「これからフリーランスのライターとして活動を始めたい」と思っている方の中には、「フリーランスのライターとして活動したいけれど、何から始めたらいいのだろうか」「フリーランスのライターは、どうやって仕事を見つけてきたらいいのだろうか」と思っている方もいるでしょう。今回はフリーランスのライターとして仕事を始めたい方向けのおすすめクラウドソーシングを6つ紹介します。
クラウドソーシングとは?
まずは、クラウドソーシングについて簡単に説明します。クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で業務の受注先を見つけ、業務を発注する形態のことです。
クラウドソーシングは主に発注者として企業が利用するケースと、今回でいえばフリーランスのライターのように、受注案件を探す方が個人として利用するケースがあります。フリーランスの方が利用する場合もあれば、副業で仕事を探すために利用する人もいます。クラウドソーシングにはサイトごとに、それぞれ特徴があるので、用途に合わせて利用することが大切です。それと同時に、フリーランスのライターとして活動していくのであれば、複数のサイトを併用することをおすすめします。
クラウドソーシングを利用して仕事を受注するメリット・デメリット
クラウドソーシングについて簡単に説明してきました。もともとライターとして仕事をしていた人は、クライアントや仕事を紹介してくれる知人がいる場合もあるでしょう。しかし、これからフリーランスのライターとして活動をしていこうという場合には、クラウドソーシングを利用することが仕事を始める第一歩となるでしょう。
ここでは、そんなクラウドソーシングを利用して仕事を受注するメリットとデメリットを簡単に説明します。
【メリット】
・自分に合った仕事を選べる
・自由な働き方ができる
クラウドソーシングには、さまざまな案件に、受注者が応募するという形式が一般的です。企業に属していると自分の得意・不得意で仕事を選ぶわけにはいきませんが、クラウドソーシングでは、自分の得意な仕事を自分で選ぶことができます。
さらに、今まで挑戦できなかった新しいジャンルの仕事でも、自身の判断でチャレンジすることができます。
基本的にオンラインでのやり取りとなるクラウドソーシングは、時間や場所に縛られずに働くことも可能です。
【デメリット】
・コミュニケーションをとりにくい場合がある
・安定した収入を得にくい
メリットで紹介したオンラインでのやり取りというのは、裏を返すとコミュニケーション不足になるという可能性もあります。顔も知らない相手と、テキストだけのやり取りになる場合もあるでしょう。そのため、齟齬が生じたり、相手と温度差ができたりしやすくなります。仕事内容に食い違いが発生したりしないよう、クライアントとの円滑なコミュニケーションを目指す必要があります。
またクラウドソーシングは、受注した仕事に対して報酬が支払われます。常に仕事が受注できるというわけではないので、安定して仕事を受注できるような人脈づくりができるまでは、他の仕事とクラウドソーシングをうまく組み合わせるという対策も必要になるでしょう。
クラウドソーシングのメリット・デメリットを説明しましたが、これはフリーランスのライターとして仕事をしていく上でのメリット・デメリットとして捉えてもいい内容です。漠然と「フリーランスのライターになりたい」という思いだけではなく、メリット・デメリットを理解して、行動をできると良いでしょう。
フリーランスのライターにおすすめ!クラウドソーシング6選
クラウドソーシングのメリット・デメリットを説明してきました。ここからは、フリーランスのライターにおすすめしたいクラウドソーシングを6つご紹介します。
6つのうち3つは、フリーランスのライターだけでなく、Webデザイナーやエンジニアなど複数の職種を取り扱っているクラウドソーシングです。ライターに特化したクラウドソーシングも3つご紹介します。(本記事の掲載内容は2023年4月時点のものとなります)
【おすすめのクラウドソーシング】
・クラウドワークス
・ランサーズ
・ココナラ
【ライターに特化したクラウドソーシング】
・サグーワークス
・ライターステーション
・Shinobiライティング
国内シェア・取引額は国内最多「クラウドワークス」
クラウドワークスは、仕事カテゴリーが250種類以上・登録者数は480万人以上と、知名度や案件数が業界トップクラスのクラウドソーシングです。「ライティング・記事作成」のライター向け案件数は、2023年4月時点で約11万件と非常に多くの案件が登録されています。専門スキルが必要な案件から、未経験OKの案件まで、幅広く取り扱っています。フリーランスのライターとして活動していくなら、登録しておいて損はないサイトだといえるでしょう。
【メリット】
・国内シェア・取引額は国内最多(クラウドソーシングを専門に取り扱っている企業(上場企業)において、流通額No.1(会社発表IR資料比較)
・クラウドワークス会員向けの福利厚生サービスがある
【デメリット】
・中には、相場より報酬が低い案件もある
満足度・運用実績No.1「ランサーズ」
ランサーズは、350種類以上もの仕事を取り扱っているクラウドソーシングです。利用者一人当たりの受注額は、他のクラウドソーシングサービスと比較して2.5倍と高いです(2020年4月~2021年3月において報酬を得たユーザー一人当たりの受注金額を比較)。
また、ランサーズには、福利厚生サービス、専門家による税務のサポートなど、フリーランスには安心のサポートが充実しているのも特徴の一つといえます。
【メリット】
・安全に報酬が受け取れる仕組み(仮払い)などサポートが充実
・好条件の案件やスキルのない人でも始めやすい案件が多い
【デメリット】
・人気案件は倍率が高め
自分の得意やスキルを自由に販売できる「ココナラ」
ココナラは、スキルや経験・知識など、さまざまなジャンルの物事を売り買いできるクラウドソーシングです。自分のスキルを登録することで、ココナラの利用者から依頼が届くという形式になっています。
