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備えていますか? 会社員だけを続けることのリスク

「アントレSTYLE MAGAZINE」読者の皆さん、こんにちは。

アネシスプランニング株式会社の寺岡です。

よろしくお願いいたします。

本日は縁あって「アントレSTYLE MAGAZINE」読者の方に、独立について執筆することとなりました。

僭越ながら、自己紹介をさせていただきます。

私は2006年に脱サラをして現在は不動産・住宅のコンサルタントを行っております。

独立する前は大手ハウスメーカーに20年以上勤務しておりました。

本日は同じく独立を目指している読者の皆さんに役立つ情報や知識を提供できればと思っています。

突然ですが、皆さんのうち、「現在何らかの会社に正社員という形で勤めている方」はどのくらいいらっしゃいますか?

このまま会社員だけを続けた場合のリスクというものを考えたことがおありでしょうか?

リスクについて考えたことのない方もいるかと思いますが、そんな方は特に、現在の働き方を中心とした自分の人生設計をあらためて考える必要があります。

1.会社員を続けるメリット・デメリット

学校を卒業後、会社に入社して会社員として働く方が多いかと思いますが、この会社員という働き方にはメリットが多いものです。

一番のメリットは、安定した収入を得られるという点です。

入社した会社で真面目に勤務していれば、毎月決まった日に安定した金額のお給料がもらえるのは大きいでしょう。

加えて、会社は従業員に対して、健康保険や雇用保険、厚生年金の加入も義務づけられますので、会社に勤めてさえいれば、万一のケガや病気のための健康保険や将来の年金といった福利厚生も得られます。

逆にデメリットとしては、自分の希望する仕事に就けないとか時間的拘束がある、上司や部下との間の人間関係にストレスがある、パワハラやセクハラといった問題に直面する、などメンタル面での痛みが考えられるでしょう。

現実は、その会社でキャリアアップをして出世しないと、なかなか自分の裁量権が持てません。

このように経済的なメリットがある分、いろいろな面での精神的苦痛を伴うというデメリットが生じます。

2017年の秋以降に報じられているメガバンクの大幅な人員削減や、上場企業のリストラやM&Aも進んでいる現在では、色々な面で人員削減という流れが拡大傾向にあります。

そうなると、会社員として定年まで同じ会社に勤められるかという疑念は常にあり、場合によっては転職や独立を考えないといけない事態が生じる可能性も考えられます。

当初、思い描いた安定した会社員生活が送れないというのが現状なのです。

2.会社から独立するメリット・デメリット

次に、会社員を辞めて独立を考えた場合のメリット、デメリットを考えてみましょう。

会社から独立した場合のメリットは、全ての仕事に関する裁量権が自分にあるという点です。

会社員はいちいち上司に決裁を仰いで仕事を進めなくてはいけませんが、自分が社長であれば自分で全てのことが決められます。

極端な例ですが、「今日は体調がすぐれないから仕事はやめよう」ということも可能なのです。

会社員時代と比べればその自由度は大きく異なるのに加えて、独立すれば、自分がトップであるため上司に気を使うこともなくストレスが減るでしょう。

リストラや定年もなく、元気な間はずっと働けますので、多かれ少なかれ収入も得続けられます。

しかも、勤務時間は自由ですから、自分の体力や体調と相談しながら働くことも可能です。

逆にデメリットなのが、経済的には非常に不安定な状態になりがちという点です。

特に、独立し始めは経済的には苦しい場合があります。

今までは決まった日にお給料が振り込まれていましたが、自分で営業してその対価をもらわないといけない状況になるからです。

例えば、モノを売るという仕事で独立したのであれば、がむしゃらに飛び込み営業でもしてモノを売らないとお金を得ることができないこともあります。

会社であれば、営業部隊や開発部隊、資金の調達部隊など、それぞれの専門部隊がありますが、ことさら独立したとなれば、全ての業務を自分でこなしていかないといけないという状態になります。

そう考えると、会社員を継続するにしても独立するにしても、一長一短があるということが理解できるでしょう。

3.独立する心構えと初期コスト

会社員と独立した場合の双方のメリット、デメリットを見てきましたが、皆さんはどう思われましたか?

