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「痛ジャージ」をはじめとするアニメグッズを企画・制作 雇われない生き方:VOL.148

「痛ジャージ」をはじめとするアニメグッズを企画・制作 雇われない生き方:VOL.148
PROFILE

成田 和正さん(32歳)

ナカラボ/東京都豊島区

デザイナー、エンジニアなどの仕事を経て、Tシャツ制作を行う会社に4年勤務。趣味の同人誌制作活動を並行し、会社を通じて同人誌仲間のグッズ制作も手がけた。2015年にフリーランスで独立。アニメのキャラクターを全面に入れたサイクルジャージ(痛ジャージ)などの制作を行う。

VOL.148
「痛ジャージ」をはじめとするアニメグッズを企画・制作

アニメオタクをついに公言!
人生はやりたいことをやるべき

わゆる「萌え」に目覚めたのは中学生の時。妹が見ていたアニメ番組の主人公に、何とも言えない恋のような気持ちを感じました(笑)。アニメ好きが高じて、同人誌制作の活動も始めましたが、オタクと思われたくなくて、人にはずっと言えなかった。それが変化したのは、同人誌のつながりでグッズ制作を請け負うようになってから。勤務先のTシャツ制作会社なら安くできると思ったのが始まりで、口コミで受注が増えるうち、これは会社の新規事業にできるぞと。けれど、組織はなかなか動かず、もう自分一人でやるほうが早いと思いました。

第一にあったのは、定収入を手放す不安。そこを解消するため、個人的な取引先を増やしながら、どの仕事がなくなっても大丈夫な売り上げが立つよう見通しをつけました。一人で仕事を請け負う不安は、スケジュール感をつかみ、安定供給できる仕事の流れをつくることで解消しました。最終的に、協業で一緒にグッズ制作をしたいと声をかけてくれた会社が現れ、これでいけると思えたんです。

もちろん、世間体を考えると、オタク文化を仕事にすることに抵抗はありました。けれど、準備を進めた2年間で状況は変わり、アニメもクール・ジャパンとして受け入れられるように。何より「自分はアニメが好きなんだから、隠さず堂々と仕事にしたい」と、ふつふつと感じましたね。人生は、やりたいことをやるべきです!

自分のつくったアニメジャージを着て自転車レースに出場する人がいることがうれしいし、不安なんて、それで吹き飛びますよ。


更新日:2016/8/17
取材・文/上野真理子 撮影/刑部友康、阪巻正志、四宮義博
アントレ2016.冬号 「いざ独立!私たちの第一歩」より

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