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フリーランスが受給できる給付金は?対象者・給付金額・申請期間まとめ

フリーランスが受給できる給付金は?対象者・給付金額・申請期間まとめ

助成金・補助金といった給付金の多くは企業向けのものです。しかし、中にはフリーランスが事業用として受給できる給付金があります。給付金なので、返済の必要がなく、事業拡大や遂行に役立てられる事業資金となります。本記事では、フリーランスでも利用できる給付金や、その対象者、金額、申請などをご紹介していきます(本記事の掲載内容は2023年12月時点のものとなります)。

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事業再構築補助金

フリーランスが利用できる1つ目の給付金は「事業再構築補助金」です。

事業再構築補助金は、コロナ禍後の時代の変化に対応するため、新分野展開や事業転換、事業再編などを試みる中小企業やフリーランスをサポートするための補助金です。

長期化した新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人々の生活習慣や働き方は大きな変化を遂げました。事業の需要や売り上げの回復は期待しづらく、今後もその影響は続くことが考えられます。そうした中で、事業の再構築を図る中小企業やフリーランスなどを支援します。

「事業再構築補助金とは?」(事業再構築補助金)

対象者・給付額・申請期間

中小企業、小規模事業者、個人事業主、企業組合などが事業再構築補助金の対象者です。申請枠は「成長枠」「グリーン成長枠」「卒業促進枠」「大規模賃金引上促進枠」「産業構造転換枠」「サプライチェーン強靱化枠」「最低賃金枠」「物価高騰対策・回復再生応援枠」の8種類です。それぞれ条件や補助額・補助率は異なるので、利用の際には詳細を確認しましょう。

【対象者】
全枠共通の必須条件は以下となります。
1)事業計画について認定経営革新等支援機関や金融機関の確認を受けること。
1)補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加の達成。

【給付金額】
事業再構築補助金の給付金額は、従業員数ごとに4段階に分かれていますが、100万円~5億円です。

【申請期間】
1回ごとの公募には、約1ヵ月弱の申請期間が設けられます。直近の令和5年第10回では、以下のスケジュールで公募されています。

●第10回公募スケジュール
公募期間:令和5年3月30日~令和5年6月30日
採択結果発表:令和5年9月22日
申込締切:令和6年10月6日 ※グリーン成長枠(エントリー・スタンダード)は令和6年12月6日、卒業促進枠、大規模賃金引上促進は成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了の6ヵ月前まで、サプライチェーン強靭化枠(SC枠)は令和8年2月3日

公募の開始は中小企業庁のサイトに掲載されるため、こまめにチェックしておきましょう。

なお、事業再構築補助金は、「GビズIDプライムアカウント」経由で電子申請にて行います。GビズIDプライムアカウントは法人代表者かフリーランスの方であれば利用が可能です。アカウント発行に時間がかかることもありますのd得早めに利用登録をしておくことをおすすめします。

「事業再構築補助金公募要領(第9回)」(中小企業庁)

(P.2より)
※リンクの遷移先はPDFファイルです。ダウンロードに大量の通信費がかかる可能性があります

「GビズID」(デジタル庁)

雇用調整助成金

フリーランスが利用できる2つ目の給付金は「雇用調整助成金」です。

従業員を雇用しているフリーランスである場合は「雇用調整助成金」の申請ができます。

対象者・給付額・申請期間

【対象者】
雇用調整助成金の対象者は、以下の条件を満たす事業主です。
・雇用保険に加盟している事業者
・最近3ヵ月間の月平均値が前年同期比10%以上減少している
・雇用保険被保険者数及び受け入れている派遣労働者数が最近3ヵ月間の月平均値が前年同期に比べて、中小企業の場合は10%を超えてかつ4人以上、中小企業以外の場合は5%を超えてかつ6人以上増加していない
・実施する雇用調整が一定の基準を満たす(休業の場合は、労使間の協定により、所定労働日の全一日にわたって実施されるなど)
・過去に雇用調整助成金を受給した事業主が新たに対象期間を設定する場合、直前の対象期間の満了の日の翌日から起算して一年を超えていること(新型コロナウイルス感染症の影響にともなう特例による雇用調整助成金(コロナ特例を受給した場合は、当該特例に係る対象期間内の最後の判定基礎期間末日(助成金が支給されたものに限る。)の翌日から起算して一年を超えていること)

