会社で副業が解禁されてきていることや多種多様なフランチャイズの登場などにより、独立・開業のハードルは下がる一方です。今や誰でも簡単に、自分のビジネスを興せますが、ビジネスを長く続けたいなら、自分に合ったものを選ばなければなりません。本記事では開業におすすめの14業種を、性格や目的別に紹介します。リスクを抑えて開業し、早めに成功するための心得も3つずつ紹介するので、ぜひ試してみてください。
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まずは会員特典を調べる【性格・目的別】どのような人に、どのような業種がおすすめなの?
最近は「個の時代」といわれるように、会社を興すのではなく個人として独立する人も増えました。ただ、業種が多すぎてどのような仕事で開業すれば良いのか、わからない人も多いでしょう。
まずは、性格や目的別にどのような業種がおすすめなのか、4つのタイプをチェックしましょう。
【性格や目的別のおすすめ業種】
・職人気質なら「フリーランス系」
・“好き”を活かすなら「アイデア・特技系」
・ある程度成功したら「サイドビジネス系」
・経験不足を補い、リスクヘッジにもなる「フランチャイズ系」
1.職人気質なら「フリーランス系」
1つのことを極めたり、作業をすること自体が楽しく感じられたりする職人気質な人には、「フリーランス系」の業種がおすすめです。フリーランス系の業種にはライターやエンジニアなど、さまざまなものがありますが、どれも「自分の専門分野を極める」「1つの業務に集中できる」といった魅力があります。
会社でジェネラリスト(汎用型の人材)として働くことに疲れた人は、フリーランスとしてスペシャリストを目指すのもいいかもしれません。
2.“好き”を活かすなら「アイデア・特技系」
趣味や知識を活かしたり、面白いアイデアがいくつも思いついたりする人には、「アイデア・特技系」の業種がおすすめです。好きなことや特技を活かしてお店や教室を開く、自分のスキルを販売するなどの選択肢があります。
小さく始められること、アイデア次第でビジネスを拡げやすいことから、副業にもおすすめです。
3.ある程度成功したら「サイドビジネス系」
フリーランスや会社員としてある程度の成功を収めた人には、「サイドビジネス系」の業種もおすすめです。ブログや動画クリエイターなどの広告系ビジネス、MLM(マルチレベルマーケティング)などがあります。
これまで培ってきたスキルや人脈を活かし、さらなる成功・新しいチャレンジをしたい人におすすめです。
4.経験不足を補い、リスクヘッジにもなる「フランチャイズ系」
独立・開業はしたいけれど、経営に携わったことがなくて不安だという人や、未経験の業種で開業をしたいと考えている人には、「フランチャイズ」の活用もおすすめです。フランチャイズの中には開業資金を抑えられるものや、フランチャイズ本部の充実したサポートにより、経験不足を補えるものなどがたくさんあります。
ここまで紹介したものと比べて“気軽に”開業することはできませんが、よく比較検討してフランチャイズを活用するのも良いでしょう。
低コストで開業できる!フリーランス系の4業種
フリーランス系の業種なら低コストで開業できますし、副業として小さく始めることもできます。資金を抑えるうえでも、リスクヘッジを考えても、おすすめの業種です。
【低コストで開業できる!フリーランス系の4業種】
・ライター
・デザイナー、イラストレーター
・プログラマー、エンジニア
・動画編集
5.ライター
フリーランス系の業種の中で、最も始めやすいのは「ライター」でしょう。誰でも始められて、コストもPCの購入費やインターネット回線の維持費くらいです。家にあるPCを使えば初期費用はかかりませんし、固定回線がないなら、スマートフォンをテザリングして使うのもおすすめです。
