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アウトソーシングとは?メリット・デメリットや、委託におすすめの業務を4つ紹介!

アウトソーシングとは?メリット・デメリットや、委託におすすめの業務を4つ紹介!

アウトソーシングとは、会社の業務の一部を、外部の業者に委託することをいいます。

一見、人材派遣と同じように見えますが、双方には違いがあります。

アウトソーシングと人材派遣には、どのような違いがあるのでしょうか。

アウトソーシングのメリットやデメリット、どんな業務を委託すればいいのかということをわかりやすく解説していきます。

アウトソーシングの導入事例も紹介しているので、参考にしてください。

アウトソーシングについて全く知らない人でも、本記事を読めば、アウトソーシングの概要を理解できます。

アウトソーシングとは

アウトソーシングとは、会社の業務の一部を、外部の業者に委託することです。

アウトソーシングの登場から現在までの間に、さまざまな業務がアウトソーシングの対象となってきました。特に最近では、情報分野のアウトソーシングの需要が高まってきています。

情報技術の急速な発展に対して、社内の技術が追い付いてないという事情が、情報分野での需要アップの背景といえるでしょう。

アウトソーシングと人材派遣の違い

アウトソーシングも人材派遣も、外部の専門業者に業務を代行してもらうという点では、共通しています。

アウトソーシングと人材派遣の主な違いは、人を派遣するか、業務を委託するかにあります。自社に派遣された人材が、自社内で業務を代行するのが人材派遣。一方、アウトソーシングでは、人材の派遣はありません。委託先の企業や専用のオフィスなど、自社以外の場所で業務が行われます。

アウトソーシングにおける3つのメリット

アウトソーシングにおける主なメリットは、下記の3つです。

【アウトソーシングにおける3つのメリット】
1.人件費を削減できる
2.競争力を強化できる
3.業者によっては、業務の質が高くなる

アウトソーシングのメリットについて、1つずつ解説していきます。

アウトソーシングのメリット1:人件費を削減できる

アウトソーシングのメリット1つ目は、「人件費を削減できる」という点です。

企業規模が大きくなるほど、人員が増えていくことで人件費が肥大化し、無駄にコストがかかってしまうという問題が付きまといます。
しかし、一部の業務をほかの業者に代行してもらうことで、組織をスリム化することが可能です。一般的に自社で社員を雇用する費用よりも、アウトソーシングを依頼する費用の方が安く、組織のスリム化は人件費の削減につながります。

また、新たな人材をゼロから育て上げるのは、多くの育成コストがかかります。
人材を育てる時間やお金を確保できない会社でも、アウトソーシングを要所要所で利用すれば、自社で雇用する人材の育成に集中することができるのです。

アウトソーシングのメリット2:競争力を強化できる

アウトソーシングのメリット2つ目は、「競争力を強化できる」という点です。

今の時代、企業は日々変動する顧客のニーズに柔軟に対応しなくてはいけません。
顧客への対応を早くするためには、業務の無駄を減らしていくことが大切です。

例えば経理や給与計算のような、本業とは直接関わりのない業務でアウトソーシングを利用すれば、自社の従業員はコア業務に専念できます。

アウトソーシングのメリット3:業者によっては、業務の質が高くなる

アウトソーシングのメリット3つ目は、「業者によっては、業務の質が高くなる」という点です。

アウトソーシング業者の中には、特定の業務に対して、豊富な知識や経験を売りにしている場合があります。
質の高いアウトソーシング業者を利用することは、仕事の効率や品質の向上につながります。

仕事の品質が高く、より短時間で業務を完了できるアウトソーシング業者を利用することは、自社にとって間違いなくメリットとなるでしょう。

アウトソーシングにおける3つのデメリット

アウトソーシングとは?メリット・デメリットや、委託におすすめの業務を4つ紹介!

アウトソーシングには、少なからずデメリットも存在します。
アウトソーシングの主なデメリットには、下記の3つがあります。

【アウトソーシングにおける3つのデメリット】
1.ノウハウを社内に蓄積できない
2.業務の進行管理が難しくなる
3.情報漏えいのリスクがある

アウトソーシングのデメリットを、それぞれ解説していきます。

アウトソーシングのデメリット1:ノウハウを社内に蓄積できない

アウトソーシングのデメリット1つ目は、「ノウハウを社内に蓄積できない」という点です。

アウトソーシングでは、業務を外部の業者に委託するため、委託した業務に関わる「ノウハウ」が自社に蓄積されません。
特に、専門的な内容の業務では、ノウハウ蓄積は重要です。アウトソーシングを利用することで、自社の従業員が成長する機会が失われているともいえるでしょう。

