老後の住み替えに潜む恐ろしい罠…失敗する5つのパターンや注意点、理想の住まいの選び方を解説!

老後2000万円問題をきっかけに、老後の備えや蓄えについて考えるようになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「少しでもゆとりある生活を送りたい、元気に楽しく安全に快適に過ごしたい」のであれば、お金の問題だけではなく、「老後の住まい」についてもしっかりと考えなければいけませんね。
老後に向けた「住み替え」は、これから先に理想の生活を送るための、特別なイベントです。郊外や駅からちょっと距離があるマイホームであったり、一家全員で暮らせるファミリータイプの広い一戸建てやマンションは、老後の生活にはあまり適していない可能性があります。
老後の住み替えに潜む恐ろしい罠…それは、新しい環境に馴染むことができず、「孤立」してしまうことです!!以前住んで居たところの方が住み良かった…住み替えなければ良かった…となってしまう可能性もあります。
あとは、体力面や収入面は老後に向けて落ちていくため、「タイミング」「資金計画」についてもしっかりと考え、早め早めの行動をすることが大事です。
老後の住み替えで「失敗」しないためには、老後になってからではなく、老後を見据えて、50代頃から理想の住まい、理想の環境への住み替えすることがおすすめ!そのためには、「資産価値」を知っておくことが大変重要です!!
老後ではなく50代までに住み替えを完了しておけば…
- 近隣の方と良い人間関係を作れる
- 体が元気なうちに、新しい環境に慣れることができる
- 周辺環境についてしっかりと知れる
- 安定収入があるうちの方が、ローン審査や仮住まいの審査が通りやすい
- 今の家が、老後に売るよりも高く売れる可能性がある
老後を迎えて高齢者になってからだと、あまり快く迎えてくれない町内もあるようですし、賃貸の場合は、入居を敬遠してくるオーナーもいるとか…。
- 老後バタバタと急いで住み替えすることによる失敗とは?
- 賃貸?持ち家?老後の理想の住まいとは?
これらをわかりやすくお伝えします。住み替え前にチェックしてみてください。
老後の住み替えは本当に必要?メリット・デメリットを解説
50代に入った頃から、いずれ迎える定年退職後の生活を見据え、「老後に向けての住替え」準備を始めたいところ。
とはいえ、住み替えをしようと思えば、それなりに費用がかかります。「本当に必要なのか…」と考える方も多いはずです。
老後の住み替えが必要と言われる理由
- 現在の住まいが、高齢者向けではないから(段差が大きい、階段が急など)
- 老朽化でガタがきて修理すべき部分が今後どんどん出てきそう(メンテナンスが大変)
- 2人(1人)で暮らすには広すぎる、部屋が余っている
- 生活費削減のため、住まいにかかる費用を圧縮する必要があるから
などが挙げられます。
介護や看護が必要な状況になってから住み替えを検討するのは、手間もストレスも大きくなってしまいます。また、住み替え先を制限されてしまう可能性もあるでしょう。
- 自宅の段差で転倒し、骨折した
- 古家で底冷えする真冬の風呂場で、ヒートショックを起こした
こうした事例は、毎年数多く報告されています。事故や病気がきっかけで、寝たきりになってしまうようなケースも存在するのです。
リスクを少しでも少なくできる、それが老後の住み替えのメリットです。
一方で、老後の住み替えにもデメリットはあります。
- 住み替えによって保有資産が減る
- 時間や手間がかかる
- 理想の住まいが手に入るとは限らない
こうした点も考慮しながら、住み替え計画を進めていく必要があるでしょう。
老後の住み替えに潜む5つの失敗パターン
老後の住み替えは、終の棲家を探すためのもの。万が一失敗した場合、取り返しがつかない恐れもあるでしょう。
失敗を避けるためには、あらかじめ失敗パターンについて知っておくのがおすすめです。よくあるパターンを、具体的に5つ紹介します。
1.タイミングで失敗
老後の住み替えは、タイミングが重要です。タイミングを間違えると、住み替えできなくなったり、手続きをスムーズに進められなくなったりする恐れがあります。
