後藤稔行さん(49歳)
大手企業を顧客としたITアウトソーシング事業のほか、
アイデアが生まれるレンタルスペース「アイデアの城」、バンコクではフォトスタジオ「姫と侍」などを展開。
写真は「アイデアの城」の一室、「アリスのホワイトルーム」。
VOL.204ITアウトソーシング事業を展開、
話題のレンタルスペースも
一緒に夢を見られる「誰か」と。
夢の力でビジネスを牽引する
目指しているのは、社員が働きながら夢を叶えられる企業、ドリーム企業なんです。
起業する時まず考えたのは、僕は「何をやりたいか」より「誰とやりたいか」の人間だということ。面白いメンツが集まればなんでも楽しい、そうでないメンツだと高級クラブに行っても楽しくない。
じゃあどんなチームにしていこうか。
16歳で働き始めて38歳で起業するまで、どの社長も「社員の夢なんてどうでもいい」と言いました。社員には会社の夢のために働いてもらっているのにね。だから僕は会社と社員の夢が一致していて、みんなが自分のために頑張れる会社にしようと。
例えば「社会人式インターン制度」を敷いて、本来の仕事とは別に自分の夢のために役立つ仕事に触れられるようにしました。それから名刺の裏には自分の夢を書いて、絶対に忘れない工夫を。社内では、その夢を託したニックネームで呼び合うんですよ。
みんなが自分の夢を追いかける。その夢の力で会社も続いていく。こんなこと言うとボロクソに批判されます。実際、経営者から見ればリスクも大きくて、僕みたいにドMじゃないと耐えられないかも(笑)。それでも成功してやるんだって意地で続けているところもあります。
どんなに青くさくてもこれが理想。間違ってるほうに合わせる必要、ないじゃないですか。
撮影/刑部友康、片桐 圭、阪巻正志、日高康智
アントレ2017.冬号 「こうすれば続く!7人の稼ぐ道10年継続 私たちの現在地」より