スタイルのある生き方へシフトしたいビジネスパーソンのためのニュース・コラムサイト。
検索
独立ノウハウ・お役立ち

集中力で緊張を吹き飛ばせ! 人前で緊張しない方法【独立に役立つ心理学・第14弾】

集中力で緊張を吹き飛ばせ! 人前で緊張しない方法【独立に役立つ心理学・第14弾】

受験や就職活動の面接など、人生において幾度となく訪れる、緊張の場面。

心理学では緊張とは、心拍数の上昇、血圧の上昇、発汗などの生理反応を伴った心理状態のことを指します。

不慣れなことをしなければならないときや、大きな期待がかかっている状況で、人は緊張します。

「ぜひとも結果を出さなければ!」という気持ちが強すぎると、緊張は否が応でも高まるのです。

独立に役立つ心理学シリーズ、今回内藤先生に伺ったのは、人前で緊張しない心理テクニック。

1対1、もしくは1対多数の状態でも緊張しない方法について、解説していただきました。

相手の片目だけを見て話す! 1対1の会話で緊張しない方法

14回目となる、今回のテーマは緊張をしない方法。

心理学の世界では、緊張に関する膨大な数の研究がなされています。

その結果から、皆さんが商談や交渉、プレゼンなど人前に出て話さなければならない場面において緊張しない方法を、いくつかご紹介します。

まずは、1対1のやり取りで緊張しない方法です。

ポイントになるのはアイコンタクト。

人間は人の目を見て話すと、緊張してしまう傾向があります。

とはいえ緊張を避けるために、相手の目から視線を逸して会話をすると、相手にネガティブな印象を与えかねません。

では緊張せず、相手にネガティブな印象を与えないように話すにはどうしたらよいのでしょうか。

この問題の解決法はいくつかありますが、私がお勧めしているのは、相手の「片目だけ」を見て話をすることです。

自分が話をする時には、相手の右目だけを見て話し、相手の話を聞く時には、相手の左目だけを見て話を聞く。

これを「視点の交差法」と呼びます。

なぜ、片目だけを見て話をすると緊張しないのかと言うと、人間は自分の意識を集中させることで緊張を自然と緩和することができるからです。

緊張で上がってしまった時「相手の片目だけを見る」という行動に集中することで、緊張をほぐしつつも、「相手の目を見ながら話をしている」ので、ネガティブな印象を与えないのです。

さらに自分が話している時と、相手の話を聞いている時で、視点が左右に動くので、そこまで不自然な印象を相手に与えません。

1番前の人との会話を楽しむ。大勢の人の前で緊張しない方法

前段では「視点の交差法」を用いて、1対1の会話の緊張を緩和する方法をお伝えしてきました。

今度は人前に出て話す、1対多数の状況でも緊張しない方法をお教えします。

ちなみに私もどちらかと言うと、あまり人前で話すことは得意ではありませんが、仕事柄、大学の講義や、企業のセミナーなどで大人数の前で最低でも週に一度は話をする機会があります。

人前で話すのが苦手な私が、なぜそんなコンスタントに大勢の前で話せるのかと言うと、緊張を緩和する方法を知っているからです。

大勢の前に立った時、例えば1対20の講義室で話をしなければならない時「私1人で、20人を相手にしなければならない」と考えてしまうと、とても緊張してしまいます。

ですが20人を相手に話すのではなく、その中のたった1人と話すのであればどうでしょうか?

私は講義が始まると、1番前の座席に座っている学生と会話をすることから始めます。

なぜなら1番前に座っている学生というのは、授業に対してとても関心があり、前向きに授業を聞いてくれる可能性が高いからです。

故に、会話も弾みますし、会話が弾めば緊張も次第に解けていきます。

そして、私自身は1番前に座っている学生と話しているつもりでも、それより後ろの学生も私の話を聞いています。ある程度会話が済んだら、自然と教室全体が授業を聞く雰囲気になっているケースが多いのです。

また、自分の目の前の人と話すのも緊張する場合、先ほどお教えした「視点の交差法」を使って話してみるのも良いでしょう。

ちなみにこの方法は、有名な落語家の人も実際に使っているテクニックです。1番前の人に話しかけ、1対1の会話をある程度楽しんだら、自然と聞く側も聞く体制になっていますし、自分の緊張もある程度解けているのです。

緊張を吹き飛ばす集中力を身につけろ!

以上が、人前で話す時に緊張しない方法として多く使われているやり方です。

1対1でも、そして1対多数でも本質的な手法は変わりません。

読者の皆さんには、もう既に伝わっているかもしれませんが、緊張しない1番の方法は「何かに集中すること」です。

「視点の交差法」もそうでしたが、人間は他の事に集中すると、意外と緊張をしない生き物なのです。

今回は視点を交差するやり方をお教えしましたが、もちろんこのやり方が全てではありません。

例えば相手の瞬きの回数を数える、顔のシワの数を数えるなど、相手の顔から大きく視点が外れなければ、特に問題はありません。

集中してある程度時間が経ってくれば、自然と会話に対して緊張が解けていることが多いのです。

緊張が解ければ、緊張によるパフォーマンスの低下を避けられるのはもちろんのこと、いつも以上のパフォーマンスが期待できますし、何より相手に対して自分の魅力をアピールできる可能性が高くなります。

緊張を飼い慣らし、皆さんが最高のパフォーマンスができることを願っています。

【独立に役立つ心理学シリーズ:バックナンバーはコチラから!】

・商談から飲み会まで。嫌われない断り方を身につけろ!【独立に役立つ心理学・第13弾】

MB66-001_Fotor

プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。
ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。
新刊に、「ベンジャミン・フランクリンの心理法則」(ぱる出版)
「図解 身近にあふれる『心理学』が3時間でわかる本」(明日香出版社)など。
講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。

システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先)
http://www.sbrain.co.jp/

【PR】起業を考えている方におすすめ

開業資金を抑えて起業したいという方は『バーチャルオフィス』や開業書類作成ツールの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

開業書類・確定申告自動化ツール

フリーエンジニアの求人・案件情報探しは

バーチャルオフィス探しは

バーチャルオフィスについてよくわからない、メリット・デメリットについてもっと知りたいという方はこちらの記事も読んでみてください。

バーチャルオフィスとは?メリット・デメリットや料金・選び方を徹底解説!
https://entrenet.jp/magazine/25077/

アントレ 独立、開業、起業をご検討のみなさまへ

アントレは、これから独立を目指している方に、フランチャイズや代理店の募集情報をはじめ、
さまざまな情報と機会を提供する日本最大級の独立・開業・起業・フランチャイズ・代理店募集情報サイトです。