なんとなく独立は大変だけど、人間関係のストレスからは解放されそうな感じを受けますよね。

現に、この私もそう感じました。

そこで、独立するにあたってどういった心構えが必要か、独立するに当たってのコストはどう考えたらいいのか、私の経験をもとにいくつかお話しいたしましょう。

・独立する心構え
とにかく、創業時から数年はがむしゃらに働く必要があります。

私が独立したころは、ようやくネット社会も浸透し始めた時期で、いろいろなサイトもできました。
そういったサイトの1つで、私はオールアバウトさんのサイトを利用して、自分の専門性をアピールできる場を見つけました。

現在でも、そのサイトでの投稿などは継続していますが、創業時に寸暇を惜しんで多くの投稿を行った結果、今でもその投稿がネット上に存在するので、結果的に何らかの検索ワードから自分のサイトに繋がります。

当時、深夜までパソコンに向き合った記憶はいまだに新しいものです。

もう1つは、独立する意味合いはどこにあるかを深く考える必要があります。

自分の売りは何なのか、社会貢献度はどこにあるのか、そういった点を抑えておかないと長続きはしないと思います。

単なる金銭目的だけではなく、仕事を通しての自分や会社の存在意義をよく考えておくことが重要でしょう。

・初期コストについて
創業時はできる限りコストはかけないことがポイントです。

大企業に勤務していた人が独立すると、事務所の場所や備品なども勤めていた会社と同じようにしたがる傾向があります。

とにかく重要なのは、独立後も今までと同じ環境やシステムでないと仕事ができない、と思わないことです。

最低限、名刺とパソコン、プリンター、携帯(スマホ)だけでも仕事はできます。

現在では、多くのシェアオフィスもありますので、そういった形態のオフィス利用からスタートしましょう。

とにかく、3年ぐらいは経費をかけず独立を継続するということを考えて、進めてみてはいかがでしょうか。

4.自分の強みは何かを知る

さて、会社員の場合でも独立した場合でも、仕事をする上で自分の強みは何であるか皆さんは考えたことがありますか。

この点は独立する上では重要なファクターであり、強みを生かした仕事をすることが独立して成功する秘訣です。

会社員生活が長くなると、「雇用されていること」が常態化し、自分の強みは何かを考える余地がありません。

会社員以外の働き方が想像できないために、自分自身を客観視できない場合が多いものです。

「自社の常識は世間の非常識」とよく言われるように、世間ではどう見られているのか、何が正しいのかを常に考えておかなくてはなりません。

自分の強みは何かを日ごろから考え、その強みを強靭なものにスキルアップしていくことが大切です。

私が独立を決意した時期は、勤続年数も積み上がり、専門分野が明確でキャリアや知識も豊富にあり、加えて顧客などのネットワークもそれなりに構築できていたため、あとは“タイミング”と“資金”だけだと思っていました。

以上の点から、独立を成功に導くためには、自分の強みを生かした仕事ができるかどうかにあると言えるでしょう。

高度経済成長の時期では終身雇用制度が中心の日本経済でしたが、今では転職が当たり前の時代になりました。

転職はよくないと言われた過去の時代とは異なり、今では転職は自分のスキルアップの1つと捉えられています。

雇用する企業側も中途採用でも優秀な人材を欲しがる状況です。

30歳から40歳ぐらいの間の会社員では、数回の転職をしながら、最終的には起業しようという人も増えています。

リストラなどの企業の方向転換はいつ起こるか分かりません。

それだけに、ある意味会社員でもリスクを伴う時代となりました。

会社員だからといって、いつまでも続けられる時代ではありませんので、リスクヘッジは考えておくべきです。

いつでも転職や独立、起業といった方向転換ができるように、会社員時代に勤めている会社を利用してスキルアップや将来のためのネットワーク作り、そして資金を準備しておきましょう。

PROFILE

寺岡 孝

建築プロデューサー・不動産コンサルタント・住宅ローンアドバイザー・保険アドバイザー・不動産投資アドバイザー
アネシスプランニング株式会社代表取締役。住宅コンサルタント。住宅セカンドオピニオン。
大手ハウスメーカーに勤務した後、2006 年にアネシスプランニング株式会社を設立。
住宅の建築や不動産購入・売却などのあらゆる場面において、お客様を主体とする中立的なアドバイスおよびサポートを行っている。
これまでに2000 件以上の相談を受けている。
東洋経済オンライン、ZUU online、スマイスター、楽待などのWEBメディアに、住宅やローン、不動産投資についてのコラム等を多数寄稿。
著書に『不動産投資は出口戦略が9割』・『一生役立つ「お金と住まい」の話』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

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