「引き抜きでの転職を成功させたい!」と思う一方で、
- 引き抜きで転職するリスクは?
- 引き抜きで転職すべき基準は?
- 引き抜きの転職を成功させる方法を知りたい
と悩んでいませんか?
そこでこの記事では引き抜きの転職について調べ尽くした私が「引き抜きの転職の概要」から「おすすめの転職エージェント」まで紹介します。
目次
引き抜きとは他社の優秀な人材をスカウトして自社に転職させること
引き抜きとは、他社の優秀な人材をスカウトして自社に転職させることです。採用面接なしで会社に欲しい人材をゲットするため、個人的に声をかけます。
- 引き抜きの声をかけてくる人:現在の取引先の社員など。
- 引き抜きの声がかかりやすい場面:飲み会・電話・雑談中が多い。話すほうも聞くほうもリラックスしており、話しやすいため。
以上のようにプライベートに近い状態から話が進み、後日「自社へ来て欲しい」とストレートな勧誘の電話がかかってくる場合が多いですね。
引き抜きによる転職は違法行為ではない
よく心配している人もいますが、引き抜きによる転職は違法行為ではありません。職業選択の自由が日本国憲法で保障されているためです。
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
企業よっては競業避止義務を設けて、社員に誓約書へ署名させている場合もあります。
しかしですね。競業避止義務には法的拘束力はありません。一企業が憲法に定められている職業選択の自由を奪うのは不可能なんです。
そのため、引き抜きによる転職に違法性はありませんよ!
引き抜きの目的は教育コストの削減・即戦力として高い成果を上げてもらうこと
引き抜きの目的は教育コストの削減・即戦力として高い成果を上げてもらうことです。優秀な人材を新卒から育てるのは時間やコストがかかるためです。
引き抜きなら優秀な社員を即戦力として獲得できます。元取引先の社員であれば、業務での関わりがあるのでミスマッチを起こしにくいんです。
中途採用社員の場合は会社の風土に馴染めず、短期離職することもあります…。引き抜きの場合は長期的に定着できる即戦力なので、採用コストも無駄にならないんです。
ヘッドハンティングと引き抜きの違いは役職付きの転職かどうか
ヘッドハンティングと引き抜きの違いは役職付きの転職かどうかです。
- ヘッドハンティング:役員や幹部クラスなど、会社経営に大きく関わる人材が対象。
- 引き抜き:役職に限定せず、優秀な人材が対象。
そのため、役職のない若手社員でも引き抜きをされる可能性は十分にあります。また、引き抜きにより管理職待遇などキャリアアップできるかもしれません。
知っておくべき!引き抜きの転職による4つのリスク!
- 高い成果を求められる
- 入社前に説明された仕事内容と異なる場合がある
- 前職とのトラブルが起きやすい
- 引き抜きで転職する場合は辞めにくい
引き抜きでの転職は高待遇+職場に馴染みやすいなど良い印象がつきます。ただですね。フランクに転職準備が進むので、潜むリスクに気づけない場合が多いんです… 。
そこでここでは、引き抜きの転職によるリスクをチェックしておきましょう。
高い成果を求められる
引き抜きの転職によるリスクの1つ目は、高い成果を求められることです。
転職先の職場では能力が高い人間だとハードルが上がっています。そのため、成果が出せないと社内での評価が下がり、期待ハズレだとガッカリされるかもしれません。
自分の能力や環境への適応力に自信がない場合は引き抜きを断るのも選択肢の一つですね…。
入社前に説明された仕事内容と異なる場合がある
引き抜きの転職によるリスクの2つ目は、入社前に説明された仕事内容と異なる場合があることです。
入社前の勧誘ではあなたを引き抜くのに必死なので、待遇を盛って話している場合も多いためです。
例えば、マネジメント職として転職したはずが、バリバリ現場で仕事を行うことになる場合もあります。そのため、決定権がある人へ事前に確認しておきましょう。
前職とのトラブルが起きやすい
引き抜きの転職によるリスクの3つ目は、前職とのトラブルが起きやすいことです。同業他社への転職の場合、情報の流出や顧客の引き抜きが懸念されるためです。
転職は本人の自由だとしても、あまり良い顔はされません。
- 前職の機密情報を使ったり、個人情報を流出させたりする:損害賠償に問われる。
- 多くの部下を転職先に引き抜く:前職からモラルを疑われる。
そのため、成果を出すことだけでなく、前職への影響を考えた上で行動しましょう。
引き抜きで転職する場合は辞めにくくなる
引き抜きの転職によるリスクの4つ目は、引き抜きで転職すると辞めにくくなることです。高待遇で雇用してもらった恩があるためです。
企業側は即戦力の社員に長期的な貢献をしてもらうために、高待遇で歓迎しているんです。そのため、会社への不満が言いにくかったり、退職しにくかったりするんです…。
では、これらのリスクを可能な限り回避するにはどうすれば良いのでしょうか?次の項で解説していきます。
引き抜きの転職のリスクを回避する3つの方法!
