知人が開業や開店をした際、お祝いを贈ることがありますよね。とはいえ、他のお祝いごとと違い、あまり馴染みのあるものではないでしょう。そうなると、実際にそのシチュエーションになったとき、お祝いに何を贈るべきか、どのようなマナーがあるかわからずに悩んでしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、開業・開店祝いの基本的なマナーと、お祝いとして贈るのにぴったりのおすすめアイテムをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
開業・開店祝いとは?
社会人になると、結婚したときに贈る『結婚祝い』や子どもが生まれた相手に贈る『出産祝い』など、さまざまなお祝いを贈る場面が出てきます。
その中のひとつ『開業・開店祝い』とは、友人やお世話になっている相手がお店や事業をスタートした際に贈るお祝いのことをいいます。では、開業祝いと開店祝いにはどのような違いがあるのでしょうか。
開業祝いとは?
開業祝いとは『相手が独立・開業した際に贈るお祝い』を指します。新しい事業や事務所を立ち上げた際には『開業祝い』を贈るようにしましょう。
開店祝いとは?
開店祝いとは『飲食店や販売店など、"お店"をオープンした相手に贈るお祝い』のことをいいます。リニューアルを経て再度開店したお店のお祝いにも『開業祝い』を贈るのが一般的です。
開業・開店祝いの基本マナー
大切な友人やお世話になっている知人の『記念すべきスタート』をお祝いするための『開業・開店祝い』ですから、お祝いの気持ちをギフトに込めて贈りたいですよね。
では、贈る際にはどのような点に気をつけるべきなのでしょうか。続いては、基本的なマナーをチェックしていきましょう。
開業・開店祝いを贈るべきタイミングとは?
開業・開店祝いを贈るべきタイミングは『相手が開業・開店する日』です。事前にオープン日や開業日を聞いておき、それに合わせてお祝いを準備するのがベストです。
開業・開店祝いの贈り物の相場は?
開業・開店祝いの贈り物を考える際に気になるのが、開業・開店祝いの『予算』ではないでしょうか。相場を把握したうえでギフト選びをしたいですよね。
金額はあくまで目安ですが、開業や開店はお祝い事なので、金額に迷ったときは、気持ちを込めて高めの金額設定をしておくと良いでしょう。
開業・開店祝いにつける『のし』のマナーは?
開業・開店祝いのフォーマルな贈り物には『のし』をつけるのが基本です。
表書きは『御祝』『御開店御祝』『御開業御祝』から適したものを選びましょう。
現金を渡す場合は紅白の花結び(蝶結び)、もしくはあわじ結びの水引を選びましょう。 品物を贈る場合は紅白7本の蝶結びを選ぶのが最適です。
開業・開店祝いに贈るべきではない『NGアイテム』は?
基本的にNGマナーは少ないですが、開業・開店祝いに贈るべきではないアイテムもあります。それは『火を連想させるもの』と『壁に穴を開けるもの』です。
『灰皿やキャンドル、赤いアイテム』などは、火事を連想させてしまうので避けた方がベターです。贈る相手からのリクエストがない限り選ばないようにしましょう。
また、開業・開店したての場所に傷つけるという意味から、壁時計、ポスター、絵などの『壁に穴を開けてしまうアイテム』も避けましょう。
開業・開店祝いにおすすめの贈り物
続いて、開業・開店祝いにおすすめの贈り物をピックアップしてご紹介します。
スタンド花
まずは『スタンド花』です。開業したての企業や移転したてのオフィス、開店したてのお店などでよく目にしたことがあるのではないでしょうか。
お花は開業・開店祝いの定番であり、中でもスタンド花はお祝いの場をパッと華やかにしてくれると人気があるものです。
飲食店への開店祝いに贈る場合は、店内に影響がない程度の香りがする花を選ぶようにしましょう。
鉢植え
床に置くタイプの『鉢植え』も開業・開店祝いの定番アイテムです。
中でも胡蝶蘭の鉢植えは人気があるので、「どんなものを贈ったら良いか」と迷ってしまう方はチョイスしてみてはいかがでしょうか。
