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ブーム再燃で人だかり。横浜のミニ四駆レース場 雇われない生き方:VOL.188

ブーム再燃で人だかり。横浜のミニ四駆レース場 雇われない生き方:VOL.188
PROFILE

山﨑實さん(45歳)  富さん(44歳)

FORCE LABO/横浜市中区
左から富さん、實さん。兄の實さんは広告制作会社出身。弟の富さんは料理人から転身した。2015年10月に開業。タミヤの公式大会と同じ5レーンのコースがあるレース場は希少で、「ミニ四駆の聖地」に。遠く沖縄、北海道からも練習客が訪れる。

VOL.188
ブーム再燃で人だかり。横浜のミニ四駆レース場

「ミニ四駆で独立なんて」
兄弟一緒だから思い切れた

ミニ四駆の公式大会って、下手すると2秒で終わるんですよ。スタート直後にコースアウト。せめて練習したいんですが、小さい市販のコースではできないことがある。だったら公式大会と同じコースを作ればいいじゃん、というのが始まりです。

料理人だった弟を拉致するみたいに引きずり込みました。兄貴はいつも強引だなあって彼はボヤいてましたけどね。コースを設計するといっても見よう見まね。僕と違って手先が器用で「見て盗む」料理の世界で育った弟がいなきゃ無理だと思っていました。普通に考えて、ミニ四駆で飯を食うなんてどうかしてる。今でこそミニ四駆は第3次ブームで、大人が楽しむカルチャーに育っていますけど、それでも弟がいなければふみ切れませんよ。

反対したのは親父です。家業は料理屋、親父は僕らが店を継ぐものだと思っていたみたい。でも同じ料理の世界では親父に敵わないでしょう? いまだに親父はいつか僕らが店を継ぐものだと思っているし、僕らも家を背負っていく気持ちはあるけど、それは今じゃない。彼は朝早くから夜遅くまで働き続けて僕らを育てあげた。兄弟一緒になってあのクソ親父を追い抜いて、安心させてやろうと思っているんです。まあ親父も案外楽しそうにしてますけどね。たまに鍋を差し入れにやってきます(笑)。




構成・文/東 雄介 撮影/刑部友康、阪巻正志
アントレ2017.夏号 「1人では決断できなかった 私と家族の独立物語」より

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