まずは日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」で初心者向けのお仕事を探してみましょう。誰にでも書ける内容のものでは稼げないかもしれませんが、専門的な内容の原稿など自分の知識を活かせるものであれば、より条件の良い仕事を見つけられるはずです。
6.デザイナー・イラストレーター
スキルやセンスは必要ですが、ライターや動画編集よりはライバルも少ないのが「デザイナー・イラストレーター」です。デザイン会社に勤めている人でなくとも、趣味でイラストを描き続けてきた人、POPやポスター作りなどに携わったことがある人におすすめできます。
デザイナーに強いお仕事マッチングサービス「Workship」なら、案件成約時に1万円のお祝い金がもらえます。
7.プログラマー・エンジニア
キャリアアップの幅が広いこと、ニーズが高まり続けていることから、「プログラマー・エンジニア」もおすすめの業種です。無料で学べるWebサイトや質の高い書籍、オンラインスクールなども多く、学ぶ環境も整っています。
営業活動が苦手なら、フリーランスのエンジニアに特化したお仕事検索サイト「フリーランススタート」を使うのもおすすめです。
8.動画編集
動画投稿サイトの利用者が増え続けニーズが高まっているのが「動画編集」の仕事です。企業や個人から、動画1本あたり何円というかたちで動画編集業務を請け負います。編集業務に慣れたら、動画系のコンサルタントやディレクターを目指すのもいいでしょう。
ライターと同じく始めやすく、「クラウドワークス」での募集も多い業種です。
アイデア重視!特技を活かせる3業種
「フリーランスになるほどのスキルはない」「もっと自分発信のビジネスがしたい」という人には、次のようなアイデアや特技を活かせる業種もおすすめです。
【アイデア重視!特技を活かせる3業種】
・スキル販売
・教室運営
・ECサイト運営
9.スキル販売
イラストや整理整頓、会社や学校で学んだ知識を活かせるビジネスが「スキル販売」です。「SNSのアイコンを描きます」「学生の試験対策や課題を手伝います」など、自分の得意なことを売り物にしてお金を稼ぎます。
まずは日本最大級のプラットフォーム「ココナラ」に登録して、どんな特技やアイデアが仕事になるのかチェックしてみましょう。
10.教室運営
特技を仕事にするといえば、やはり「教室運営」でしょう。自宅の一部や、オンラインで教室を開けば、開業資金もほとんどかかりません。
最近ではビジネススキルやコミュニケーションなど、さまざまな種類の教室があります。自分の得意なことは何か、どうすればそれがビジネスになるのか、まずは考えてみましょう。中には、「初めての恋人づくり」をサポートするビジネスもあります。
11.ECサイト(ネットショップ)運営
手芸やアクセサリー作りが得意な人、特定の分野に深い知識を持つ人には「ECサイト運営」もおすすめです。リアル店舗を開くのにはお金がかかりますが、ECサイトなら低コストで開業できます。
170か国以上で利用されている「Shopify」なら、オリジナルショップを簡単に作れるうえ、楽天市場との連携もできます。
他業種とのシナジーが高い!サイドビジネスにおすすめの4業種
これまで紹介したビジネスで、ある程度の成功を収めた人や特定の分野で深い知見がある人には、次のようなビジネスもおすすめできます。副業や個人事業主のサイドビジネスとするのにも向いています。
【他業種とのシナジーが高い!サイドビジネスにおすすめの4業種】
・ブロガー
・動画クリエイター、ライバー
・オンラインサロン主催
・MLM(マルチレベルマーケティング)系
12.ブロガー
独自のノウハウや専門領域を持っている人、ライターやマーケターとして高いスキルがある人には「ブロガー」がおすすめです。自分の持っている知識や情報を伝えたり、ユーザー目線の便利な情報サイトを作ったりすれば、アフィリエイトでの広告収益が見込めます。
まずはどんなアフィリエイトがあるのか、「A8.net」でチェックしてみて、ブログのジャンルや方向性を考えてみましょう。