まだ年齢が若く、老後の生活をうまくイメージできないまま、物件を決めてしまった。駅や病院、スーパーといった生活に必要な場所からのアクセスが悪く、不便を強いられる。外出そのものが億劫になる、など。
住み替えのタイミングを後回しにした結果、希望条件での住宅ローンが組めなくなった。体力や気力が低下し、住み替えするのが億劫になってしまった。高値で売却できる時期を逃し、損をしてしまった、など。
タイミングが早すぎる場合よりも遅すぎる場合の方が、影響は大きくなりがちです。
実際に住み替えするかどうかは別として、できるだけ早いタイミングから、大体のスケジュールだけでも立てておくのがおすすめです。いざというときに、動きやすくなるでしょう。
2.資金繰りで失敗
住み替えをするためには、ある程度の資金を用意する必要があります。
とはいえ、老後の収入源は限られているもの。だからこそ、資金繰りで失敗するケースも多く見られます。
新居購入のために、退職金を頭金につぎ込んだところ、手元にほとんど残らなかった。住居費用が高くなり過ぎたため、日々の生活が苦しくなってしまった、など。
借りられるだけ借りたら、毎月の返済が予想以上に苦しかった。定年後も一定期間は働くつもりで住宅ローンを組んだが、病気により退職せざるを得なくなった、など。
お金に関する失敗は、老後の生活破たんの原因になります。理想の住まいを探すことは、もちろん大切。しかしそれと同じくらい、「身の丈に合った予算計画」も重要です。
資金計画を立てるのには、「今住んでいる家やマンションがいくらで売れるのか?」を知ることが第一歩です!
3.住み替え先の「物件」選びで失敗
いざ住み替えとなると、気持ちも高揚しがち。しかし、憧れやイメージだけで物件選びをすると、失敗の原因になってしまいます。
「介護しやすいよう広い家を」と思って一戸建てを購入したものの、維持管理が大変で庭まで手が回らない。間取りが実生活に合っていなかった、など。
利便性に優れたマンションを購入したものの、上下左右の物音が気になって仕方がない。住居費を安くするために賃貸物件を探したが、家賃の負担が重い、など。
どういった物件を選ぶのかは、老後の生活に深く関わってくるポイントです。憧れやイメージだけで安易に決定するのではなく、できる限り具体的にイメージしながら決めましょう。
4.住み替え先の「環境」選びで失敗
物件ではなく、住み替え先の環境が原因で失敗してしまうケースもあります。事前のリサーチ不足が原因と言えるでしょう。
病院へのアクセスが不便で、日々の生活が大変になった。どこへ出かけるにも交通費がかさむため、住み替え前よりも外出するのが億劫になった、など。
住み替え前は近隣の人々との交流も活発だったが、住むエリアが変わって孤立してしまった。田舎暮らしに憧れて引っ越したものの、想像以上に大変だった、など。
特に、高齢者の孤立は、非常に大きな社会問題です。地域の人との交流がなくなれば、必要な情報が入ってこなかったり、孤立感を強めてしまったりする可能性があるでしょう。
地域の環境を構成する要素は多岐にわたるため、すべてをチェックするのは難しいかもしれません。できる限り確認しておきましょう。
5.現在の住まいの売却で失敗
持ち家から住み替えする場合、マイホームの売却が必要になるケースも多いもの。住み替え先での生活はうまくいっても、この不動産売却で失敗する方もいます。
不動産会社1社のみの査定額を鵜呑みにして、相場よりもかなり安い価格で売却してしまった。新居購入のタイミングと合わせるため、価格を下げざるを得なかった、など。
不動産売却が初めてで、どうすれば良いのかわからず、いつまでも売れ残ってしまった。新居取得の方に力を入れ過ぎて、売却活動が疎かになってしまった、など。
この他にも、旧居売却と新居購入のタイミングが合わず、余計な費用が発生してしまうケースもあります。
老後の住み替えは、「旧居を売却したお金で新居を用意する」というスタイルが基本です。できるだけ高く売却できるよう、しっかりと取り組んでみてください。
老後の住み替えで失敗しやすい人とは?