【給付額】
受給額は、休業を実施した場合、事業主が支払った休業手当負担額、教育訓練を実施した場合、賃金負担額の相当額に助成率を乗じた額です。助成率は中小企業が2/3、中小企業以外は1/2となります。さらに、教育訓練を実施したときは、1人1日当たり1,200円が加算されますが、対象労働者1人当たり8,490円が上限となります。

【申請期間】
休業等実施の初日の前日までに労働局かハローワークへ休業等実施計画届の提出が必要となりますので、注意しましょう。厚生労働省のダウンロードページよりダウンロードしたフォーマットで申請をしましょう。制度の見直しがされると申請様式が改定されるため、最新の様式で申請するように気を付けましょう。

なお、雇用調整助成金の特例措置(コロナ特例)の経過措置は、令和5年3月31日で終了しています。

「雇用調整助成金」(厚生労働省)

「令和6年1月から、雇用調整助成金の支給額算定方法を改めます。」(厚生労働省)

「令和5年7月1日以降の雇用調整助成金について」(厚生労働省)

「雇用調整助成金の特例措置(コロナ特例)の経過措置については、令和5年3月31日をもって終了することとなっています。」(厚生労働省)

(P.1より)
※リンクの遷移先はPDFファイルです。ダウンロードに大量の通信費がかかる可能性があります

小規模事業者持続化補助金

フリーランスが利用できる3つ目の給付金は「小規模事業持続化補助金」です。

フリーランスを含む小規模事業者が経営の見直しと、持続的な経営を目指すための支援制度です。2~4ヵ月ごとに公募が行われ、事業計画の採択、事業の着手、終了後の実施報告書の提出後、補助金が交付されます。「通常枠」と、特別枠の「賃金引上げ枠」「卒業枠」「後継者支援枠」「創業枠」の5つの枠があります。

なお、2023年度補正予算案では「中小企業省力化投資補助事業」として再編と発表がありました。

「令和5年度補正予算の事業概要(PR資料)」(経済産業省)

(P.13より)
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対象者・給付額・申請期間

※受け付けは終了していますが、参考資料として直近第14回の内容をご紹介します。

【対象者】
直近の第14回公募で対象になったのは、「商業・サービス業で従業員数が5人以下」「宿泊業・娯楽業で従業員数が20人以下」「製造業その他で従業員数が20人以下」に該当する法人、個人事業、特定非営利活動法人でした。

【給付額】
直近の第14回公募で給付金額の上限額は以下のとおりです。
通常枠:50万円
通常枠以外:200万円

【申請期間】
小規模事業持続化補助金の申請は、受付が開始されてから3~6ヵ月の申請期間が設けられていました。
直近の第14回公募期間は以下のとおりです。
事業支援計画書(様式4)発行の受付締切:令和5年12月5日
申請書類受付開始:令和5年12月12日
補助事業の実施期間:令和5年8月31日

「小規模事業者持続化補助金(一般型)とは」(全国商工会連合会)

(P.1より)
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「小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック」(全国商工会連合会)

(P.3より)
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IT導入補助金

フリーランスが利用できる4つ目の給付金は「IT導入補助金」です。

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等がサービス等の生産性向上を目的に、ITツールを導入するための費用の一部を補助してくれる制度です。2023年7月に公募は終了しましたが、2023年度補正予算案にIT導入補助金の予算が盛り込まれています。

「令和5年度補正予算の事業概要(PR資料)」(経済産業省)

(P.13より)
※リンクの遷移先はPDFファイルです。ダウンロードに大量の通信費がかかる可能性があります

対象者・給付額・申請期間

【対象者】
中小企業や小規模事業主で、フリーランスも含まれます。課題やニーズに合わせたITツールを導入し、業務効率化や業績アップを目指す事業者であることが給付金受け取りの条件とされています。具体的にはソフトウェア購入費、クラウド利用料、導入関連費などです。導入するものにより給付枠は3種類に分けられます。通常枠(A・B型)、セキュリティ対策推進枠はサイバー攻撃対策のもの、デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型・複数社連携IT導入類型)は、PC・タブレット等のハードウェアにかかる購入費用などが補助対象となります。補助率は1/2以内が最大ですが、枠の種類や機能要件によって細かく分けられているため、中小企業庁の公式ホームページでよく確認しておきましょう。

