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沖縄の地域活性も目指す音楽とスポーツを楽しめるバー 雇われない生き方:VOL.153

沖縄の地域活性も目指す音楽とスポーツを楽しめるバー 雇われない生き方:VOL.153
PROFILE

屋良 尚平さん(42歳)

Bar yaranight/沖縄県那覇市

東京のスポーツ新聞社に15年半勤務し、社内システムの開発に従事。2012年、早期退職制度を利用して退職し、故郷の沖縄にUターン移住。13年に独立。スポーツにかかわった仕事経験と東京在住時のDJ経験を生かし、音楽イベントとスポーツ中継を楽しめるバーを開業。地域の交流の場を目指す。

VOL.153
沖縄の地域活性も目指す音楽とスポーツを楽しめるバー

Uターンで故郷に貢献したい!
独立は、そのための手段

いつか故郷の沖縄に帰るつもりだったけれど、東京の生活は楽しく、気づけば40歳目前。Uターンを決めたのは、仕事が一段落した時期に、会社の早期退職者募集が重なったから。両親も健在で何の支障もなく、「今が帰るタイミングだ」と感じました。

 もともと地元に貢献したい思いが強く、沖縄の地域活性に役立つ面白いことがしたいと考えていました。独立でも転職でも構わない。どちらも収入は東京より下がるし、一人身なので最低限の生活でいい。あくまでやりたいことを実現する手段として、2つの選択肢を比較しました。まず、以前から接客業に興味があったので、バーの開業を視野に入れました。そこで、東京にいるうちにバー経営を学ぶスクールに通っておくことに。一方、帰郷後は、ハローワークで仕事を探しましたが、自分にとってバーに勝るほど面白いと思える仕事がなかったし、組織に入れば、地域のためを考えた厳しい意見も言えなくなるだろうと。

 独立後の収入は厳しく、店を維持するだけで精一杯。でも、「地元の人が世代を超えて楽しく交流できる場をつくる」という目標には、少しずつ近づいています。楽しい体験をした地元の人々がどんどん外に出るようになれば、沖縄の夜にも活気が戻るはず。ここから一歩一歩でも、地域活性につなげることができたら、と考えています。結果を出すまで長い時間がかかると思っていたし、貯蓄を切り崩しても、故郷のため、自分のために、やる意義がある。後悔は一切ありませんね。


更新日:2016/9/6
取材・文/上野真理子 撮影/刑部友康、阪巻正志、四宮義博、仲本 潤、町田里仁
アントレ2016.春号 「独立VS転職 私たちの決断」より

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