老後の住み替えで失敗しやすいのは、以下の条件に当てはまる人です。
- 資金計画の見通しが甘い人
- なんとなくイメージだけで住み替えを検討している人
- リタイア後の過ごし方が、はっきり見えていない人
先のことを考えずに、突っ走ってしまう人は要注意です。特に資金計画は、失敗すると取り返しがつかない可能性も。しっかり準備を整え、失敗を防ぎましょう。
老後の住み替えにベストなタイミングは3つ
老後の住み替えで、重要なポイントの一つとなるのが、タイミングです。
「必要になったらそのとき考えよう」「まだ元気だから大丈夫だろう」と後回しにしていると、結果的にタイミングを逃してしまう可能性もあります。
以下のようなきっかけを機に、老後の住み替えについて検討するのがおすすめです。
- 子どもが独立し、家で暮らすのが夫婦二人だけになった
- 定年退職まで10年くらいで、自宅で過ごす時間が長くなった
- 現在の住まいの劣化が進み、大規模なリフォームが必要になった
夫婦二人だけであれば、これまでよりもコンパクトな住まいで事足りるという方も多いでしょう。ファミリー向けの広い家を所有するメリットよりも、デメリットの方が大きくなってしまいます。
また退職は、ライフスタイルが変わる非常に大きなタイミング。収入もがらりと変化します。そこを見据えての住み替えをすることによって、老後無理なく生活するための基盤を整えていくことも良いでしょう。
子どもが幼い頃にマイホームを購入している場合、そろそろ老後を迎えようとしている時期は、築20年~30年という節目にあたります。
大規模リフォームにも、それなりの費用はかかってくるもの。「だったらいっそ旧居を売却し、今の自分たちの生活に合った新居を」と考えるのもおすすめです。
理想の住まいの選び方…必ずチェックしたい7つのポイント
老後の住み替えで失敗しないためには、理想の住まいの選び方についても学んでおく必要があります。物件探しをする際には、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
1.交通の便は良いか?
老後の生活において、重視するべきポイントの一つが、交通の便についてです。公共交通機関を使った移動が、楽な立地を選択しましょう。
駅やバス停が近くにあれば、日々の移動も楽になります。「移動が面倒で、外に出かける機会が少なくなる」といったリスクも避けられるでしょう。
「交通の便は悪いが、車で移動できるから大丈夫」と考えるのは危険です。いつまでも車の運転ができるとは限りません。
2.近隣によく利用する施設は充実しているか?
自宅の近くに買い物施設がないと、非常に不便です。
- スーパー
- ドラッグストア
- コンビニ
- 美容院
- 銀行や信用金庫、郵便局
最低でも、こうしたお店はチェックしておきましょう。できれば、徒歩圏内に買い物施設が揃っているのが理想的です。
またもう一点忘れてはいけないのが、「ネットスーパーや食品宅配サービスを利用しやすい環境にあるか?」という点です。
3.周辺には信頼できる病院や歯科があるか?
年齢を重ねていくと、病院通いの機会が増えます。病院までが遠く不便な場合、手間も時間も、そして交通費もかさんでしまいます。病院までのアクセスも良い環境を選択するのがおすすめです。
とはいえ、「病院ならどこでも良い」というわけではありません。評判や、診療科目についてもしっかりとチェックしておきましょう。
また、見落としがちなのが「歯医者」です。こちらも忘れず確認しておいてください。
4.近隣にはどういった住人が暮らしているか?