- 待遇について入社前に交渉する
- 労働条件は口約束ではなく書面でも確認しておく
- 最終出社日まで現職の仕事を怠らない
引き抜きの転職の最大のメリットは「高待遇で知っている企業へ転職できること」です。しかしですね。顔見知り通しの転職だからこその注意点があるんです。
そこでここでは、引き抜きの転職のリスクを回避する方法を3つ紹介します。
待遇について入社前に交渉する
引き抜きの転職のリスクを回避する1つ目の方法は、待遇について入社前に交渉することです。年間休日が減ったり、給与が下がったりすることを入社後に知る可能性もあるためです。
引き抜き=高評価なので、浮かれてしまう人も少なくありません。ただですね。浮かれてしまうと冷静な評価ができなくなってしまいます。
そのため、引き抜きの話が出たら、以下の待遇について確認して現職と天秤にかけましょう。
- 年収
- 福利厚生
- 年間休日
- 平均残業時間
- 業務内容
労働条件は口約束ではなく書面でも確認しておく
引き抜きの転職のリスクを回避する2つ目の方法は、労働条件は口約束ではなく書面でも確認しておくことです。
入社前に提示された条件と実際の条件が異なっていることは、引き抜きの転職でよくあるトラブルなためです。
- 残業代が全額支給ではなく、固定残業制だった
- 聞いていた業務とは別の業務を担当されられた
そのため、条件は必ず書面(採用通知や雇用契約書など)で明記してもらい、トラブルになった場合でも対処できるように証拠を残しましょう。
最終出社日まで現職の仕事を怠らない
引き抜きの転職のリスクを回避する3つ目の方法は、最終出社日まで現職の仕事を怠らないことです。
転職先に今の仕事を疎かにしていることが知られれば、引き抜きの話がなくなる可能性もあるためです。
天狗になって仕事をサボれば、当然上司や同僚からの評判は下がってしまいます。今後も取引先として関わっていく可能性は0ではないので、必ず円満に退社しましょう。
転職するか迷い中?引き抜きで転職すべきかどうかの判断基準3選!
- 引き抜き先の環境でやっていけるか?
- 福利厚生が整っているか?
- 引き抜き先の経営状況は苦しくないか?
引き抜きで転職するか迷っている人は多いかもしれません。ただですね。確認しておけば、転職すべきかどうかの基準になるポイントは存在するんです。
そこでここでは、引き抜きで転職すべきかどうかの判断基準を3つ紹介します!
引き抜き先の環境でやっていけるか?
まずは「引き抜き先の環境でやっていけるか?」をチェックしましょう。
新しい職場では相談できる同僚や上司がいない状態からスタートするためです。
例えば、人望の厚い人が降格になり、自分がポジションを奪っている場合は既に職場で疎まれる存在になっているかもしれません。
そのため、引き抜きの部署について詳しく質問したり、職場見学を申し出たりしてみましょう。
福利厚生が整っているか?
