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魚さばき教室にケータリング。店を持たない「ノマド魚屋」 雇われない生き方:VOL.186

魚さばき教室にケータリング。店を持たない「ノマド魚屋」 雇われない生き方:VOL.186

PLOFILE

浅井和浩さん(35歳)  有美さん(33歳)

魚屋あさい/東京都中央区
左から和浩さん、有美さん。和浩さんはエンジニアを経て沼津魚市場の仲買人に。
上京後は水産商社に勤務しつつ魚のケータリングや魚のさばき方教室を趣味にした。
現在はPR会社に勤務する有美さんが、産休中に和浩さんのホームページを開設し、事業化を進めた。

VOL.186
魚さばき教室にケータリング。店を持たない「ノマド魚屋」

夫の趣味を妻がビジネス化。
「こんなにすごい妻だとは」

魚のケータリングはもともと僕の趣味です。目の前で魚をさばくと大人もこどもも喜んでくれて、あっという間に平らげてくれる。感動的でした。でもまさか仕事にできるとは。そこは完全に妻のおかげです。

ある日会社から帰ると妻が「H Pを作ってみたよ」。
頼みもしないのに格好いいのができてました。

妻はその頃産休中。もともとバリバリ仕事をする人でしたから「あなたは好きなことをしてるのに、私はなんでずっと家にいなきゃいけないの」ともんもんとしていたみたい。

「100%応援できない気持ちだった。そういうネガティブな気持ちを払拭するために手を動かしたかった」と妻は言います。

妻はそれからチラシを作り、民泊会社と組んで訪日観光客向けに築地を案内するツアーも企画してくれた。
仕事ができる人だとは知ってましたけど、ここまでとは。営業をかけるにしても毎回ちゃんと結果を出してくるんですよ。

「魚屋あさい」の事業は、だからものすごく順調。妻は自分のキャリアのことも大事にする人なので、今は元の職場に復帰していますが、企画やイベント、海外へのアプローチなどは引き続き妻が。おかげで僕は現場の仕事に集中できています。それに、お互いどんな仕事をしているか見えやすくなったせいか、仕事も育児も分担しやすくなった。

今は夫婦、平等感がありますね。



構成・文/東 雄介 撮影/刑部友康、阪巻正志
アントレ2017.夏号 「1人では決断できなかった 私と家族の独立物語」より

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