河元智行さん(42歳)
買い換えたまくらで首を痛めたのを機に、まくらのポータルサイトを立ち上げる。
のちに法人化し、まくらのネットショップを展開。取り扱うまくらは約800点。
写真の河元氏が手にしているまくらはその名も「The Pillow」。
頭が水に浮かんでいるような心地よさ。
VOL.202まくら専門ECショップ。
オリジナルまくらの開発も
まくらダントツ化計画進行中。
夢は「まくらをインフラに」
これまで14期全て黒字、右肩上がりの無借金経営です。
「ネットでまくらが売れるの?」と思われるかもしれませんが、むしろ、いつもと同じ部屋、同じお布団でお試しできる点で、店舗販売よりずっと有利。
返品OKにしたのも大きかったと思います。創業時はまだネットで買い物をするのは不安という時代でしたが、おかげで信用してもらえた。返品されたら損になります。でも合わないまくらを使ってもらうなんて申し訳ないでしょう。
4年前、まくらダントツ化計画と題して、商品もサービスも突き抜けたものにしようと決めました。オリジナル商品を増やして、まくらと名のつくものは全て網羅する。スタンダードな品もあれば「まくら投げ専用まくら」みたいな変わり種もあります。とにかくまくらを買おう、つくろうと思ったら、まずうちを見てもらえる。
まくらは普及率100%の超成熟市場。でもまだまだ可能性を秘めています。顔という人間の一等地を毎日占領しているんですから。僕の考えではまくらは生活のインフラになる。例えば健康チェックやスケジュールの確認をしてくれて…これからはスマートフォンよりスマートまくら。こんな妄想がいっぱいで、起きてる時間も夢を見てるようです(笑)。
まくらがインフラになる世界をつくるためだと思うと、何にも苦しいことはないですね。
撮影/刑部友康、片桐 圭、阪巻正志、日高康智
アントレ2017.冬号 「こうすれば続く!7人の稼ぐ道10年継続 私たちの現在地」より