花束
豪華な『花束』も喜んでもらえる開業祝い・開店祝いの贈り物のひとつです。相手を選ばず贈れるところが魅力です。
企業やお店の雰囲気を考えつつ、アレンジメントを注文するといいでしょう。
招き猫
『千客万来・商売繁盛を願う縁起物』として古くから愛されてきている『招き猫』も、開業祝・開店祝いにぴったりといわれています。
最近ではベーシックな招き猫だけではなく、スタイリッシュなデザインなど、よりオフィスやお店に馴染みやすいスタイルのものが数多く登場しているので、ギフトにぴったりです。
現金や商品券
何を贈ればいいかわからない人にぴったりなのが『現金や商品券』です。お祝いの中には「現金を渡すのは失礼」とされているものもありますが、開業・開店祝いに関しては、目上の方に渡しても失礼にはあたりません。
現金や商品券であれば、その方が本当に必要だと感じているものを購入してもらえるので、実用的だといえるでしょう。
カタログギフト
現金や商品券と同じように、相手に使い道を選んでもらえる『カタログギフト』も開業・開店祝いにおすすめです。
渡すお祝いを選びきれない場合は、こういったものに頼るのもひとつの手でしょう。
お酒
『お酒』も開業・開店祝いの贈り物にぴったりです。お酒好きの方や飲食店を開店する相手へのギフトに最適です。
シャンパンや日本酒など、上質なお酒をセレクトして贈りましょう。日本酒の場合は、名前に『福(富久)』や『寿』『鶴亀』といった感じが入っているものなど、縁起の良い銘柄を選ぶのがポイントです。
お菓子
『消えもの』と呼ばれる消耗品の贈り物は、たくさんもらっても置き場所に困ることもないので、ギフトとして重宝されています。
中でも、お祝いの場を彩る『お菓子』は開業・開店祝いにぴったりです。相手先の人数を踏まえたうえで、みんなで分けられるものを選ぶことをおすすめします。
タオル
『消えもの』のひとつとして『タオル』のギフトもおすすめです。
プライベートで使ってもらうのはもちろんですが、オフィスや飲食店内でも使えるアイテムなので、ギフトとして適しているといえます。
基本的なタオルギフトも素敵ですが、花束のように形作られた『フラワータオル』も見栄えがよく喜んでもらえるでしょう。
インテリア
開業・開店祝いの定番としてよく贈られる『お花』は華やかで喜んでもらえますが、開業・開店してしばらく経ってしまうと、しおれて飾れなくなってしまいます。
長く使ってもらえるギフトを選ぶなら『インテリア』がいいでしょう。お店やオフィスの雰囲気にこだわっている人も多いので、雰囲気に合うものをチョイスするように注意しましょう。
文房具
長く使ってもらえるアイテムとして『文房具』もおすすめです。上質な文房具はなかなか自分では購入しないことが多いので、ギフトとして贈ることで重宝してもらえるでしょう。
また、開業・開店直後は事務用品が不足している可能性もあるため「何か必要なものがないか」と事前に尋ねるのもいいでしょう。
ハサミ
文房具の中でも『ハサミ』は開業・開店祝いに適しているのです。なぜなら、ハサミは実は縁起物といわれているからです。
「災いを断ち切り幸運を切り開く」とされており、開業・開店して新しいスタートを切る方にぴったりといえるでしょう。
ただし、刃物のギフトは驚かれる可能性もあるので、贈る際には選んだ理由など一言添えておいた方が親切です。
開業・開店祝いはマナーを守って素敵なギフトを選んで
友人やお世話になっている知人が新しい一歩を踏み出した際には、ギフトにお祝いの思いを込めて贈りましょう。基本的なマナーを踏まえていれば、あとは相手のことを考えた贈り物を選ぶことで、喜んでもらえるはずです。
そして、周りが開業・開店の一歩を踏み出したことで、自分のキャリアを改めて考え始めた方もいることでしょう。もしもご自身でも開業・開店や独立を検討し始めているのであれば、まずは情報収集からスタートすることをおすすめします。
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