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オリジナルストールの企画・販売。百貨店の催事で注目のブランドに 雇われない生き方:VOL.144

オリジナルストールの企画・販売。百貨店の催事で注目のブランドに 雇われない生き方:VOL.144
PROFILE

玉木 洋平さん(39歳)

Drole Drole/東京都渋谷区

大手エクステリアメーカー勤務を経て、OEM事業を手がけるアパレルメーカーに10年勤務。オリジナルストールのブランド、ドローレ・ドローレを立ち上げる。2014年、ブランドを譲り受けて独立。主に百貨店の催事スペースで販売展開し、デザイン性と完全日本製の高品質で注目を集める。

VOL.144
オリジナルストールの企画・販売。百貨店の催事で注目のブランドに

会社にしがみつくより、
カッコいい親父になろうと決めた

時、3人の子どもたちの年齢は5歳を頭に、3歳と0歳。しがみついてでも会社を辞めたくないと思っていましたね。

 10年勤めたアパレル会社は、社長と二人三脚でやってきました。震災後の不況で業績が落ち、必死で立て直そうとしてオリジナルストールのブランドも立ち上げた。けれど、軌道には乗らず、ほかの事業もジリ貧状態。「自分の給料を下げていいから、可能性のあるこのブランドに注力したい」と説得し、半年間で売り上げを伸ばしました。でも、業績は赤字で、社長は再び薄利多売の商売に方針を変えた。ビジョンのずれに「もう辞めるしかないのか……」と。

 自分が辞めれば社長の負担も減る。でも、独立したら何の保証もないし、実際、同じ業界で独立して失敗した人も見てきました。最初は頑張れても、子どもたちに満足のいく未来を与えられるのか。めまいがするほど不安になっていたら、妻が「遅かれ早かれ独立するんじゃない?」と言うんです。考えたら、ブランドを引き継いで自分のビジョンを実現するチャンス。子どもたちにも、会社にしがみつくより、喜びとやりがいを感じながら仕事する父の姿に、誇りと希望を感じてほしい。「カッコいい親父になろう」と決めました。

 独立後、自ら百貨店の売り場に立ち、ひたすら接客し続けて結果を出しました。どれだけ頑張ってるかって、開店を知らせる音楽が流れると、日本代表戦に臨むくらい熱い気持ちになるほど(笑)。「全力プレー」。この本気さでブランドを成長させていきます。


更新日:2016/6/22
取材・文/上野真理子 撮影/刑部友康、阪巻正志、四宮義博
アントレ2016.冬号 「いざ独立!私たちの第一歩」より

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