もし、委託している業者が倒産や事業撤退となってしまったら、自社のノウハウで業務を行わなければなりません。最悪、業務が停止してしまうこともあり得るでしょう。

アウトソーシングのデメリット2:業務の進行管理が難しくなる

アウトソーシングのデメリット2つ目は、「業務の進行管理が難しくなる」という点です。

業務をほかの業者に委託してしまうと、委託した業務がどのように進められているのか、把握するのが難しくなります。
自社と業者の間で業務への認識がずれ、本来必要ではない手間が発生する可能性もあるでしょう。

認識のずれを防ぐには、依頼側は業者と定期的な情報共有を行い、業務の進行管理をできる限りこまめに行っていく必要があります。

アウトソーシングのデメリット3:情報漏えいのリスクがある

アウトソーシングのデメリット3つ目は、「情報漏えいのリスクがある」という点です。

アウトソーシングされる業務の中には、人事やカスタマーサポートなど、機密情報を扱う業務もあります。
アウトソーシングを利用し、機密情報を扱う人とシステムが増えることで、情報が社外に漏れるリスクも高くなってしまうでしょう。

まずは、情報を守るための環境を整えている業者を選ぶことが大切です。
料金が安いという理由だけで業者を選んでしまうことは、情報漏えいが発生する原因にもなりかねません。アウトソーシングの契約をする前に、業者の施設見学や保有している認証資格の確認は、しっかり行っておきましょう。

アウトソーシングに適している業務

次からは、アウトソーシングに適している業務について紹介していきます。
アウトソーシングに適している業務は、下記の4点です。

【アウトソーシングに適している業務】
1.IT関連
2.事務全般
3.人事
4.コールセンター

どのような業務がアウトソーシングに適しているのか、それぞれ解説していきます。

アウトソーシングに適している業務1:IT関連

アウトソーシングに適している業務の1つ目は、「IT関連」です。

IT業界は急速な発展を続けていますが、業界の規模の拡大に対して、人材の育成が追い付いていない状態です。
社内でIT関連に詳しい人材を育成するには、余程人材に余裕があり、教育できるだけの経験や知識がある人がいないと難しいでしょう。

そのため、IT関連業務に関しては企画から運用まで、ほぼ全ての業務をアウトソーシングしている企業も多いです。

アウトソーシングに適している業務2:事務全般

アウトソーシングに適している業務の2つ目は、「事務全般」です。

事務の仕事は、データ入力をはじめとする単純作業が多い傾向にあります。
また、給与計算や年末調整など、忙しさに波がある仕事も存在します。

上記のような事務作業をアウトソーシングすることは、人件費の最適化や業務の効率化につながるのです。

アウトソーシングに適している業務3:人事

アウトソーシングに適している業務の3つ目は、「人事」です。

人事は、人を見極める仕事であるため、経験が求められます。
また、新入社員の研修の準備や実施に時間がかかり過ぎ、困っている会社があるのも事実です。

人事のプロである業者にアウトソーシングすることによって、手間をかけずに良い人材を確保できるでしょう。

アウトソーシングに適している業務4:コールセンター

アウトソーシングに適している業務の4つ目は、「コールセンター」です。

コールセンターを自社で用意する場合、場所や設備、人材の確保などの莫大な費用が必要になります。
さらに、マニュアルの作成や人材の育成など、時間と労力もかかります。

ゆえに、コールセンター業務をアウトソーシングする企業は、年々増えてきています。

アウトソーシングの導入事例【某航空会社の場合】

アウトソーシングとは?メリット・デメリットや、委託におすすめの業務を4つ紹介!

次に、アウトソーシングの導入事例を紹介します。

某航空会社は、以前まで複雑な給与計算の業務を総務部の方が1人で行っていましたが、従業員の増員を機に「給与計算の代行業務を行っているA社」にアウトソーシングするようになりました。
複雑な給与計算を安心して任せられるので、他業務の効率もアップしたとのことです。

アウトソーシングを導入して、会社の経営効率化を図ろう

アウトソーシングは、会社の業務の一部を、外部の業者に委託することをいいます。

アウトソーシングには、人件費を削減できたり、会社の競争力を強化できたりするというメリットがあります。
一方で、ノウハウを社内に蓄積できなかったり、情報漏えいのリスクがあったりなどのデメリットも存在します。

アウトソーシングをしようかどうか迷っている方は、まずは本記事で紹介した「アウトソーシングに適している業務」の中から、1つ選んで委託することをおすすめします。
委託するときには、料金の安さで選ぶのではなく「信頼に値する会社かどうか」という点に重きを置いて、選んでみるといいでしょう。

PROFILE

三國鈴香

海道を拠点に活動しているフリーライター。元小学校教員。 ビジネス(HR関連)系・WEB制作系・金融系などBtoBからBtoCまでさまざまなジャンルの記事を執筆。

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