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飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

「料理を食べて喜ぶお客様を見ると、自分も幸せな気持ちになれる」そんな想いから独立し、成功している料理人はたくさんいます。しかし、飲食店の廃業率は高く、独立を成功させるのは簡単なことではありません。そこで本記事では飲食業での独立に必要な準備やスキル、注意点を解説します。成功に向けた具体的なステップも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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飲食店で独立するために必要な3つの準備

飲食店の独立を目指す人は非常に多いです。その一方で、独立後すぐに、閉業に追い込まれるお店も少なくありません。

独立の成否を分けるのは『準備』です。飲食店の独立をするうえで、どんな準備が必要なのか、本当に大切なことを3つ紹介します。

1.お店のコンセプトを決める

飲食店として独立するうえで、誰にどうやって、どんな商品を提供するのか、コンセプトを決める必要があります。

『商品』とは、料理だけのことではありません。接客や店内の雰囲気を含めた『お店で体験するすべて』が、飲食店にとっての商品です。

まずは「お客様にどんな気持ちになってほしいか」「どんな風に食事を楽しんでもらいたいか」というように、お店のコンセプトを決めましょう。

飲食店としてのコンセプトがブレてしまうと、お客さんの心に残らないお店、つまりリピーターを獲得できないお店になってしまいます。

2.コストを把握し、資金を用意する

飲食店として独立する前に、資金の準備をしておきましょう。日本政策金融公庫の『創業の手引+』によると、約6割の企業が店舗を安定させるまで半年以上かかっているとのことです。開業資金だけでなく、お店を営業するための資金と生活費を、最低半年分は用意しておくべきです。

独立後しばらくは収支面で苦労するかもしれません。資金が尽きればお客様に最高のサービスを提供することも、新しい試みをすることもできなくなります。

TOKYO創業ステーションの創業助成事業など、飲食店の創業時に申請できる補助金・助成金制度が複数存在しますので(※応募期間は限られています)、上手く活用しましょう。

参考:日本政策金融公庫『創業の手引+
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  TOKYO創業ステーション『創業助成事業

3.資格の取得、書類の申請を行う

飲食店として独立する場合、必須の資格や提出すべき書類などがあります。これらは法律でも定められていることなので、きちんと確認し、用意しておきましょう。

最低限必要な資格と書類は、次の通りです。

【食品衛生責任者】
食品衛生責任者の資格は、1日講習を受ければ取得できます。すでに調理師や栄養士の資格を持っていれば、それらの資格と同時に取得しているため、新たに受講する必要はありません。

【防火管理者】
防火管理者の資格は、お店の敷地面積により『甲種 防火管理者』又は『乙種 防火管理者』の2つに分かれます。2日ほどで取得できるので、早めに用意しておきましょう。

【飲食店営業許可】
申請すべき書類は『飲食店営業許可』です。食品衛生法第54条により、飲食店を開業するには『営業許可』の申請が必要になります。店舗完成の10日前までに必要であり、資格証明書や店舗のレイアウトなどを提出する必要があります。

【その他の書類】
お店の種類により『風俗営業許可』や『菓子製造業許可』などが必要になる場合があります。自分の独立したい業態ではどのような書類申請が必要なのか、事前に調べておきましょう。

飲食店で独立するのに必要な4つのスキル

飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

今は料理の腕前さえあれば生き残れるような、甘い時代ではありません。飲食店の独立を成功させていくために、最低限必要な4つのスキルを紹介します。

1.資金調達のスキル

飲食店に限らず、独立するうえで資金調達は欠かせません。資金調達は、経営者としての必須スキルともいえるでしょう。

資金調達といっても、開業時だけの話ではありません。

お店を運営していくうえで、資金が足りなくなることもあるでしょう。経営再建の策はあるのに、資金を調達できなかったばかりに閉業したとなっては、悔やんでも悔やみきれません。

基本的に飲食店は、日本政府金融金庫という金融機関から借り入れるケースが多いです。資金調達の際には、ビジネスオーナーとしての手腕や、将来のビジョンなどが審査されます。

資金調達には、金融機関側に「この人になら貸し付けをしても大丈夫」と思わせる根拠が必要です。根拠を示し、相手を納得させる力こそが、資金調達のスキルです。

2.部下を育成するスキル

飲食店として独立するうえで、部下(従業員)をマネジメントするスキルも必要です。

飲食店をオーナー1人で営業することは至難の業です。お店が繁盛するほど『ワンオペ』は難しくなります。人手不足では、お客様に十分なサービスを提供できません。

調理や接客、発注など一連の業務が任せられるように、従業員を育て上げなければなりませんし、最終的にはほかの従業員をマネジメントできる“チーフ”“リーダー”などの人材も増やしたいところです。

そのために、まずは「どんなお店にしたいか」「従業員にとって、どんな職場にしたいか」を示し、スタッフ全員を経営に巻き込みましょう。

3.調理のスキル

飲食店のオーナーとして、調理スキルも欠かせません。

自ら調理する場合はもちろん、従業員に調理を任せるとしても、調理のスキルは欠かせません。

一流のシェフである必要はないですが、自分でお店の料理が作れる、またはメニュー開発ができる程度のスキルは欲しいところです。

4.経営・マーケティングスキル

飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

飲食店として独立するなら、経営の基本的な構造とFLコストのバランスを知っておくべきでしょう。

FLコストとは、売り上げに占める原価と人件費の割合のことです。Fは“Food”Lは“Labor”の頭文字です。適正は6割弱といわれているので、こまめにチェックしておきましょう。

