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腹の底から笑い転げる人生。飛び込み営業からピエロに:VOL.234

腹の底から笑い転げる人生。飛び込み営業からピエロに:VOL.234
PROFILE

豊田 淳さん(29歳)

東京都杉並区
大学卒業後、大手広告会社に就職。トップクラスの営業成績を叩き出し、新人賞を獲得。東京に転勤後、ピエロの養成学校に通うべく脱サラ。現在はフリーランスのピエロとして、結婚式などのイベントでのパフォーマンスや、飲食店に飛び込んでの「流し」も行う。

VOL.234
フリーランスで活躍する脱サラピエロ

就職は、起業のための修行のつもりでした。飛び込み営業は当時からうまかったですね。「全人類の後輩」が座右の銘。どうやったらお客さんに好きになってもらえるかを考える日々でした。成績は良くて、順風満帆な人生だったと思います。でも名古屋から東京に転勤すると「自分はこんなことがしたい」と夢を語る人と多く出会いました。彼らと比べると、自分の人生がつまらなく思えて。

父に相談すると「人生で一番大事なことは腹の底から笑い転げた数だ」とアドバイスされました。その言葉がなんだかしっくりきて、調べるうちにピエロの養成学校を見つけたんです。脱サラはその学校に通うため。会社では、忙しすぎておかしくなったと思われたみたいです(笑)。

「渋谷のクラブイベントで500人をドーンと沸かせた時は快感でした」。一方、つらいのは夏のパフォーマンス。「汗でメークが…夏は大嫌いです」。



貯金ゼロ、全くの未経験の状態から食べていけるようになるまで5年。戦略といえるほど大したものはありませんが、ご縁を大切にしたおかげだと思っています。楽しい人に囲まれて好きなことができて、僕は今、幸せです。去年から「流し」をやれるようになったことも大きいですね。自分から能動的に稼ぎにいくのは飛び込み営業の延長。今も昔も自分という商品をどう売り込むか、好きになってもらえるかを考えています。お客さんもお店も自分も皆が満足できる空気を作ると、自然と好きになってもらえるものですよ。

 

構成・文/東 雄介
撮影/刑部友康、片桐 圭、阪巻正志
アントレ2019.春号 「金も人脈も経験もなかった『まるごし企業 7人の勝ち方』」
より

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