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田舎にあこがれて脱サラをする際の注意点

田舎にあこがれて脱サラをする際の注意点

会社員の方で都市部での生活に限界と窮屈を感じ、田舎生活へ憧れを抱く方も少なくないでしょう。

その理由はさまざまですが、例えば、以下のようなものがあります。

・広々とした生活スペースが欲しい
・のびのびと自然の中で暮らしたい
・生活費を安く抑えたい
・田舎特有の、周囲との結びつき(関係)に憧れる
・これらによって手にできる、ストレスと不安の少ない楽しい人生 など

かつて田舎暮らしはさまざまな不便さもありましたが、近年インターネットの発達やフランチャイズチェーン店などの地方進出により、都心部と変わらぬ便利さで田舎生活を楽しむことも十分可能です。

上述した理想は、必ずしも簡単にすぐ手にできるものではありませんが、手をこまねいていても、理想は理想のままです。

本記事では、その理想の生活を実現するための第一歩となる考え方および注意点についてご紹介します。

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脱サラ後に田舎暮らしを目指すときの収入源の考え方

やはり生活していくのですから、収入は大きな問題です。ある程度の貯えがあるとしても、収入源がないと、いつかはぶつかる壁となります。

脱サラ後に、田舎暮らしをする際の収入源の作り方は2つあります。
1.今までの職業の延長線上にある仕事で新しい収入源を作ること
2.今までと全く違う職業で収入源を作ること

充実した田舎暮らしを送るための収入源を選択する上で重要なのは、自分の現職で専門性を理解することと、それを続けたいか、それとも違う道を歩みたいかという決断です。

どの道を選んでも、今は“ネットビジネス”という仕組みを上手に使えば、より早く、より多くのお客さまにサービスや商品を提供でき、昔より商売がしやすい時代です。

しかし、“ネットビジネス”とはあくまでも手段で、最初に選ばないといけないのは、自分がこれから行う職業のタイプです。

自分の専門を理解するために、下記の問いに自問自答してみてください。

「あなたは、今の会社にどのような貢献をしているから、会社があなたに給料を払っていると考えますか?」

このことをじっくり考えてから、もし今の仕事の内容が自分に向いていてそれを続けたいけれども、田舎暮らしをしたいという気持ちがあるのならば、まずは「田舎にいながら同じ内容の仕事が続けられるかどうか」を調べましょう。

その1つの例として考えられるのは、会社員ではなく、外部コンサルタントとして働くことです。

あなたの頭脳と経験を必要としている仕事、例えば、IT、マーケティング、さまざまな企画職、ライター、編集等はその代表例です。

また、今の仕事をレベルアップした形で取り組むことも考えられます。

製品の企画を担当しているのであれば、その製品の企画から製造までを自ら、田舎の自宅や事務所で行うという選択肢もあります。

もし今の職業と完全に離れ、田舎で全く新しい暮らしを始めたいのであれば、今まで行ったことはないけれども、これからの新たな人生の軸としたい仕事を見つけましょう。

農業、飲食店開業、学習塾開業、商店進出、観光業がその代表例です。これらの職業で成功するためにあなたに必要なことはある程度の投資、新たなスキルの取得、そして長期にわたって試行錯誤しながら取り組むという決意です。

知らない土地で、ゼロから始めることになりますから、これらが軌道に乗り、あなたの収入源となるには、時間がかかるかもしれません。このことは覚悟しておきましょう。

田舎で起業するメリット4選

ここからは田舎で起業するメリットについてお伝えします。脱サラをして都心部ではなく田舎に身を据えて起業をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1. 開業資金やコストが抑えられる
2. 固定費が抑えられる
3. 競合が少ない中で事業を展開できる
4. 助成金や補助金が活用できる

以上の4つについて詳しく解説していきます。

1.開業資金やコストが抑えられる

脱サラして田舎で起業する1つ目のメリットは、“開業資金やコストが抑えられる”点です。

都心部と比べて、田舎は土地や不動産の価格が安い傾向にあります。そのため、起業をして店舗や事務所を借りる場合の初期費用を安く抑えられます。田舎であれば都心部と比較して同規模の物件を半額程度の費用で借りられるケースもあるので、気になる方は一度調べてみましょう。

さらに田舎の中でも過疎化が進み、空き家が多い地域の中には、自治体による“空き家活用プロジェクト”などの活動で、低価格または無料で空き店舗や一戸建てを貸し出してくれるようなケースもあります。このような物件を借りることができると、初期費用を浮かせることができます。ただし、その土地への集客が必要な業態では、いくら安く借りられるからといっても集客費が高くつく可能性があるので注意しましょう。

