蜂谷 詠子さん(37歳)
VOL.154女性起業家専門のWeb制作で 収益の出る仕組みづくりを支援
子育てママに転職は厳しい。
夫が背中を押してくれた
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職のIT会社は、育児への理解が深く、出産後も働きやすい環境でした。けれど、自分じゃなくてもできる仕事のために、幼い我が子を預けて働くことに罪悪感があったんです。将来、子どもに胸を張れるような、「私にしかできない仕事」をしようと思い、女性や子どもの事業を手がける会社への転職を目指しました。ところが、現実は厳しかった。
その後、女性支援事業で独立しようと決めたものの、退職の日が迫る中、「会社に残りたい」という言葉がノドまで出かけていました。独立すれば、お金や子どものことで家族に迷惑をかけるかもしれない。迷いはありました。しかし、一度決めたらやり通すという私の性格をよく知っている夫は、「やってみたら?」と賛成してくれて。独立しないことへの言い訳ができなくなりました(笑)。
現在、女性起業家専門で収益アップにつながるWeb制作や、子育て中の女性向けに在宅Web業務のマッチングサービスを行っています。多くの女性起業家は「子どもや家族のために起業したのに、忙しくなるだけで稼げない」という“起業迷子”のような状態に陥っています。目標は、Webサービスを通じ、そうした課題を解決していくこと。同じ母であり、女性起業家である私だからこそ、寄り添っていきたいと思います。
アントレ2016.春号 「独立VS転職 私たちの決断」より