「福利厚生が整っているか?」も転職を迷ったら検討しておきたいポイント。後々のトラブルを防ぐためです。
- 部署の平均残業時間:平均残業時間は会社全体で出しており、部署ごとの残業時間に大きな差がある場合が多い。
- 休日出勤の扱い:休日出勤した分の代休は取れるかどうかで年間休日が変わる。
- 各種手当:手当が手厚い場合は給与が同じでも実質年収アップになる。
転職後に「思っていたのと違う!」とならないよう、福利厚生はきちんと確認しておきましょう。
引き抜き先の経営状況は苦しくないか?
「引き抜き先の経営状況は苦しくないか?」も念のため確認しておきましょう。引き抜かれて数年後に倒産する可能性も0ではないためです。
例えば、経営状況によっては業績回復のために人員補充する場合もあります。
ただですね。その場合は業務内容が理想からかけ離れていたり、激務を強いられたりするかもしれません…。
近年は早期退職者を募るほど、大企業でも経営が厳しい場合があります。そのため、企業規模で安心せず、転職先の内部事情をきちんと調べておいてくださいね。
引き抜きでの転職を成功させる3つのポイント
- 譲れない条件を整理しておく
- 退職理由は「挑戦したいことができたから」と伝える
- 転職エージェントを利用する
ここまでで、
- 引き抜きの転職は高待遇な反面、リスクもある
- きちんと入社前に条件を確認しておかないと後悔する
ということが分かりました。そこでここではいよいよ、引き抜きでの転職を成功させるポイントを3つ紹介します。
譲れない条件を整理しておく
引き抜きでの転職を成功させるには、譲れない条件を整理しておきましょう。転職先に求める条件が明確化するためです。
- 月の平均残業時間20時間未満
- 管理職採用
- 転勤なし
これらのようにあらかじめ譲れない条件を決めておくことで、転職先に求める条件が明確化されます。求める条件を満たせない場合は転職後に後悔するかもしれません…。
そのため、譲れない条件と提示された条件を比較して交渉したり、引き抜きを断ることも視野に入れたりしましょう。
退職理由は「挑戦したいことができたから」と伝える
引き抜きでの転職を成功させるには、退職理由は「挑戦したいことができたから」と伝えてください。転職先の情報を伝える義務はないためです。
前述した通り、職業選択の自由が保障されているので、退職理由も自由なんです。ただですね。引き抜きされたことを伝えてはいけません。
競業避止義務により、退職金が減額されるかもしれないためです…。そのため、引き抜きされたことに舞い上がって、周りへ伝えることはNGですよ!
転職エージェントを利用する
引き抜きでの転職を成功させたい場合は、転職エージェントを利用するのをおすすめします。
- 引き抜き先と紹介された求人を比較できる
- 転職のプロであるキャリアアドバイザーからのサポートが受けられる
- 推薦状により選考で有利になる
現状あなたが引き抜き先の待遇を測るものさしは、現職の待遇しかありません。
ただですね。転職エージェントなら市場価値によってベンチャー企業から大手企業まで求人を紹介してもらえます。そのため、引き抜き先の待遇の良さが客観的に分かるんです。
アドバイザーが引き抜きのオファーに対する対応方法やより好条件の企業を紹介してくれる可能性もあります。そのため、転職相談だけでもしてみる価値はありますね。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
- 推薦状の記入
引き抜きで転職を成功させるためにおすすめのエージェント3選
エージェント名 | 求人数 | サポートの質 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
リクルートエージェント |
約10万7,000件 +非公開求人 |
知識・実績豊富な アドバイザーが多い |
4.8 |
doda転職エージェント |
約6万8,000件 +非公開求人 |
スカウトメール+求人紹介により 効率の良い転職活動が可能 |
4.5 |
マイナビエージェント |
約2万1,000件 +非公開求人 |
20・30代の 転職ノウハウが豊富 |
3.8 |
このように、転職エージェントはそれぞれ求人数やサポート内容が異なります。
これだけ見ると、どれを選ぶべきか分かりにくいと思います。そこでここからは、上記のデータをもとに、引き抜きの転職の際に相談すべきエージェントを見ていきましょう!