13.動画クリエイター・ライバー
独自のノウハウや専門領域を持つ人には、「動画クリエイター」もおすすめです。「文章を書くのは苦手だけど、話すのは得意」「特別な知識があるわけではないけど、人によく話が面白いといわれる」という人なら、ブログを書くよりも向いているかもしれません。
最近では動画を投稿するのではなく、ライブ配信をメインに活動する「ライバー」「Vtuber」も増えました。こちらもファンを獲得するまでは険しい道のりではありますが、最初の数ヵ月間、時給制で採用してくれるタレント事務所も多いです。お試しでやってみるくらいなら、このような事務所に応募してみるのもいいでしょう。
事務所に所属すると、ライバー同士のコラボレーションやサポートも充実している場合もあります。気になる方には、まずは面談を受けてみるのがおすすめです。
14.オンラインサロン主催
広い人脈を持っている人、SNSでの情報発信が得意な人には「オンラインサロン」を開くのもおすすめです。自分のスキルやマインドセットなどを、サロンメンバーに伝えるビジネスです。
独自ノウハウをサロン内で毎日発信したり、サロン会員の相談に乗って一人ひとりに合ったアドバイスをしたりできれば、人が人を呼ぶ状態を作れるでしょう。
15.MLM(マルチレベルマーケティング)系
人脈やコミュニケーション力、SNSのスキルを活かせる業種には、「MLM(マルチレベルマーケティング)」もあります。ネズミ講やマルチ商法と混同されやすいですが、MLMは違法ではありません。
最近だと格安SIMの代理店がおすすめです。食品や化粧品と違って在庫を抱えないで済みますし、第4の公共料金といわれる携帯料金を扱うため、継続・安定した収益が期待できます。
経験不足を補う!フランチャイズ案件が多い3業種
経験不足や開業資金不足、開業後のリスクヘッジを狙うなら、フランチャイズを活用して開業するのもいいでしょう。次のような業種はフランチャイズの募集が多く、安定したニーズも見込めます。
【経験不足を補う!フランチャイズ案件が多い3業種】
・飲食系
・介護、福祉系
・代行サービス
16.飲食系
フランチャイズに限らず、独立・開業の王道といえば、やはり「飲食系」でしょう。新しい生活様式の普及により苦境に立たされた飲食店は多いですが、この「社会のあり方の変化」は、飲食のデリバリーを浸透させました。
デリバリーの中には、若者向けのものから企業向けのケータリングに近いもの、高齢者をターゲットにしたお弁当宅配まで、さまざまなものがあります。キッチンカーなどでの移動系の飲食店も人気で、開業費用を抑えられます。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新"> 飲食店・デリバリー・テイクアウトに関する案件をチェックする
17.介護・福祉系
世の中でニーズが高まり続ける業種といえば、やはり「介護・福祉系」でしょう。少子高齢化による高齢者向けサービスだけでなく、児童発達支援や障がい者支援など、幅広い領域で求められているビジネスです。
施設を構えるものはそれなりの開業資金がかかりますが、訪問するタイプならそう大きなコストはかからないでしょう。
自分にとって重要な、関心のある分野のビジネスがないか、チェックしてみましょう。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新"> 介護医療・福祉・就労支援に関する案件をチェックする
18.代行サービス
少子高齢化や共働き世帯の増加、価値観の多様化などにより人気を集めるのが「代行サービス」です。ハウスクリーニングをはじめとする家事代行、遺品整理、子どもやペットのお世話などさまざまなビジネスがあります。
独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ<毎週金曜更新"> ハウスクリーニング・家事代行に関する案件をチェックする
独立・開業のリスクヘッジはどうする?