【給付額】
通常枠:A類型・B類型に分かれています。A類型は5万円~150万円未満、B類型は150万円~450万円以下が補助額となります。
セキュリティ対策推進枠:5万円~100万円
デジタル化基盤導入枠:のデジタル化基盤導入類型は下限なしで350万円まで、複数社連携IT導入類型は上限3,000万円の補助額です。

【申請期間】
2023年7月に公募は終了しましたが、2023年度補正予算案にIT導入補助金の予算が盛り込まれています。

詳しいスケジュールなどについては中小企業庁より随時公表があるので、定期的にチェックしてみることをおすすめします。

「IT導入補助金をお申込みされる中小企業・小規模事業者等の皆様」(中小企業庁)

フリーランスが給付金を申請するメリット

給付金を申請する最大のメリットは、受け取った後に返済する必要がないことです。早急にお金が必要な場合は、借り入れでの対処が最適なこともあるでしょう。しかし、利子付きで返済しなければいけないため、業績が回復する見通しがなければ借り入れの決断も難しいかもしれません。

一方で、給付金は返済義務がありません。返済計画を立てる必要もないため、事業を持ち直すために集中しやすくなります。

給付金の種類によっては、1年間に何度か公募しているものもあります。申請期限が過ぎている場合でも、定期的にチェックしておくのがおすすめです。

フリーランスが給付金を申請するデメリット

給付金のデメリットは、申請したからといって必ず給付されるとは限らないことです。どの種類の給付金が事業にあっているのか調べるのにも時間がかかるうえ、申請書類に不備がある・そもそも支給対象ではなかった・申請期間を過ぎているなどの場合は申請を却下されてしまいます。

時間をかけて申請したにもかかわらず、給付金を受け取れないとなると、申請準備をした労力も時間も無駄足になってしまいます。「申請要件を確認するのが難しい」「正しく書類作成をするのが不安」という場合は、信頼できる税理士や申請代行をしてくれる業者へ相談することも検討してみると良いでしょう。

また、新型コロナウイルスの影響で要件が緩和されていた助成金・補助金も通常の要件に戻り始めているため、申請が通りにくくなってしまう点もデメリットといえるでしょう。

給付金を申請するときのポイント

フリーランスが給付金を申請する2つのポイントは、「申請期限が過ぎていないか」「給付対象になっているか」です。

時間をかけて準備したのに無駄になってしまうという最悪の事態を避けるためにも、よく確認してから準備を始めるようにしましょう。

給付金の申請期限が過ぎていないかよく確認する

そもそも給付金の申請期限内でなければ、正しく申請していても却下されてしまうのは当然です。給付金の募集要項や要件の前に、申請期限をよく確認しましょう。

申請期限内であることが分かってから、申請準備の計画を立てていくことをおすすめします。

また、給付金の種類によっては1年間に何度か申請受付しているものもあります。前年度の申請スケジュールを確認して傾向を把握しておくと、申請できるチャンスに気づく可能性が高くなります。

フリーランスが対象になっているかチェックする

給付金の対象は、法人であることが多い傾向にあります。しかし、個人事業主やフリーランスが対象になっているものもあるため、よくチェックしてみましょう。

対象要件に「フリーランスにも対応している」「個人事業主向けです」などと分かりやすく書いていないものも少なくありません。「個人を含む」「小規模事業主」などと書かれている場合、フリーランスも対象となっていることが多いため意識して確認してみてください。

給付金をうまく活用してフリーランスとして成功しよう!

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、事業に支障が出てしまったフリーランスの方は多いのではないでしょうか。新型コロナウイルス関連の給付金は終了しているものもありますが、それを踏まえても事業のために活用することを目的とした給付金を探してみるとたくさんあります。

もちろんすべてが無条件に給付してくれるものではなく、条件にあてはまらなかったり、申請期限が過ぎていたりする場合は利用できません。

しかし、条件に合致する給付金があるのであれば、積極的に申請をしてみましょう。申請スケジュールがまだはっきり公開されておらず、決まり次第更新されていく給付金制度がほとんどです。スケジュールを確認しながら、最適な給付金を検討してみてください。

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PROFILE

みさき

インフラ業界や美容業界を経て、ライターとして活動。さまざまな業務経験をもとに、ビジネス・IT系を中心に幅広いジャンルを執筆。

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