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小さな軒先を収益源に。空きスペースの仲介サービス:VOL.200

小さな軒先を収益源に。空きスペースの仲介サービス:VOL.200
PROFILE

西浦明子さん(48歳)

軒先(株)/東京都千代田区
大学卒業後、ソニーに入社。1994年からソニーチリに駐在。
その後、All About、ソニーコンピュータエンタテインメントなどを経て、
出産を機に退職。2008年4月に軒先ビジネスをオープン。
駐車場をシェアする「軒先パーキング」も展開。

VOL.200
小さな軒先を収益源に。
空きスペースの仲介サービス

「軒先」ビジネスで社会課題を解決。
リーマンショックも追い風に

最初はチリから雑貨を輸入して販売するつもりだったんです。
1カ月ぐらい実店舗で売ってお客さんの反応を見ようと物件を探したんですが、これが見つからない。

不動産店では短期の物件は扱っていなくて、借りようと思ったら最低2年契約、敷金礼金を払って月何十万円も家賃を払わないといけないと言われるんです。

でも現実に、空いてるスペースはあちこちあるじゃないですか。
テーブル1つ置けそうなスキマ、やけに広い駐車場、ずっとテナント募集中の貸し店舗。
なんでこれが使えないの? それで空きスペースを使いたい人、貸したい人をマッチングできる仕組みをつくったのが軒先ビジネスの始まりです。

まだシェアリングエコノミーなんて言葉もない時代のこと。
「絶対に失敗する」って言われましたよ。でも「これから絶対必要とされるサービスだよ」と応援してくださる人もいました。

その声が大きくなったのがリーマンショックの頃です。
不動産市況が一気に冷え込んで、それまで売れていた土地が売れなくなりました。
リストラで「軒先を借りて移動販売をしたい」という方も増えた。
軒先なら、売れない遊休不動産を収益化でき、また少ないお金で土地を借りられます。

私たちのビジネスは社会課題を解決できる。
だから応援してもらえて、続けてこられたんだと思います。

 

構成・文/東 雄介
撮影/刑部友康、片桐 圭、阪巻正志、日高康智
アントレ2017.冬号 「こうすれば続く!7人の稼ぐ道10年継続 私たちの現在地」より

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