ここまで紹介してきた業種や方法で開業すれば、それなりのリスクヘッジはできるでしょう。しかし、どのような業種でもビジネスを興すということには、リスクが伴います。開業する前に、最低限、次のことを頭に入れておきましょう。
【独立・開業のリスクヘッジはどうする?】
・まずは小さく始める
・独立前にお金を貯めておく
・いざというときの対応策を複数用意する
まずは小さく始める
業種にもよりますが、ビジネスはできるだけ小さく始めましょう。副業で始められるものならば、まずは副業でしばらく続けてみて、自分に合っているかを確認してみてください。
副業で続けているうちに、顧客や人脈も増えていくでしょう。「会社を辞めても、最低限このくらいは稼ぎ続けられる」と確信してから、独立するのがおすすめです。
独立前にお金を貯めておく
会社を辞めて独立するなら、その前にお金も貯めましょう。事業資金はもちろん、生活費も、最低半年分は貯めておくようにしましょう。
ビジネスを続けるうえで、お金ほど大切なものはありません。お金が尽きれば資金不足でビジネスを続けられなくなります。費用のかからないフリーランス系の業種でも、生活費や仕事がなくなれば、就職先を探さなければならないでしょう。
いざというときの対応策を複数用意する
独立や開業はゴールではなく、スタートです。ビジネスを続けていればトラブルや苦境は何度も訪れるでしょう。いざというときの対応策は、できるだけたくさん用意しておくべきです。例えば次のような対策やルールを、自分の中で決めておきましょう。
・仕事やお金が足りなくなってきたら週に何日かアルバイトをする
・どうしようもなくなったときに、勤めていた会社に戻れるようにしておく
・再就職の選択肢を増やすためにも、クライアントとは良い関係を築く など
ビジネスを成功させるための心得3条
ビジネスで最も大切なのは、経験や先達から学び、致命的な失敗を避けることです。ビジネスを続けられなくなるレベルの失敗を避けられるようになったら、次は「成功するためのコツ」を身に付けましょう。
開業前後では、ひとまず次の3つを心がけてみてください。
【ビジネスを成功させるための心得3条】
心得その1.適性を見極める
心得その2.世の中の流れを見極める
心得その3.損して得取れ
心得その1.適性を見極める
ビジネスを成功させる心得その1は、「適性を見極める」ことです。本記事で紹介した業種や自分の興味のある業種を見比べ、自分に向いていそうなものを探してみましょう。候補をいくつか選んだら、副業でいいので実際にやってみることも大切です。
「好きこそものの上手なれ」ということわざは真理といえます。作業や業務そのものにやりがいを感じられれば上達も早いですし、何より楽しそうに仕事をしている人にこそ顧客や依頼は殺到します。
自分が輝ける分野を、まずは探してみてください。
心得その2.世の中の流れを見極める
ビジネスを成功させる心得その2は、「世の中の流れを見極める」ことです。極端な話、今からPCの前身ともいうべき、文書作成に特化したワープロを売ろうとしても難しいでしょう。
フードデリバリーや介護・福祉系のビジネスはニーズが高く成功しそうですが、その分ライバルも多いです。
ニュースやSNSなどをこまめにチェックし、世の中の流れとニーズを見極めましょう。ニッチなニーズに応えたり、ターゲットを自分の事業と相性のいい相手に絞ったりするといったちょっとした工夫が、ライバルとの差別化になります。
心得その3.損して得取れ
ビジネスを成功させる心得その3は、「損して得取れ」です。これは開業前や開業直後には、なかなか納得できないかもしれません。まずは、頭の片隅に置いておいて、その意味をときどき考えてみましょう。
目先の利益や効率を追求するなら、質より量をこなした方が稼げるかもしれません。しかし、価格以上の価値を提供する人にこそ顧客も仕事も集まるものです。何より、すべての仕事を全力でこなす人の方が、スキルアップは早いでしょう。
仕事に向き合う姿勢はクライアントに伝わります。特にフリーランス系をはじめとする、クライアントが法人となるビジネスでは、「今はスキル不足だけれど、この人は見込みがあるから、自社で囲っておきたい」と考える企業も多いです。
自分と社会をフラットな目線で見られる人に開業はおすすめ
今は「個の時代」や「多様な働き方、価値観」が浸透した時代であり、それに伴い独立・開業する人も増えました。フリーランスに仕事の案件を任せている企業も多く、フランチャイズにはさまざまなものがあり、アイデアを活かした新しいビジネスも続々登場しています。
かつてないほど、開業することが簡単になった時代です。
しかし、開業するのは簡単でも、ビジネスを維持したり拡大したりするのは大変です。
まずは自分にはどのような資質や適性があり、それは社会のどのようなニーズに応えられるものなのかを、考えてみてください。
フラットな目線で自分と社会を俯瞰できる人は、開業に向いている人です。このような人は自分に合ったビジネスを選び、顧客に高い付加価値を提供できます。苦境に立たされたときの「耐える力」も、ほかの人よりずっと強いはずです。
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赤塚元基