某国家資格を取得してから独立開業したいと考えている彼女だが、試験日が差し迫ってくる中、アルバイトの講師業は多忙を極めている。
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人脈が増えた分だけ講師業のオファーが来るように
先月同様、講師業のアルバイトが順調な佐々木礼子さん。
講師仲間や昔の同僚、知人からの紹介によるオファーが後をたたず、現在では専門学校の7校8教科のオファーに加え、大学や企業からも英検やビジネスマナーの講師の仕事から声がかかっているという。
当初は“今までの経験や知識を生かした仕事をしてください”と言われていたのですが、蓋を開けてみたら全てにおいてもその会社のやり方で進めなくてはいけなかったんです。
それで、これはきっと人間関係がうまくいかなくなるだろう…社風が自分には合わないだろうと判断してやめました。
それからは、自分から積極的に行動することがなくなってしまって…。そんな時、ある知り合いの人から“今までのように自然体でいた方がいい”と言われて、そこからなんだか吹っ切れたんです。
1年前に比べたら、人脈が格段に増えたという佐々木さん。
専門学校の講師や家庭教師の仕事をするようになって、今までと一番違うのは、人の話をすごく聞くようになったこと。年齢が上になればなるほど、注意や助言など周りの人は何も言わなくなりますよね…。
だから逆に周りの人に、何か間違っていないか、このままで問題ないかをことあるごとに聞くようになりました。
それによって、より人とうまく関われるようになったと思います。
この人脈を生かし、今秋の某国家試験に合格したら来春には都内で開業を予定している。
「私を待ってくれている人がいますから」とキッパリ言い放ち前を向く佐々木さん。
転職がうまくいかなかったこと、アルバイトが決まらないつらい時期を乗り越え、これからも前を向いて進み続ける。
更新日:2016/10/14 取材・文:堀家かよ 撮影:中村公泰
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