01

定年後の人生に向け57才・会社員がコイン精米所を譲受

古庄 寛行さん
(福岡県在住/酒造メーカー 支店長)
事業承継プログラム体験談

60才の役職定年を前に55歳から、セカンドライフを考え個人M&Aの実現を目指し、アントレ事業承継実践プログラムに参加。他案件も検討しましたが、最終的にはコイン精米所に決めました。

  • 事業承継の内容
    コイン精米所の事業譲渡(3ヶ所、精米機は計4台)
  • 譲渡金額
    900万円(内訳:自己資金300万、融資600万)
  • アントレ事業承継実践プログラム参加〜成約までの過程
    2021年10月 アントレ事業承継実践プログラム参加(2021年10月開講)
    2021年12月初旬 案件エントリー
    2021年12月下旬 トップ面談&基本合意契約
    2022年4月上旬 譲渡契約完了

BEFORE・AFTER思いがあっても、一人ではなかなか進めなかった

BEFORE

事業承継・引継ぎ支援センターへ行き後継者人材バンクへ登録。情報収集を開始し、M&Aプラットフォームにも登録。そこから2年間は一つも案件へエントリーをすることができず、ひとりで何かしようとしても、同じような志をもっている人がいない中、孤独で何もできずに悩んでいました…

AFTER

プログラムで実践しながら自信をつけられただけでなく、トップ面談に必要な自己PRシートの磨き込みができました。実際のトップ面談では、ありきたりな履歴書ではなく自分の強みは何かなど、しっかりと自己分析ができた上で会話することができ、譲渡希望者が多い案件にもかかわらず、成約。

Episode60才で辞め、自分も事業をやると決意

事業承継に興味をもったきっかけ

役職定年になる60才以降、どのように働くかを考えていたところ、ニュースで同年代の会社員がネイルサロンをM&Aで経営していること知り、刺激を受けたことが事業承継を目指す大きなきっかけとなりました。以前に読んだ「個人M&A」関連の書籍の内容も重なり、会社員は60才で辞め、自分も事業をやると決意したことが始まりでした。

 
事業承継実践プログラム体験談

アントレ事業承継実践プログラムに参加したきっかけ

自分で事業をやると決意してから、事業承継・引継ぎ支援センターへ行き後継者人材バンクへ登録。情報収集を開始し、M&Aプラットフォームにも登録したが、そこから2年間は一つも案件へエントリーしていない状態でした。いろいろな無料セミナーにも参加していたが、一人だけではなかなか前へ進めずに悩んでいたところ、アントレプラス開催の事業承継の基本を学ぶオンラインセミナーに参加したところ、アントレ事業承継実践プログラムを知り、「有料」だからこそ本気度の高い人しかこないだろう、実践×伴走だから具体的に動けるのではないかと思い、改めて本気スイッチを入れたいと思い、参加を決めました。

Episodeアントレ事業承継実践プログラムに参加してみて

座学で自分自身と向き合う

自分自身の「キャリアの棚卸し」ができたこと。35年以上の会社員生活を振り返り、経歴・スキルの整理を行い、改めて「自分が何をしたいのか」を考える良い機会になりました。また、面談に必要な自己PRシートを磨けたこと。ありきたりな履歴書ではなく、自分の強みは何かなど、自己分析がしっかりできました。

事業承継実践プログラム体験談

実践しながら身につく

案件エントリー/財務諸表分析/デューデリジェンス(買収監査)など。これまで財務諸表に触れることがありませんでしたが、自分が会社を買ったときにどのように計画をつくるべきか、構想を膨らませることができました。

事業譲渡を検討されている方とのトップ面談へ向けて、自己PRの準備や磨き込み、今後の計画等の練り直しのほか、実際のトップ面談の際に講師にも同席いただいたこと。オーナーへも本気度が伝わったのではないかと思います。

Episode成約にいたるまで

あれこれ検討するも…

酒造メーカー勤務ということもあり、飲食店を検討したり、ニュースで見かけた同年代くらいの男性がネイルサロンオーナーをM&Aしていたことに影響を受け、「自分にもできそう」と思い、似たような案件に問い合わせもしていました。実際はすでに閉店済みの単なる居ぬき物件だったりと、事業承継に対して消極的になっている時期もありました。

一人では出会えていなかった

自分で他の案件も検討していたものの、プログラム受講中の『実践ワーク』で今回の精米所の案件に問い合わせをしました。M&A専門のサポーターと一緒に利益率など詳細を確認し、事業計画書や融資を進めました。 デューデリジェンスは外部に依頼しませんでしたが、実際に前オーナーと現地で機械のメンテナンス方法や集金方法、周辺の草刈りなど、何度も通って教えていただきながら一緒に過ごしました。譲渡される資産についても自分で調べていき譲渡契約まで進めることができました。

Future前オーナーのこだわりも継承していく

設置型ビジネスにも差別化できる

もともと、競合が少ないビジネスであることが魅力でしたが、実は少し離れたところにあった、同じ業態の精米所は数年前に撤退したとのこと。お客さまが離れた理由は「掃除が行き届いていなかったから」。 確かに食べ物を扱う設備が汚かったら利用したくありませんよね。前オーナーは設備の清潔さを維持しているほか、部品一つ一つを大切にされている方でとても信頼ができました。 実際、少し離れた所に住んでいるお客さまも私が承継した精米所にきてくださっていました。

人から人への事業の橋渡し

実際にプログラム受講中に「事業承継(M&A)は単なる事業とお金で成り立つ売買」ではなく、「人から人への事業の橋渡し」であることを学んでいたものの、実際はトップ面談で前オーナーにお会いしてお話をさせていただき、私を後継者として選んでいただいたことで、初めて身に染みて感じました。 前オーナーはとても物を大事にされる方。部品を大切にするだけでなく、周辺の草刈りまで気を配る。それによって築き上げてきた競合優位性を継続していけるように、前オーナーが守ってくれたものは、私も変わらず守っていこうと決めています。

ページの先頭へ
ページの
トップへ