具体的には、フリーランスのライターとして「文字単価3円で記事を執筆します」といった形で、サイトに売りたいスキルを商品として出品します。先に紹介した2つのクラウドソーシングと大きく違うのは「仕事を探す手間がない」という点です。始めから自分がやりたいことや得意なことに値段を決めて出品するからです。商品を売買する感覚で仕事を受けることができるので、得意な仕事だけ受注できたり、やり方次第では、稼ぎやすかったりします。
また、自分で仕事を探さなくて済むという点では、副業としてほかの仕事と並行しながら利用することも可能でしょう。
【メリット】
・専門知識などがあると単価を高めに設定できる
・仕事を探す手間が省ける
【デメリット】
・人と違った経験や知識などスキルがないと稼ぎにくい
ライター業の取り扱い国内最大級のクラウドソーシング「サグーワークス」
ここからは、ライターに特化したクラウドソーシングを3つ紹介します。フリーランスのライターになるには、こういったライター特化型のクラウドソーシングの利用を考えるのも良いでしょう。
まず1つ目は、サグーワークスです。サグーワークスは、ライター向け案件特化型のクラウドソーシングとしては国内最大級の規模を誇ります。2023年4月時点での利用者数は、企業が4,000社以上、ライターは約30万人です。
サグーワークスは、画像選定といった執筆以外のライター業務がない案件が多く、シンプルにライティングに集中しやすいのが特徴です。また、サグーワークスが行っている独自のテストに合格すると「プラチナライター」に認定され、高単価案件が受注しやすくなるという仕組みもあります。ほかのクラウドサービスと並行して案件数をこなし、ライティングに自信がついてきたらぜひテストを受けてみましょう。
【メリット】
・ライター特化型クラウドソーシングとしては国内最大級
・スキル次第で安定した高単価案件の受注がしやすくなる
【デメリット】
・独自の専用ページで記事作成するので、使い方に慣れるまで苦労する場合がある
クライアントとの直接のやり取りなし!「ライターステーション」
2つ目のライター特化型クラウドソーシングは、ライターステーションです。ライターステーションは、記事の執筆依頼を運営がライターに行うのが特徴です。そのため、ライターは直接外部のクライアントと連絡を取り合う必要がありません。そのため、記事執筆に集中できる環境になるでしょう。
ライターステーションは、編集部からのサポートが手厚く初心者のライターにもステップアップしやすい環境が整っているので、フリーランスのライターとしてレベルアップをしたいという人にもおすすめです。
【メリット】
・クライアントとのやり取りが不要
・報酬は直接銀行振り込みで安心
・サポート体制が手厚いのでライターとしてのステップアップにも最適
【デメリット】
・独自に設けている課題に合格しないと案件が獲得できない
・実績を積まないと案件が獲得しにくい場合がある
年齢制限なし!「Shinobiライティング」
3つ目のライター特化型クラウドソーシングは、Shinobiライティングです。Shinobiライティングは、年齢制限がないので極端な話、中高生でも利用が可能です。案件の種類が豊富なため「楽しく仕事をしたい」という人にはおすすめのサイトといえます。ただ、ほかのライター特化型クラウドソーシングと比べると、規模が少し小さめで平均報酬も低めな傾向があります。
Shinobiライティングは作業が簡単に完結する「タスク案件」のみを取り扱っているという特徴があり、隙間時間などに気軽に仕事ができます。案件や収入が安定しにくいフリーランスのライターにとっては、強い味方となってくれるクラウドソーシングといえるでしょう。
【メリット】
・年齢制限がないので誰でも利用しやすい
・案件が簡単なので隙間時間を活かせる
【デメリット】
・受注案件数を増やすにはサイト独自の高いランクを目指す必要がある
・単価が低めなので、他サイトとの併用が必要
フリーランスのライターになるなら、まずは気軽に登録を!
今回はフリーランスのライターにおすすめしたいクラウドソーシング6選と題し、クラウドソーシングについての説明や、フリーランスのライターとして活動していくために利用をおすすめしたいクラウドソーシングをご紹介してきました。
時代の変化とともに、働き方の選択肢が増え、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに改めて働き方について考えさせられる機会も増えました。フリーランスのライターになろうと決断するまでの経緯は人それぞれでしょう。フリーランスのライターを本業にしようという人もいれば、副業として挑戦しようという人もいるでしょう。
全ての方に共通していえることは、まずは行動を起こすことが重要ということです。転職サイトとは違い、就職を目指すというよりは、多くのクライアント獲得のために利用するのがクラウドソーシングです。そのため、案件のやり取りなどで混乱し、ライター業務に支障をきたさない程度に、複数のサイトを併用することをおすすめします。
フリーランスというのは、ライターに限らず、最初のうちは案件数や収入が不安定な場合が多いです。それはライターとしてのスキルが高い場合でもいえることでしょう。
なぜかというと、フリーランスという立場上、ライター業務だけをやればいいというわけではないからです。案件を獲得するところから、報酬の交渉・請求書の発行など、全ての業務を基本的には一人で行う必要が出てきます。どんなにライターとしてのスキルがあっても、そういった人とのコミュニケーションや自分自身を売り込むスキルがなければ「なかなか案件を獲得できない」ケースもあり得ます。
せっかくフリーランスのライターとしての道を志したのですから、将来的にその決断を「良かった」と思ってもらえたらと、フリーランスのライターとしてこの記事を書いている私自身が願っています。大変なこともたくさんありますが、私は、この道を選んで良かったと思えています。フリーランスのライターとしていつかこの記事を読んでくださった人の記事を読める日を楽しみにしています。
そのためにも、クラウドソーシングのメリット・デメリットを理解し、上手に利用してフリーランスのライターとしての第一歩をぜひ踏み出してみてください。
西川ちづる