スタイルのある生き方へシフトしたいビジネスパーソンのためのニュース・コラムサイト。
検索
独立ノウハウ・お役立ち

「手」は口ほどに物を言う? イギリス王室も実践する、軽く扱われないための心理テク

「手」は口ほどに物を言う? イギリス王室も実践する、軽く扱われないための心理テク

独立・起業に欠かせないのが、交渉。

交渉で自分が有利に話を進めていくためには、相手に軽く見られないことがとても重要です。

独立に役立つ心理学シリーズ、今回は内藤先生に、人に軽く扱われない方法についてお伺いしました。

イギリス王室でも実践されている心理テクは、必見です。

相手と話すときは「目を見て、身体を触らず、断定的に表現する」

今回のテーマである「人に軽く扱われない心理テク」。結論から申し上げると、人に軽く扱われないためには、自分に自信があることを相手に上手く伝える必要があります。

人は、自信がなさそうな人を軽く扱います。

では、どのように自信を表現すればよいのでしょうか。

比較的すぐに矯正可能なのは、話し方です。

話し方のデータについて、まずはアメリカのアイオワ大学、シーン・ジュールズ先生が行った実験をご紹介しましょう。

ジュールズ先生は、実験参加者に2パターンの「強盗を目撃した人の証言ビデオ」を見せました。

1つめは、

・まっすぐ目を見つめる
・自分の身体を触らない
・断定的な表現をする

といった「パワフル」な証言でした。

2つめは、

・目が泳いでいる
・証言中、自分の顔などを触る
・息遣いが荒く、「あのー」や「ええと」などの間投詞を多用する

といった「パワレス」な証言でした。

その結果「パワフル」な証言は、69.2%の実験参加者に信用されました。一方「パワレス」な証言は、40.0%しか信用されなかったのです。

ロイヤルファミリーも実践? 手を隠して、自己宥め(なだめ)行動を防ぐ!

この実験から分かる通り、パワフルとパワレスの違いは、ズバリ「相手に自らの緊張を感じさせるか」という点です。

人間は緊張すると、目が泳いで自分の身体を触り始め、口調がはっきりしなくなる傾向があります。

心理学ではこれを「自己宥め行動」と言います。

逆に言えばこの「自己宥め行動」に該当する行動をしないだけで、あなたの「自信なさげな行動」はかなり改善されるでしょう。

話し方の他にもう1つ、「自己宥め行動」として代表的なのが、手の動きです。

先程の実験でも“自分の身体を触る”といった「自己宥め」行動がありましたが、手があちこちに動いて落ち着きがないとそれだけで自信がなさそうに見える、というわけです。

ちなみにイギリス王室、ロイヤルファミリーが聴衆の面前で話すときは、必ず手を後ろに組むそうです。

逆に手や身体を使って大きなモーションで自信があるように見せたいのであれば積極的に動かすべきですが、緊張して自信がないのであればいっそのこと手を後ろに組んでしまえば良いですね。

交渉の席などでは、手を机の下に隠しておくのも良いでしょう。

顔を大きく見せて、相手に自信を伝える

相手に自信を伝えるためには、自分の顔をできる限り大きく見せることも効果的です。とはいえ、自分の顔を物理的に大きくすることはもちろんできません。

交渉で大事なポイントを話すときは、少し前のめりになって相手に顔を近づけてみてください。それだけでかなり印象は違うはずです。

猫の世界では顔が大きいほうがケンカに勝つ、とも言われており、ぱっと見たときのインパクトはとても大切です。

話し方、手の動き、そして顔の大きさを意識して相手にあなたの自信を伝えてみてください。

プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。
ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。
新刊に「リーダーのための「孫子の兵法」超入門(水王舎)
「身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本」(明日香出版)など。
講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。

システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先)
http://www.sbrain.co.jp/

アントレ 独立、開業、起業をご検討のみなさまへ

アントレは、これから独立を目指している方に、フランチャイズや代理店の募集情報をはじめ、
さまざまな情報と機会を提供する日本最大級の独立・開業・起業・フランチャイズ・代理店募集情報サイトです。