カテゴリー

不透明な時代こそ独立で成功する!本田健氏が勧める「3つの流れを読むだけ」起業術

終身雇用、年功序列――これらが崩れ始めて以降、1つの会社に勤めあげるというケースは減り続けています。このような時代を生きていると頭に浮かぶのが「今の会社でできることではなく、やりたい仕事をしたい」との思い。

独立、起業が選択肢になるわけです。

でも、やりたいことをするにはどうすればいいのか、何に気をつけるべきなのか?

経営コンサルタントを行う傍ら、複数の企業を経営する本田健さんのお考えや発言から、新しい時代における独立の軸を見ていきます。

PROFILE

本田健 氏

作家。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)をはじめとする著書は全てベストセラーで、累計部数は700万部を突破している。本田健公式サイト http://www.aiueoffice.com

ギリシャ危機、イギリスのEU離脱。不透明な時代こそ独立を

shutterstock_60704242

多くの人がある日突然命を落とした東日本大震災は、我々の心の中に大きな変化をもたらしました。それが“人はいつ死ぬのかわからない”ということ。

だからこそ、自分がやりたいことをしようと、人生を見つめ直す風潮が出てきたのではないでしょうか?

変化したのは人々の心だけではありません。本田さん曰く、「リーマンショック以降から悪化した日本経済の流れが、震災を経て表面化された」といいます。

「震災以前から資本主義社会は崩壊しつつ、力の弱い資本主義国が財政危機に陥り、多くの国に影響をもたらしている」と本田さんは感じているそうです。

資本主義の行き詰まりは、ギリシャ危機(2010年以降の経済と政治の混乱)やイギリスのEU離脱問題でさらに表面化しています。世界規模でも経済の悪化が囁かれているのです。

世界規模で先行きが不透明な中では、独立するのは難しいことなのでしょうか?

答えは、ノーです。ブログ「まだ東京で消耗してるの?」で生計を立てているイケダハヤトさん(以下、イケハヤさん)は震災直後にフリーになっています。

「先が見えない時代ではありますが、大きな変化を迎えた時代だからこそ、ビジネスチャンスがあると捉えることができる」と、難しいどころか今こそチャンスだと本田さんも言います。

では、その変化の中でどのようなことに注意して独立していくべきなのでしょうか。

二極化するビジネスと中流層。消えたビジネスを反面教師にすればあなたは大丈夫!

shutterstock_247343086

注意すべき点は、ビジネスと中流層の淘汰で起こる“二極化”という流れ。

「今後は必要なものと不必要なものに分かれ、不要なものは淘汰され、二極化の時代を迎えます。ビジネスはこれまでとは違う販売方法と新しい提案。労働は雇用が生まれにくいので、中流階級はなくなる可能性がある」とこれからの厳しい時代を示唆する本田さん。

しかし、多くのビジネスが消えることに尻込みせず、逆にチャンスとして捉えるべきです。

「どんなことをすれば、そのビジネスが死ぬのか。失敗事例を100通り集めておけば、それをカバーする対処方法を考えることができます」。本田さんが言うように、独立する前に、消えていくビジネスを知り、その対策が打てるのは、この時代の特権かもしれません。

前述のイケハヤさんも、起業家にとって日本市場はおいしいと言います。

英語圏で起きていることを学ぶことで、先が読めるとのこと。これも、先に起きている現象を学べるからこその良さです。

独立で成功するには、自分・時代・人の3つの流れを読むだけ!

shutterstock_416963170

大きな変化ともに、無限のチャンスが訪れています。やりたいことをしたいと考える反面、失敗した時のことを考えると心配になる人もいるでしょう。では、やりたいことをやり、かつ長続きするためには、どうすればいいのか、本田さんはこう答えます。「まず自分のビジネスに関する、明確なビジョンを持つことが大切」。