どんなに良い接客をして、美味しい料理を提供しても、それだけでお店が繁盛するとは限りません。

売り上げに対して経費や原価のバランスは取れているのか、お客さまの滞在時間や回転率はどのくらいか、手元にどのくらいのお金が残るのかなど、経営状況を常に把握しておきましょう。

飲食店の独立する際の注意点

飲食店として独立し、お店が軌道に乗れば、口コミがSNSで拡散されたりメディアに取り上げられたりすることもあるでしょう。そしてそのような華々しい成功には、地道な作業やリサーチが欠かせません。

飲食店としての独立を成功させるには、どんなことに気を付ければいいのか、2つ紹介します。

1.競合調査をしっかり実施しておく

お店を開く前に、競合となる店舗のリサーチをしておきましょう。出店地域にはどんな飲食店があるのか、自分のお店と同じカテゴリ・業態のお店はどのくらいあるのかは、最低限知っておきたいです。

同じコンセプトの飲食店でも、後発店舗ほど集客に苦しむことになるでしょう。ほかのお店に負けないためには、競合店との差別化が必要です。

競合店のターゲット層やメニュー内容、価格設定、口コミや評判などを把握にし、どんな差別化ができるのか考えてみましょう。

2.需要を理解する

飲食店の独立をする前に、出店地域の需要を理解しておきましょう。どんなに優れた商品も、需要のない場所では売れません。

需要をうみ出すのは地域の人々です。その地域は住宅街なのか、オフィス街なのか。人口の男女比率や年齢比率、日中と夜間の人口差などを調べ、どのような需要があるのかを分析しましょう。

SNSやブログ・情報サイトをチェックし、その地域のトレンドを押さえるのも大切です。

出店地域の需要を理解するために『商圏分析』をしっかりと行いましょう。商圏についてはこちらの記事で説明していますので、あわせて読んでみてください。

商圏とは?店舗ビジネスに欠かせない『商圏』の基本知識を抑えよう

https://entrenet.jp/magazine/32558/

【3STEP】飲食店独立の成功に向けて

競争の激しい飲食業界で、努力すべきことはたくさんあります。

「これをすれば確実に成功する」というものはありませんが、オーナーとしてのノウハウを身に付ければ、独立後の成功確率を上げることは可能です。

飲食店として独立し、成功した人たちがたどってきたSTEPを、3つに分けて解説します。成功者と同じステップに沿って経営を進めれば、成功確率は高くなります。

STEP1.リピーターを増やす

飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

飲食店の独立を成功させるために、リピーターほど大切なものはありません。お客様一人ひとりを大切にし、お店のファンを増やしていきましょう。

リピーターを増やす方が、新規顧客を増やすよりも効率的です。

新規顧客を増やすには、お店を知らない人たちに、お店の存在を知ってもらうことからはじまります。ゼロからお店の認知度を高め、集客をするには、さまざまな知識と施策が必要です。

既存顧客一人ひとりの満足度を高めることができれば、再来店につながります。お店のファンになってくれたお客様は、口コミで良い評判を広めてくれます。

料理の味や接客レベルを高めるのはもちろん、スタンプカードやキャンペーンなどの施策にも取り組みましょう。

STEP2.失敗事例をたくさん見ておく

飲食店として独立を成功させるには、同業者の失敗事例をたくさん見て、知識として吸収しましょう。

成功事例を真似することも大切ですが、失敗事例を知り、同じ間違いを犯さないことも大切です。

集客や接客、メニューづくりなど、さまざまなジャンルの失敗事例を集めましょう。

集めた失敗事例を分析し「なぜ失敗したのか」「どうすれば失敗を巻き返せたのか」など、自分なりに考えてみてください。可能なら、第三者や失敗した当人に「今やり直せるならどうするか」を聞くのもいいでしょう。

STEP3.応対の品質を上げる

飲食店としての独立準備も大切ですが、独立後のブラッシュアップも大切です。お客様の反応をよく観察し、対応品質を向上させるヒントにしましょう。

近年は、多くの人がSNSを使っています。応対の品質を高め、お客様一人ひとりに満足してもらえれば、お客様が口コミを広めてくれるでしょう。

従業員への接客指導や研修はもちろん、オーナー自ら人格を磨き、居心地の良いお店を作りましょう。

独立前にノウハウを学んで失敗のない飲食経営を

飲食店で独立するために必要なステップとは?注意点や確認すべきことを解説!

日本政策金融公庫が2021年12月に発表した『新規開業パネル調査』によると、飲食店・宿泊業が潰れる割合は全業種の中で最も高い14.7%でした。全業種平均が8.9%なので、平均の約1.7倍の数字になっています。

飲食店・宿泊業は蔓延するコロナウイルス感染症の影響も多い業態であるため、あくまで参考値とはなりますが、廃業率が高く競合も多い飲食の世界で独立し、成功をつかんでいる人もいます。

成功事例や失敗事例から学び、自分のビジネスに活かすことこそ、成功への近道です。成功した人はどんな時流に乗り、どのような戦略で成功したのか、情報を集めましょう。

独立に向けた情報収集には、独立開業を支援するデータベース『アントレ』をお役立てください。

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PROFILE

島津勇太郎

北海道在住のライター。元営業マン。
セールスライティングを主とし、ビジネスからライフスタイルまで幅広いジャンルの記事を執筆。

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