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自分の能力を生かしきる!“複”業のススメ!

自分の能力を生かしきる!“複”業のススメ!

はじめまして。

神奈川県で税理士業を営んでいる高橋昌也です。

今回はご縁を頂き、独立開業に関するお話をお伝えさせていただくこととなりました。

まず簡単に私のプロフィールを。

2006年に税理士試験に合格し、2007年2月に税理士登録、直後から税理士事務所を開業しました。

税理士という資格者ではありますが、開業当初から「仕事はどうやって取れば…」「効率的に作業を進めるには…」「雇用はどうしよう…」と必死に悩んできた、1人の事業経営者でもあります。

加えて、仕事上多くの独立開業者とお話をしてきました。

守秘義務もあるので詳細は伏せながらですが、多くの皆さんらお聞きしてきたさまざまなお話と、私自身が体験してきた「独立開業者のあり方」についてご紹介をさせていただきます。

1.もっとも価値が高い仕事とは?

唐突ではありますが、皆さんに質問です。

世界でもっとも価値がある、難しい仕事とは何でしょう?

色々な答えが思い浮かんだかと思います。

正解は1つではありませんが、あえて1つに絞るとしたらこれです。

【新しい仕事(課題)を見つけだす仕事】

これこそがあらゆる仕事の中でもっとも難しい仕事です。

これをお読みになられている方の中には、現在会社勤めをされている方も多いことでしょう。

多分ご自分の担当されている仕事の量や質に対してご不満も感じられているかと思います。

しかし、実は「その仕事をどこかから取ってきた、生み出してきた人」はそれ以上に苦労をしているはずです。

これは多くの社長さんとお話をしていて常々感じていることです。

「仕事をどうやって進めるか?」はもちろん大切ですが、何よりも重要なのは「何を仕事にするのか?」「どうやって仕事を取ってくるのか?」「どこに課題や機会を見出すか?」です。

結果を出している会社は、この姿勢がハッキリしています。

「得意先に対して、こういう原料を使ってみるのはどうだろう? と提案した」

「この分野に参入している競合他社は少なそうだから、挑戦してみることにする」

「この地域にはこういうお店はなかった、だからチャンスはある! 」

すべての提案や挑戦が成功するわけではありません。

しかし成功している人は、こういった「仕事を創り出すための提案や挑戦」を欠かさず続けています。

もし、皆さんの中に何かしらのアイデアがあるのだとすれば、それは「すごく価値のある仕事」を育てるチャンスなのかもしれません。

2.「言われた仕事をやっているだけ」の危険性

「仕事を創り出す仕事」の価値については感じていただけましたか? この点をひっくり返すと「誰かから仕事をもらうだけの生活」がどれだけ危険なのかが分かってきます。

既に語り尽くされている感もありますが、今後あらゆる分野の仕事においてAIやIoT(Internet of Things)の普及による効率化が進みます。

「いかにして仕事を進めるのか?」については、現在では考えられないような革新的に効率性の高い手法がどんどん出てくることでしょう。

その結果、さまざまな「食い扶持」が淘汰されていくことは必然です。

私自身、まったく他人事ではありません。

AIの普及によって淘汰される職業のトップ5に「税理士」は必ず入っています。

単なる税金計算だけをとれば、生身の人間は機械に勝てなくなってしまうのは必然です。

調子の良かった頃の税理士業界であれば、どうやって仕事をするのか? なんてことは悩む必要もありませんでしたが、最近では飯を食えない税理士は別に珍しくもなんともありません。

その一方、AIでは絶対に対応できないと言われている分野があります。

「経営判断」や「創造性」と呼ばれるものです。

どちらも「仕事を創り出す仕事」に関係する能力です。

そのことを意識して、私は「税金の計算屋さん」からの脱却を目指しています。

完成した会計帳簿から課題や機会を見出す、お客さまと今後の希望について繰り返し面談をして話をまとめる、場合によってはその話を計画書として作成して関係者に提示する、目標を達成するために有用と思われる税金上の制度をおすすめするなど。

より創造的な分野に近づけるような仕事を目指すことが、私が税理士として生き残るための生存戦略なのです。

実はだからこそ、今回こうやって皆さんにお伝えするお仕事もお引き受けしています。

3.仕事・企画を考えてみる

営業職の経験がある人は独立しても生き残りやすい、なんて話がたまに出ます。

これはある意味で正しいと思います。

ここまででお話をした「仕事を創り出す仕事」に近い業務が営業職です。

では、営業職経験者が独立をすればすぐに成果が出るのか? というと、そうとも言いきれません。

やはり会社の中で守られながら営業をするのと、あらためて自分自身の能力として営業をするのでは話が違うためです。

とはいえ、ここらへんにこれから先の超効率化社会を生き残るヒントが眠っているように思われます。

そこでまず挑戦をしてみたいことは「仕事や企画を考えてみること」です。

あなたの現在のお仕事や日常生活、趣味でもなんでも構いません。

こんな仕事があったら面白いかな? と少し考えてみて下さい。

より具体的に事業として始めるためには色々と課題も出てくるかと思いますが、それは横に置くとして、ともかく可能性は全部書き出してみる! それくらいの勢いとノリで、ぜひ試してみて下さい。

そのアイデアひとつひとつが、あなたが「使われるだけの人」からの脱却を手助けしてくれるかもしれません。

PROFILE

税理士 高橋昌也

2006年税理士試験に合格し、翌年3月高橋昌也税理士事務所を開業。
その後、ファイナンシャルプランナー資格取得し、商工会議所認定ビジネス法務エキスパートの称号取得などを経て、現在に至る。
[保有資格等]
AFP、税理士、商工会議所認定ビジネス法務エキスパート

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