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脱サラ起業支援コンサルタントが語るサラリーマン思考脱却講座 -《前編》 アイドルと学ぶ★独立開業講座スタート!?

脱サラ起業支援コンサルタントが語るサラリーマン思考脱却講座 -《前編》 アイドルと学ぶ★独立開業講座スタート!?

左から、れいたん、伊関先生、うめちゃん

独立する前に身に着けておきたい「起業家の心得」とは?

れいたん:
独立開業を検討している皆さん、こんにちは!
少しずつ日差しを感じる季節になってきましたね。

うめちゃん:
心機一転、新しい挑戦として独立開業を検討し始める方も多いのではないでしょうか?

れいたん:
さて今回は、そんな独立開業を検討している方にとって最初に意識しなければいけない「起業家の心得」についてのお話です。

れいたん・うめちゃん:
それでは、伊関先生よろしくお願いします!

伊関先生:
れいたん、うめちゃん、こんにちは。社会保険労務士の伊関です。宜しくお願いします。

 

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今日は、「起業家の心得」ということがテーマなので、サラリーマンと起業家の
「意識の違い」「知っておくべき知識」についてお話したいと思います。

まず、「意識の違い」についてですが、当然、サラリーマンと起業家では立場も役回りも変わってきますので、考え方もまるで違うものになります。転職と起業を迷っている方がいますが、そもそも共存できないものだと思っています。

それでは、サラリーマンと起業家ではどう意識が違い、どう変えなければいけないのか具体的にお話します。

 

ここまで違う!「お金」についての意識:
借金することは損?得?

1つめの項目は「お金」に関する意識の違いについてです。

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(1)金銭感覚について

「お金は将来のために蓄えておくべきである=(貯蓄)」堅実な方であればそう考えているのではないでしょうか?確かに、安定した収入が見込まれているサラリーマンであれば、あとは退職後の蓄えを残すということで正しい選択だと思います。

しかし、経営者になると早く事業を軌道にのせる、軌道に乗せたら次は事業拡大を考えなければなりません。

つまり、経営者は「お金は将来のために使うべきである=(投資)」という意識でいなければならないのです。

私の実体験でも、経営がうまくいっているほど貯蓄という発想がない人が多いです。彼らにとっては飲み会でさえも人脈構築のための投資という考えです。

(2)借金について

皆さんは借金をするということを、どこかで悪いことだと考えていませんか?

多くの利子を取られるということで、損だと考えている人も多いと思います。しかし、経営者になるためにはここでも、大きく意識を変えなければなりません。

経営者にとって、最も怖いことは資金がショートしてしまうことです。ですから、借金をしてでも資金は確保しておくはリスクヘッジになり、得だと考えます。

また、当然ながら信頼が無ければお金を借りることができません。

つまり、1億円を借りるということは、結果として返済できる能力があると判断されているため経営者としてのステータスにつながり、結果、得であると考えているのです。

(3)失業手当について

サラリーマンとして20、30年務めていると退職後に失業手当をもらわないと損だと思うかもしれません。しかし、経営者としては、一時的な収入よりも長期的に収入を得るために一刻も早く事業を立ち上げ活動をした方が良いと考えなければなりません。

経営にはスピードが大事なので、時間の無駄だと割り切り経営者マインドに切り替えましょう。

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経営者は浅く広く?

2つめの項目は、「業務の進め方」についての意識の違いです。

サラリーマンは、担当の部署があり、更にその部署内での役割・任務のもと業務を遂行しています(部分最適)。
つまり専門性に特化して、狭く深くというのが通常です。

しかし、経営者は全体を見渡して経営業務を行わなければなりません(全体最適)。
浅くても良いので広く業務を行わなければならないのです。

これは私の感覚ですが、サラリーマンを経て起業される方は、どうしても部分最適の名残があり職人気質になりがちです。
そうなってしまうと、本来見なければいけない部分が厳かになり右腕として活躍できる優秀な人材を採用する必要が出てきます。

経営者としては、偏らず、万遍なく業務をこなす守備範囲の広さが大切です。

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サラリーマンは本当に時間がないのか?