これからの長い老後に、お付き合いが続いていく方の情報もキャッチしておきましょう。賃貸であれば、転居可能ですが、持ち家の場合は一生のお付き合いになる可能性がある方たちです。
住み替え後の隣人トラブルや、地域からの孤立トラブルを避けるためには、近隣にどういった人が暮らしているのかも、重要なポイントです。
こちらは、実際に話を聞いてリサーチすると良いでしょう。挨拶だけでもしてみると、その雰囲気もつかみやすくなります。
便利な立地のマンションは、老後を見据えた住み替えをしたという同じ境遇の方と出会える可能性があり、人間関係が作りやすいかもしれません。
5.周辺環境に問題はないか?
「いいな」と思う物件を見つけたら、その周辺環境にまで目を配ってください。地域の評判、実態を知ることは大変大事です。
以下のような物件では、生活の質が低下する恐れがあります。
- 自治体の公共サービスが手厚くない(財政難)
- 自宅周辺が急な坂道ばかり
- 深夜営業の店が多く、治安が良くない
- 犯罪が起こりやすくて常に不安がつきまとう
- 人口が減少し過疎化が進み、周辺店舗の撤退が相次いでいる
- 非常に閉鎖的な地域で、新しく越してきた人を受け入れない
周辺環境は、自分で現地を視察に訪れるのが一番です。時間帯を変えて、何度か訪れると、より実態をつかみやすくなります。
とはいえ、限られた時間でできることには限界があります。不動産業者の担当者から情報を集めるのもおすすめの方法です。
この場合、複数社で聞いてみましょう。
6.快適さ、生活の質は保たれるか?
老後の生活は、多くを家で過ごす可能性が高いため、快適に過ごすことができる建物であるかや、余暇を楽しめる住居であるかなどが大切になってきます。
断熱性に優れている建物である、日の光がしっかりと差し込んでくる、風通しが良いなどの快適さや、ちょっとしたお庭やベランダ、バルコニーなど家庭菜園をする場所が確保できている、ペットを飼うことができる、趣味を楽しめるスペースがあるなど、自分たちが大切にしたい部分が叶うかどうかを確認しておきましょう。
子どもがいる場合、子ども世帯との距離は?
子ども世帯と近くに住む「近居」は心強く安心です。適度な距離感でお互いに助け合うこともできるので、選択肢の一つとして考えておいても良いでしょう。
子ども世帯が共働きの場合は、孫のお世話を頼まれる可能性は高いですが、持ちつ持たれつの関係性を築くことができ、生きがいにもなると思います。
終の棲家は賃貸?持ち家どちら?それぞれのメリット・デメリット
では次は、終の棲家の物件タイプの選び方についてチェックしていきましょう。まずは大きく、賃貸で探すのか、持ち家で探すのか決める必要があります。
どちらの住まいが理想であるかは、それぞれメリットデメリットがあるため、一概に、「どちらを選べば正解」ということはありません。自身の状況に合わせて選択しましょう。
【賃貸】に住み替えるメリット
賃貸住宅を終の棲家に選ぶメリットは、以下のとおりです。
- 住み替えのための初期費用が安く済む
- 持ち家よりも、住み替えが容易
- メンテナンス・修繕は管理会社にお任せできる
- 住宅ローンに関する問題が発生しない
- トラブルが発生したり、気に入らなかった場合でも転居しやすい
賃貸住宅契約時にも、敷金や礼金、引っ越し代といった費用はかかりますが、持ち家を購入する場合と比べれば、安く済みます。住宅ローンを組む必要がなく老後に大きな借金を負うという心配もありません。
また終の棲家とは言っても、気に入らなければ手軽に引越しできる点も、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
- ライフスタイルの変化により、求める近隣環境に変化が生じた
- 地域の特性上、なかなか馴染めない
- 近隣トラブルに巻き込まれてしまった
- 収入の変化によって、さらに住居費負担を減らす必要が生じた
こうした不測の事態にも、対処しやすい点が賃貸住宅のメリットだと言えます。物件や物件周りの管理も、基本的に管理会社任せでOKです。