2.固定費が抑えられる

脱サラして田舎で起業する2つ目のメリットは、“起業後の固定費が抑えられる”点です。初期費用と同様で、店舗や事務所の家賃も都心部と比較すると半額程度に抑えられるケースも少なくはありません。毎月の賃料についても “空き家活用プロジェクト”のような恩恵が受けられれば、コストを抑えることも可能でしょう。

さらに田舎は都心部と比較して、最低賃金が低めです。そのため、人件費も安く抑えられる傾向があります。

他にも飲食店を起業する場合であれば、地元の新鮮な野菜が安価に手に入れられれば、原材料費も抑えられます。

脱サラして田舎での暮らしが始まったら、地元の人とコミュニケーションを図り、コネクションを作っておくと、起業したときの助けになってくれるかもしれません。

3.競合が少ない中で事業を展開できる

脱サラして田舎で起業する3つ目のメリットは、“競合となる企業が少ない中で事業を展開できる”点です。ビジネスを加速するためにも、起業家やフリーランスの多くは都心部へと進出する傾向にあります。しかし、都心部は競合が多く、ライバルに打ち勝ちながら成功を目指す必要があり、容易なことではありません。

それに対して、田舎には都心部と比べ、大手企業が進出してきていない地域もあります。大手企業の場合、少人数で少しの売り上げをあげるよりも、効率よく大きな売り上げを求めるため進出してこないケースもあるからです。大手企業競わずに事業展開できる可能性もあるため、起業する業種の見極めは重要です。

4.助成金や補助金が活用できる

脱サラして田舎で起業する4つ目のメリットは、“助成金や補助金が活用できる”点です。近年、田舎では人口の減少や高齢化が大きな社会問題となっています。そこで政府や自治体は、若い人の地方移住を促進するためにさまざまな助成金・補助金を用意していることがあります。このような助成金や補助金を活用できるのも、田舎での起業ならではのメリットといえるでしょう。

具体的にどのような助成金や補助金が活用できるか、またどのような条件をクリアする必要があるかは、自治体によって異なります。自分が起業したい地域の自治体のホームページなどで事前に確認しておくことをおすすめします。

田舎で起業するデメリット4選

脱サラをして田舎で起業をするのには、残念ながら、メリットだけでなくデメリットもあります。自分が展開する事業内容と比較して、しっかり考えましょう。

1. 集客方法に工夫が必要
2. インフラが整っていない地域もある
3. 人間関係に注意が必要になる
4. 新しいものが好まれない傾向がある

脱サラした人が田舎で起業する際の4つのデメリットを、詳しく解説していきます。

1.集客方法に工夫が必要

脱サラして田舎で起業する1つ目のデメリットは、“集客方法に工夫が必要”な点です。田舎は都会のように人口が多くないので、大規模な集客や売り上げの獲得は望めません。そのため、田舎には都会でよくある薄利多売のビジネスモデルは向いていないといえます。

都会で集客の経験があり、事業の成功法を知っていたとしても、起業するにあたって同じ集客方法が田舎でも通用し、同じだけの結果が見込めるとは限りません。そこで必要になるのが、集客方法の工夫です。

ターゲットを地域住民に限定するのであれば、綿密に地域の商圏人口、生活動線、競合他社などの調査を行い、どのように市場の中での自社の立ち位置を設定するかなど、しっかりとした計画が必要になります。

また、観光客の来訪が期待できる地域であれば、観光客をターゲットに加えましょう。観光客を顧客として取り入れられれば、大規模な集客が見込める可能性が高まります。

他にも、インターネットを利用した全国販売が可能であれば、さらにプラスの売り上げを期待できることもあります。

2.インフラが整っていない地域もある

脱サラして田舎で起業する2つ目のデメリットは、“仕事に必要なインフラが十分に整っていない地域もある”点です。一般的に、田舎では都会と比較して公共交通機関が十分に整備されていません。そのため、車での移動が必要な地域では、ガソリン代などの車両維持費も必要になります。

さらに山あいの地域などまで行くと、高速インターネット回線の整備がなされていない地域も少なくありません。その場合には、インターネット回線を引くための工事費などを負担する必要が出てくるでしょう。