3つ目の項目は、「時間」についての意識の違いについてです。

皆さんは経営者になると自由な時間が増えると思っていますよね?

逆に、サラリーマンは会社からの目標が下りてくるので、それを成し遂げるためにいつも忙しいと感じていると思っているのではないでしょうか?実際は、その逆で、経営者の時間は有限サラリーマンの時間は無限なのです。

全ての人が…というわけではありませんが、例えば、外回りの時に喫茶店で時間を潰していたり、成果を出した後は、知らない間にゆっくり業務を進めていたり息抜きをしていたりするのではないでしょうか?しかし、経営者になると時間をお金に換えるような働き方をしなければなりません。

常に自分の時間をコスト換算し、限られた時間の中で生産性を上げる努力をし続けなければならないのです。

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できないことを考えるよりも、できることを考えよう!

4つめの項目は、「判断」についての意識の違いです。

サラリーマンにとっては、しがらみが多いのが実情だと思います。

例えば何か新しい業務フローなどを導入しようとすると、当たりまえのように抵抗勢力が出てきます。基本的に組織の中で働くサラリーマンはリスク思考の方が多いのです。彼らからしてみれば、新しいフローを覚えることが単に手間だったり、自分の仕事が増えるのではないかという思い込みがあったりします。

事業の動きが鈍くなるのも当然ですよね。

しかし、経営者は、今よりも更に生産性を上げるための取組をしなければなりません。後退することはもちろん、現状維持でさえも喜ばしいことではないのです。そのため、できることを考え、かつ、スピード感をもって判断し改善していかなければならないのです。リスク思考ではなく可能性思考への切り替えが、サラリーマンと経営者の意識の大きな違いです。

 

シリアルではなくパラレル?

最後5つめの項目は、「仕事の処理について」の、意識の違いです。

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2つ目の項目で話しましたが、サラリーマンは業務が狭く深くであり構造的にシリアル(バトンタッチ)形式になっています。

つまり、完成度高く自分の仕事をこなして、次にパスをしていくのが業務の流れとなります。しかし、経営者は全体最適でなければなりません。

どこで何が起こっているのか、どういう状態なのかを把握しなければなりません。

複数のタスクを一度にみていかなければならないため、シリアル処理で、かつ完璧にタスクを処理しようとすると回らなくなってしまいます。

 

1つのことに固執せずに、どんどん次に行って、走りながら修正していくパラレル処理をする意識が経営者には必要不可欠なのです。

"まずは意識を変えて経営者の思考を身につける"
起業家の心得はついては以上です。いかがでしたか?

 

冒頭でもお伝えしましたが、サラリーマンと経営者では立場も役割も違います。
まず、経営者として一歩を踏み出したいのなら、まずは意識を変えて経営者の思考を身につけましょう!

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れいたん・うめちゃん:
伊関先生、ありがとうございました!

れいたん:
とても勉強になったね!特に、借金は得っていう考え方は意外でした。
でも、返せなくなったらどうしようっていう発想がある時点でリスク思考なんだね。

うめちゃん:
私は、時間についての考え方が変わりました。
なんだかんだで無駄な時間を過ごしているので、少し反省しました。

れいたん:
次回も伊関先生に、知っておくべき「会社の仕組み」についてお話しいただきます。

れいたん・うめちゃん:
次回も宜しくお願いします。

 

講師プロフィール:伊関淳氏(株式会社Sounds Great 代表取締役)

起業支援コンサルタント/行政書士/社会保険労務士

18年間にわたり日本ヒューレット・パッカードにて、大手企業向けシステムの営業および営業マネジャーを歴任。 42歳のとき、IT業界から士業界への異例の転身。現在、年200件以上の起業家支援を継続中。その他、賃金・退職金規定や就業規定や就業規則の改定などを中心に、中小企業向けの労務アドバイザーとしても活躍中。

<主な著書>
「サラリーマン3.0」KADOKAWA中経出版
「起業して3年以上続く人とダメな人の習慣」明日香出版

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