【賃貸】に住み替えるデメリット
一方で、賃貸住宅のデメリットは以下のとおりです。
- 住んでいる限り、ずっと家賃を支払わなければならない
- リフォームにはオーナーの許可が必要
- 契約条件に関する急な変更(運が悪いと立ち退きなども)があり得る
- 高齢者の入居を避ける賃貸物件もある
- どれだけお金を払っても、自分の財産にはならない(子どもに不動産を残すことができない)
賃貸住宅で支払う家賃は、物件を借りるための費用です。
また、契約条件に変更が生じる可能性もゼロではありません。貸主の都合で立ち退きを命じられたり、途中で家賃が上昇したりするリスクもあります。
【持ち家】に住み替えるメリット
一方で、終の棲家に持ち家を選んだ場合のメリットは、どういったところにあるのでしょうか。
- 自己所有物件のため、住まいを失うリスクが低い
- リフォーム等も自由にできる
- ローン完済後は、金銭的な負担が減少する
- 自分が亡くなったあとも、財産として子や孫に残せる
持ち家であれば、賃貸住宅のように、途中で条件が変更されることはありません。リフォームが必要になったときも、自身の判断で実行できます。
住宅ローンの返済は確かに負担ですが、永遠に続くわけではありません。完済後は、住居の維持費・メンテンナンス費用の負担だけで生活できます。
【持ち家】に住み替えるデメリット
もちろん持ち家にも、デメリットはあります。こちらもしっかり頭に入れておきましょう。
- 物件や環境に問題があっても、さらなる住み替えが容易ではない
- 毎年、固定資産税の支払い義務が生じる
- 住み替え時の初期費用の負担が重い
- 住居のメンテナンスが必要(修繕費用が生じる)
賃貸住宅を選ぶ場合と比較して、金銭的な負担は大きくなるでしょう。頭金をたくさん入れれば現金は減少。住宅ローンを増やせば、毎月の返済が負担になります。
老後の住み替えの場合、「そもそも、住宅ローンを組めるのか?」という問題も発生。住み替えの難易度は上昇するでしょう。
またローン返済以外にも、税金やメンテナンス費用など、意外と出費が多くなります。マンションの場合は、管理費や駐車場代も頭に入れておきましょう。
メンテナンスの手間をできる限り省きたい方や、子どもに財産を残さなくてもいいという方は、賃貸住宅を選ぶのがおすすめ。契約更新の不安を軽減したい方には、持ち家が向いています。
終の棲家はマンション?戸建て?それぞれのメリット・デメリット
終の棲家はマンションを選ぶのか、戸建てを選ぶのかによっても、生活スタイルが大きく変わってきます。こちらに関しても、どちらの方が正解ということはありません。
両方のメリット・デメリットを知った上で、より理想の生活に近い方を選択するのがおすすめです。
【マンション】に住み替えるメリット
老後の住み替えで、人気が高いのはマンションです。具体的に、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。
- 駅近や都市の中心部など、利便性に優れた物件が多い
- ワンフロアで、高齢者にとっても生活しやすい
- 物件の管理や修繕は、管理会社にお任せできる
- セキュリティがしっかりしている
老後の住み替えでは、周辺環境が非常に重要な意味を持つもの。集合住宅であるマンションは、地域の中心部に建設されるケースが一般的です。
- 駅から徒歩○分
- 買い物施設が充実している
- 病院も多い
- 自治体関連施設へのアクセスも容易
こうしたメリットを享受しやすくなるでしょう。
また、高齢者が安心して生活できる点も、非常に大きなメリットです。ワンフロアのマンションなら、階段の上り下りで怪我をする恐れもありません。
自分たちでは大変な物件の維持・管理も、プロにお任せできるため、どんなときでも安心です。
【マンション】に住み替えるデメリット
一方で、マンションのデメリットは以下のとおりです。
- 上下左右の音が気になる場合がある