車の維持費やインターネット代の負担を抑えたいのであれば、移住先は、地方都市で、ある程度インフラが整備された場所を選ぶことをおすすめします。

3.人間関係に注意が必要になる

脱サラして田舎で起業する3つ目のデメリットは、“人間関係に注意が必要になる”点です。一般的に、田舎の人間関係は、先祖代々その土地で暮らしているケースも多いため都心部に比べて濃密なことが多いです。地元の人と十分なコミュニケーションが取れていないと、新しい情報や地域の人にとっては当たり前の情報が入ってこないこともあります。

保守的であったり、排他的であったりするともいわれますが、自分がその土地を理解しようとしていない姿勢の裏返しでもあったりします。

また、何かしらの事故に遭ったり、病気にかかったりすれば、頼りになり、相談できるのは近隣の地元の人です。近所の人と円満なお付き合いをしていくためには、気遣いがきちんとできることが重要です。

自治会費の支払いはもちろん、地域のお祭りの準備やボランティアなどへは、どれだけ忙しくても積極的に参加していくことをおすすめします。

4.新しいものが好まれない傾向がある

脱サラして田舎で起業する4つ目のデメリットは、“新しいものが好まれない傾向がある”点です。田舎の人は都会の人に比べて移動が少ないため、横の繋がりが強く、保守的で新しいものを好まないイメージを持つ方も少なくはないでしょう。これは都会でも下町のように長年その場所で暮らす人が多い場合は同じですが、年齢層が高くなればなるほど、その傾向は強まっていくことを念頭に置いておきましょう。

このように新しいものが好まれない環境で目新しい事業を展開しても、敬遠されてしまい、思ったように事業ができないケースもあります。どのようなものであれば受け入れてもらえるのか、事前に十分に調査をしたり、集客方法を工夫したり、サービスや事業が展開できるよう準備を進めていきましょう。

脱サラ後に田舎暮らしを目指すなら貯金はどのくらいあれば安心?

どんなビジネスも、収入源を作るまでに時間がかかりますが、出費は開業初日から始まるものです。

そのため、ビジネスを始めるのに必要な運転資金に加えて、生活を維持するのに必要な資金(貯金)についても考えていないといけません。

1~2年間は収入がなくとも生活できるような貯金を準備しておくとよいでしょう。

生活にかかる費用も全て考えながら、下記のようなリストを作り、自分に毎月必要な金額を決めてみましょう。

1.家賃
2.毎月の固定費(年金、健康保険、住民税、生命保険、貯蓄プランなど)
3.電話やインターネット回線等の通信費
4.自動車関連費用(ガソリン、自動車保険、修理や車検の積立金など。自動車がないと田舎暮らしは難しいでしょう)
5.食費
6.子どもがいる場合は教育費
7.その他、趣味にかける費用 など

ビジネスに必要な資金も、1年間収入がなくとも続けられる運転資金を用意した方がよいでしょう。

なお、使う目的によっては、上記の生活費の中の家賃、自動車関連費用、通信費の一部が会社の経費として計上することができます。

また、自動車購入費用なども起業準備費用として経費計上することができます。

経理関係のことは事前に調べ、わからないことは税務署や市役所の相談窓口、あるいは知り合いの税理士や会計士に相談するとよいでしょう。

こちらもおススメ!
こちらの記事では、経費について解説しています。

「結局、経費ってどこまでOKなの? 経費に関する疑問を、税理士が解説!」

都心に比べて、田舎は物価や物件が安い場合がほとんどであるため、田舎での起業は生活にかかる費用を抑えやすい環境ともいえます。

Iターン希望者を積極的に募っている地方自治体も多数あり、住居から就職まで支援してくれるところもあります。そのようなところは定期的に相談会やサイトを設けているので、じっくり比較・検討し、ときには思い切って自分の理想をぶつけてみましょう。

こちらもおススメ!
こちらの記事では、Iターン起業を解説しています。

「Iターンして起業!メリット・デメリット、成功する考え方を解説」

また、自分と同様に移住したもの同士で交流を持ち、情報を交換したり、悩みを相談したりし合うことも不安の解消、田舎暮らし成功の助けとなるでしょう。

まとめ

職種によって収入源になるまでの時間、必要な投資額、とるべき資格や許認可、スキル獲得の方法は異なりますが、そのような膨大なコミットメントをする前に、“本当にその道で進みたいかどうか”を徹底的に分析し、あらゆる側面で考えた上で決断をしないといけません。決断をしたら、家族とともにその土地の人間になるという気持ちを持ってください。そうすれば、あなたが望む理想の田舎暮らしに一歩ずつ近づけるでしょう。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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