リクルートエージェント
リクルートエージェントでは経験豊富なアドバイザーの無料相談が受けられます。「自分のキャリアプランに転職が必要か?」という初歩の段階から一緒に考えてくれるんです。
引き抜きの転職で迷っている場合は、リクルートエージェントに登録して面談で相談してみるのがおすすめです!
doda転職エージェント
doda転職エージェントはスカウトメール+求人紹介により、受動的な状態でも多くの企業の情報を得られるんです。
引き抜き先より良い待遇の求人があれば、転職活動をしてみるのもアリかもしれません。
引き抜き先と他の企業を比較してから転職したいなら、登録しておいて損はないエージェントですよ!
マイナビエージェント
マイナビエージェントは20・30代向けのエージェントです。若い世代の転職サポートが充実しているので、初めての転職でも安心できます。
そんな場合でも業界別に専任のアドバイザーが業界・職種・企業について市場規模から内部事情まで教えてくれます。
少しでも引き抜きの転職に不安があるなら、マイナビエージェントで転職について学んでおくことをおすすめしますよ!
引き抜きの転職に関するQ&A
ここでは引き抜きの転職に関するQ&Aをまとめました。気になるところがあれば、チェックしてみてくださいね!
引き抜きによる転職のメリットは?
引き抜きによる転職のメリットは、以下の通りです。
- 収入がアップする:引き抜き先から欲しいと思われているので、高給を提示される場合が多い。給料が1.5倍になった人もいる。
- キャリアアップできる:管理職など現職よりキャリアアップできる条件を提示される場合がある。
- 転職活動をする必要がない:通常の転職は忙しい合間を縫って書類選考→面接を突破しないといけない。引き抜きならその手間がかからない。
収入・地位の向上・転職活動の必要がないなどメリット尽くしではありますね。ただですね。前述したようにリスクも孕んでいます…。
そのため、きちんと企業を調べ、吟味した上で転職するかどうか決めましょう!
引き抜きによる転職の断り方は?
引き抜きでの転職を断る際は1週間以内に口頭や電話で伝えましょう。断り方のポイントは今後引き抜き先へ転職する可能性があるかどうかで異なります。
- 今後転職することはない:高い評価に感謝+転職の意思がないことはっきり伝える。(丁寧かつはっきりと断る)
- いつか転職する可能性がある:高い評価に感謝+今回は見送ることを丁寧に伝える。(引き抜きの話は完全になしではなく、見送りであることを強調)
いつか転職する可能性があるなら、引き抜き先との良好な関係を維持するためにメールでも連絡しておくことをおすすめします。
引き抜きの転職を成功させるためのノウハウまとめ
- 引き抜きの転職は高待遇な反面、リスクもある
- きちんと入社前に条件を確認しておかないと後悔する
- 引き抜きでの転職の際に相談するなら転職エージェントがおすすめ
引き抜きの場合、よく知っている同業他社や取引先に高待遇で転職できます。ただですね。前職とのトラブルや成果を求められることなどリスクもあるんです。
転職後に後悔しないためにも待遇を書面で確認したり、経営状況をきちんとチェックしたりしておきましょう。フランクな感じの引き抜きの転職では曖昧にしがちなためです。
引き抜きでの転職を相談するなら転職エージェントがおすすめです。
- 経験豊富なアドバイザーに転職の相談をしたい場合:リクルートエージェント
- 引き抜き先と他の企業を比較してから転職したい場合:doda転職エージェント
- 20・30代で引き抜きの転職に迷っている場合:マイナビエージェント
これらの転職エージェントを利用してみてください。
引き抜きでの転職を迷っている場合は、まずは転職エージェントの無料相談だけでも受けてみてはいかがでしょうか。