- ローン返済以外にも、管理費や共益費、修繕積立金などの負担が生じる
これまで一戸建てで生活していた場合、マンション暮らしのデメリットが気になってしまう可能性も。事前にしっかりとリサーチしておきましょう。
【一戸建て】に住み替えるメリット
一戸建てを選択するメリットは、以下のとおりです。
- 静かな環境で落ち着いて生活しやすい
- 生活の自由度が高い
一戸建てであれば、近隣からの騒音に悩まされるリスクは低くなります。自分のペースで、落ち着いて生活しやすいでしょう。
また、
- ペットを飼いたい
- 庭でのんびりガーデニングを楽しみたい
- 自由にリフォームしたい
こうした願望を叶えやすい点も、一戸建ての魅力です。「老後は○○したい」という明確な希望がある場合、それを実現しやすい戸建て物件を探すと良いでしょう。
【一戸建て】に住み替えるデメリット
一方で、無視できないのが一戸建てのデメリットです。
- 物件の維持・管理は基本的に自己責任
- 立地の良さやセキュリティはマンションよりも劣る
- 生活動線が悪くなりがち
一戸建てを選択した場合、マンションのように維持費や管理費、修繕積立金を一律で取られることはありません。ローン返済のみで済むため、毎月の支出は低く抑えやすいです。
ただそれは、マンションと違って、すべて自己責任であるということ。物件の維持・管理・修繕は、一から十まで自分で行う必要があります。
階段の上り下りが大変な場合、平屋の一戸建てを選択することで、生活動線に関するデメリットを最小限にできるでしょう。
不動産売却の進め方は?注意するべきポイントも
今持ち家の方が、老後に向けての「住み替え」をする場合、もっとも大事になってくるのが、「今の家の売却」です。
- 自宅がいくらで売れるかを知っておく
- 市場動向を確認し、相場の上がり下がりを見ておく
老後の住み替えのためにマイホームを売却する場合、できるだけリスクの低い方法を選択し、更に少しでも高値で売れるタイミングと不動産会社を選ぶ必要があります。
売り時のタイミングであると判断したら、すぐに売却活動をスタートすることができるように事前準備をしておくことが大事です。
一般的な不動産売却には、自宅の売却を先に進める「売り先行」と、新居の購入を先に進める「買い先行」の2タイプがあります。
老後の住み替えでは、「売り先行」を基本として検討しましょう。売り先行なら、資金計画に無理が生じにくいというメリットがあります。住宅ローン計画も立てやすくなるでしょう。
売却の見込みが立ち、入ってくるお金の目途が立ったら、そのお金をもとに新居の購入手続きをスタートできます。
「不動産一括査定サイト」で複数の不動産業者に査定依頼しよう
マイホーム売却の最初の一歩は、不動産会社によるマイホームの査定です。どの程度の価格で売却できるのか、査定から相場感覚を掴めるでしょう。
不動産査定を受ける際には、複数の業者に依頼するのがおすすめです。1社だけに依頼すると、査定結果が偏っていても気付きにくくなります。
相場よりも低い査定結果を鵜呑みにしたまま売却活動を進めてしまうと、損をする可能性も。複数社に依頼することで、そうしたリスクを低減できます。
老後の住み替えの「罠」にハマらないために
絶対に失敗したくない老後の住み替え。しかし実際には、「こんなはずじゃなかったのに…」という悲惨な事態に陥ってしまっている方もいます。
馴染めなかった…住み替えしなければ良かった…リスクについてもっと調べてから住み替えすれば良かったという後悔が、老後の住み替えに潜む恐ろしい罠なのです。
でも、50代くらいから老後を見据えて、自宅の価値を知ることで資金計画をしっかりと立て、タイミングを逃さなかった方は、老後の住み替えを成功させ、快適で住み良い理想の住まいで幸せに暮らしています。
今回紹介したポイントも踏まえて、老後の快適な暮らしを支えてくれる、理想の住まいを探してみてください。
住み替えを成功させて、老後の生活が快適で楽しいものになりますように!!





