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独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」-2「カネの流れ」

独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」-2「カネの流れ」

「カネの流れ」知っていますか?

独立・起業するにあたり、「失敗」したくないですよね。

そんなあなたにぜひ知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。

前回の《1「儲けの仕組み」(https://entrenet.jp/magazine/4846/)》に引き続き今回は、2「カネの流れ」をお届けします。

1)「事業」を営むということは、「活動」をするということ

誰もが知っている有名な会社や上場企業だけでなく、地域の中小企業や個人事業者など、この世の中の会社は何らかの「事業」を行っています。

辞書で調べると、「事業」には大きく分けて2つの意味があるとされています。

① 社会的意義のある大きな仕事
② 営利を目的として営む経済活動

あくまでも上記の意味から考えると、以下の2つは「事業」ではないと考えられます。

「ボランティア活動」:社会的意義はあるが、営利を目的としていない
「オレオレ詐欺」:営利を目的としているが、社会的には罪に当たる行為

つまり、《1「儲けの仕組み」》の「1) 事業に必要なこと」で説明した「顧客が「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供すること」。そして、その提供する活動を継続的に行うことが「事業」と言えるのです。

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2)個人の「カネの流れ」とは?

「活動」を始めると、「カネ」を手に入れたり、「カネ」を手放したりします。

例えば、レストランでランチを食べました。その料金が、税抜きで800円の場合、レジで864円(税込み)の「カネ」を手放します。

この場合、レストランでサービスの提供を受けたので、864円を手放したことになります。

つまり、個人の「カネの流れ」は以下のようになります。

①給料などの収入の中から、生活費や食費、家賃、趣味、飲み会などの支出をやりくりします。

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②「当月の収入」よりも「当月の支出」が少ない場合は、「貯蓄」として残ります。

③「当月の収入」よりも「当月の支出」が多い場合は、前月までの「貯蓄」でやりくりします。

④貯蓄がない場合や、今までの貯蓄を超える支出をしなければならない場合は、銀行などからの借り入れによって資金を調達して、資金のやりくりをします。

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3)事業を営む会社などの「カネの流れ」とは?

上記の例ではレストランでサービスの提供を受けたので、864円を手放しましましたが、レストランを運営している会社は、864円を手に入れています。

「カネを手放す」=「支出」、「カネを手に入れる」=「収入」ですが、事業を営む会社などの「カネの流れ」を示すと、以下のようになります。どこかで見た図と同じですね。そうです。個人の「カネの流れ」と同じなのです。

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しかし、違う点が二つあります。それは、個人の場合と比べて、収入と支出の相手先が多く、その金額が大きいことです。なので、会社では資金繰りの管理がとても大切になり、資金繰りの状況を分かるようにする=「見える化」することが重要です。

そして、事業を経営するために必要な資金がどのくらいかを把握しますが、こちらについては、《3「資金繰り計画」》で説明します。

4)まとめ

「事業」は「顧客の「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供すること」であり、そのために「活動」しますが、「活動」をするためには、「カネ」が必要です。

そして、「活動」によって「カネ」を手に入れたり、「カネ」を手放したりします。個人に比べて会社の場合、取引先が多く、金額も大きいため、「過去」の「活動」の結果、どの程度の「カネ」を手に入れて、どの程度の「カネ」を手放したか、という資金繰りの実態をしっかりと把握することで、「将来」の「活動」をどうするか決定し、「現在」の行動をより良い方向に変えていくことにつながっていきます。

(もちろん、個人の「カネの流れ」を知っておくことも大切ですし、それを「見える化」するのが「家計簿」です。)

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