そして、そのビジョンをしっかりと自分の中に落とし込むために、読むべきなのが3つの流れ。

第一は、“自分の流れ”。「人生の流れを振り返り、やりたいことやワクワクすることを改めて考える」。

第二は、“時代の流れ”。「消費者の動向がどう変化しているかを掴み、ニーズを探す」。

第三は、“人の流れ”。「ライフスタイルの変化で、どこにどんな人が集まるか、ニーズのある場所を考える」。

最後に本田さんはこう言います。

「この3つの流れを融合し、この事業を通じて達成したいヴィジョンを明確にすることができれば、ビジネスとしてうまくいく可能性が高いでしょう」。

万が一失敗しても、それを経験に次のチャレンジ

本田さんは、ビジョンを明確にできれば「どんな厳しい変化が訪れたとしても、おのずと人が集まり、そのビジョンをもとに次の手を打つことができる」と言います。

別の著名人で同じ意見の方がいます。それは、起業家の堀江貴文さん。

堀江さんは『堀江貴文という生き方』で、「世の中のほとんどの人は、他人の失敗や挫折に興味はない」と言っています。その上で「経験こそが社会人の最強のアイテム」とも。

独立しても、最初は失敗の連続かもしれません。しかし、堀江さんが言うように、失敗しても気にする人は少なく、それは経験として積まれていきます。明確なビジョンを持ちつつ、次のチャレンジをできる気持ちを持てば、明るい未来がきっと開けることができるでしょう。

この記事が気に入ったらいいね!しよう。

最新記事をお届けします

おすすめの最新記事

これから自分で商売を始めよう!!と意気込んでいらっしゃる皆様。まず確認しておくべきことがいくつかあります。
開業の形態について確認すると共に、最近の流行についても学んでいきましょう。

脱サラとは何?個人事業主のこと?法人設立のこと?

開業する=法人を設立する、と思い込まれている方も多いようです。 (さらに…)

2017年11月20日

PLOFILE

岡安大輔さん(35歳)
吉井広宣さん(38歳)
吉井竜一さん(41歳)

(株)TMO/千葉県船橋市
左から竜一さん(長男)、大輔さん(三男)、広宣さん(次男)。
父は厩務員(厩舎で働く従業員)、竜一さんは現役騎手、広宣さんは元厩務員という競馬一家。
大輔さんが創業した(株)TMOを広宣さんも手伝う。
事業内容はSIMフリー携帯電話、飲食事業、競馬事業など。

VOL.184
競馬一家に育った3兄弟。ダービー優勝の夢を追う

バラバラになった家族の絆。
会社と馬で取り戻す

が高校の頃、上の兄が騎手としてデビューしました。強かった。
重賞レースに勝ち続けて、地方競馬の夢舞台、東京ダービーも確実視されてたんですよ。でも直前で馬が故障して欠場。それが悔しくて。僕は憧れの騎手にはなれず、見習で入った厩務員も合わず、すぐに脱走。でもずっと思ってました。
今度は馬主になって競馬の世界に戻ってくるんだ、自分の馬で東京ダービーに挑戦するんだって。

 20歳の時、厩務員だった父親が失踪しました。もともと自由人、ふっといなくなるのは日常茶飯事でしたが、この時は本気の失踪。後に残ったのは金利を含めて6000万円の借金。兄が建ててくれた家は借金のかたに取られ、吉井家の暗黒時代です。皆バラバラ。花形騎手の兄の迷惑になってはいけないと、借金は僕が背負い込むしかなかった。全額返済まで7年かかりました。
 
どうやって返したか?
1日20時間働きました。

その頃「日銭の仕事には限界がある」と気づいたことが起業のきっかけです。

 2番目の兄と久しぶりに温泉に行った時のこと。「やっぱり競馬はいいね」という話になって、馬主になるという20年越しの夢に向かってスイッチが入りました。それから2年、本業で稼いだお金で、先月ついに馬を買ったんです。
当然、上の兄に乗ってもらいたい。2番目の兄も誰より競馬に詳しいですから、会社の一員として競馬関連の事業を任せています。会社を作る時から「いつか家族で」という青写真がありました。競馬は僕が育った場所であり、家族が人生を共にする場所。それを取り戻すために、です。

 照準はもちろん、東京ダービー。たとえ兄が取れなくても、騎手の養成学校に通っている兄の息子に目指してもらうつもり(笑)。

しつこいんですよ、僕の夢は。



構成・文/東 雄介 撮影/刑部友康、阪巻正志
アントレ2017.夏号 「1人では決断できなかった 私と家族の独立物語」より

2017年11月20日

月間アクセスランキング

注目のキーワード

カテゴリー

アントレnet

独立、開業、起業をご検討のみなさまへ
アントレnetは、これから独立を目指している方に、フランチャイズや代理店の募集情報をはじめ、
さまざまな情報と機会を提供する日本最大級の独立・開業・起業・フランチャイズ・代理店募集情報サイトです。

会員登録はコチラ

アントレnet公式ページ