齋藤 真帆さん(37歳)
VOL.160日本のコンテンツを輸出「リアル脱出ゲーム」も
日本とシンガポール
国境を越えて人をつなげる
大
事な時は感性を頼りにするタイプです。これだ!と思ったら止まらない。いいな!と思った人にはすぐ会いにいく。海外でベンチャーをやってると言うと興味を持っていただけることが多いですし。そこからまた会いたい人につながっていく。これが醍醐味かな。
学生時代の憧れはニューヨーク。人種のるつぼで皆が夢を持って切磋琢磨している。私も一緒に頑張りたかったんですが、その時はハードルが高かった。でもやっぱり海外で働きたいと思い立った時、シンガポールと出合いました。ニューヨークと同じく多国籍でエネルギーにあふれる国。そこで働き始めて、やっと人生のスタートラインに立てた気がしました。
シンガポールは新しい国で独自の文化を形成しているところ。一方、日本には素晴らしい文化がある。両者をつないで日本のコンテンツをシンガポールに紹介しようと思ったのが起業の動機です。ただし一方的に発信するのではなく現地に合わせてローカライズするのがポイント。例えば立川志の春さんの英語落語。現地での体験をマクラにして、質疑応答も自分の言葉でする志の春さん、すごい柔軟性です。こういう人に会うと自分もいい仕事ができる気がする。
アントレ2016.夏号 「儲けも損も財産だ 激白!社長の醍醐味」より