今回は「JCB法人カードの解約方法」について解説します。
JCB法人カードを作ったものの、以下のような理由から解約を考えている人も多くいます。
「高額な年会費が負担になっている…」
「あまり使う機会がなく、もったいないと感じた…」
「他に作りたいカードができた…」
そこで今回は、JCB法人カードを「たった数分」で解約する手順をわかりやすく、まとめました!
この記事を読めば、
などの内容が分かります。
そこで本記事では、知識不足が原因で損をしないために「解約の正しい手順」や「気を付けるべき点」など、JCB法人カードの解約に必要な情報を網羅しました。
さらに「クレジットカードの信用情報(クレヒス)」や「捨てる&残すカードを選ぶ基準」などの上級者向けの知識もまとめています。
ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
【今すぐできる!】JCB法人カードの解約方法3選(手順・必要なもの)
ここでは、JCB法人カードの解約方法・手順について詳しく説明します。
「今すぐできる方法」なので、ぜひ参考にしてくださいね。
JCB法人カードの解約方法は電話のみ!
JCB法人カードの解約方法は、電話連絡のみです。
連絡先
電話番号 | カード裏面に記載 |
---|---|
受付時間 | 9:00~17:00(日曜/祝日/年末年始を除く) |
電話一本で解約まで完結できるうえ、手続き自体もほんの数分で終わります。
解約手続きに「必要なもの」
JCB法人カードの解約手続きに必要なものは、以下です。
- クレジットカードの番号
- 暗証番号
- 本人確認のための情報(住所、生年月日、氏名、登録時の電話番号)
このようにJCB法人カードの解約時は、「クレジットカード番号」や「個人情報の確認」が必要になります。
そのため、解約したいカードと併せて、運転免許証のような本人確認ができるものを用意しておくと安心です。
JCB法人カードの解約に必要な情報は、一般的なクレジットカード解約時に必要な情報と同じです。
解約理由例一覧
クレジットカードの解約を電話で手続き場合、解約理由を聞かれることがあります。
そこでここでは、JCB法人カードの解約理由例を一覧で紹介します。
- もう使わなくなったから
- カード枚数が増えすぎて、管理が大変になったから
- 限度枠を超えてしまったので、カードを減らさないといけないから
- 別のカードにポイントを集約したいから
- 年会費が高いから
※ただし、無理に引き留められることはないので、正直に答えても問題ありません。
年会費が高いクレジットカードの場合は、解約時に「ポイントプレゼント」「年会費の割引」などの条件を提示されて引き止められることもあるようです。
解約の電話が繋がらない場合は?
営業時間内なのに電話が繋がらない場合、コールセンターが混雑している可能性があります。
そこでここでは、「混在している時間帯」と「狙い目の時間帯」をそれぞれ紹介します。
時間帯
混雑している時間帯 |
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狙い目の時間帯 |
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混雑している時間帯
土日祝日や平日の12時~13時前後は電話が集中して混雑するので、それ以外の時間に電話するのがおすすめです。
特にお昼の時間帯は、日本のビジネスマンが12時~13時の間しか休憩が取れないため、電話が集中してしまうので、できれば避けましょう。
さらにクレジットカード代金の支払日&その翌日は、カード会社のコールセンターが一番混み合うと言われています。
※支払日とは、クレジットカード代金が銀行口座から引き落とされる日のこと
なぜなら「引き落とし日が今日なのに入金を忘れてしまった!」という人が、慌ててコールセンターに電話するからです。
コールセンターもそれを把握しており、オペレーターの人員を割いているため、解約の窓口が繋がらないことがあります。
空いてる、狙い目の時間帯
一方で空いている時間帯は、「午前中(特に朝一)」や「15時~17時」です。
なかなか「電話が繋がらない」という場合は、こうした時間帯を狙って電話してみてください。
注意:インターネットや書類、窓口からは解約できない
JCB法人カードは、インターネットやアプリや書類、窓口からは解約できません。
クレジットカードの中にはインターネットなどで解約手続きを行えるものもありますが、JCB法人カードでは「電話のみ」となっています。
ただし、電話一本で済むため、わざわざ書類に必要事項を記入して印鑑を押したり、店頭に行って解約手続きをするといった手間が省けます。
JCB法人カードとは?こんなカード!
JCB法人カードとは、JCB(ジェーシービー)が発行する法人向けのクレジットカードです。
「一般」「ゴールド」「プラチナ」と3種あり、追加カードを何枚でも発行できます。
追加カードに応じて、ETCカードをそれぞれ年会費無料で発行できるので、特に車移動の多い企業におすすめの法人カードです。
年会費は一般で1,375円、ゴールドで11,000円となりますが、インターネット申し込みで初年度無料となります。(※プラチナは対象外)
さらにJCB法人カードは、弥生会計、freeeと連携ができるため会計処理がかんたんに行える点も特徴です。
「JCB」は、日本発祥の国際ブランドです。
国産のクレジットカードゆえの安心感もありますし、解約においても電話1本でできるため解約しやすい安心なカードです。
JCB法人カードの解約前に確認すべき注意点
ここでは、JCB法人カードの解約前に必ず確認すべきポイントや注意点を紹介します。
「知らなかった…」と後から後悔しないように、事前に確認しておきましょう。
注意点1. 貯まっていたポイントは失効する
基本的にクレジットカードを解約するとその時点でポイントが残っていたとしてもすべて消えてしまいます。
それはJCB法人カードも例外ではないため、解約時にもしもポイントが残っている場合は消耗品を購入するなどして消費してから解約しましょう。
利用金額に対して付与されるポイントは、利用回数や金額が大きい傾向にある法人カードにおいては、思いのほかポイントが溜まっていることもあります。
残したまま解約してしまうのはもったいないので解約前に確認しましょう。
注意点2. 家賃/光熱費/公共料金/スマホ料金/サブスクなど「定期支払い」の変更手続きが必要となる
公共料金やスマホ料金をカード決済にしている場合は、カードを解約する際に登録している支払い情報の変更を忘れないようにしましょう。
支払い情報の変更は忘れてしまいがちです。
定期購入などの自動引き落とし先はもちろんですが、特に忘れがちなのは携帯電話料金の支払いです。
支払い情報の変更を忘れてしまい、支払いを滞納してしまった場合は「信用情報」に傷が付いてしまう場合があります。
もしそうなれば新たなクレジットカードの作成に影響を与えるので十分注意しましょう。
注意点3. ETCカード・家族カードなどの追加カードも同時解約となる
JCB法人カードでは追加カードや、年会費無料のETCカードが作りやすいためお使いの方も多いでしょう。
作成した追加カード・ETCカードも、JCB法人カードの解約時には同時解約となります。
特に注意すべきなのが「車載器セットしたままのETCカード」です。
JCB法人カード解約時に同時に使えなくなるので高速道路を利用しようとした際には重大事故に繋がる恐れがあるので必ず新たなものに入れ替えましょう。
注意点4. 付帯サービスや優待特典も利用できなくなる
JCB法人カードには旅行傷害保険の付帯サービスや、グルメ優待サービスが付いています。
同様のサービスがついたカードを所持していればまったく問題ありませんが、ない場合は先に次のカードを準備してから解約することをおすすめします。
特に旅行障害保険は旅行先での『もしものトラブル』を補償してくれるものなので、旅行の予定がある場合は必ず次の「旅行傷害保険付きクレジットカード」を準備した上で解約しましょう。
注意点5. 決済に使える国際ブランドの種類が減ってしまう
国際ブランドとは、カード右下に記載されている「JCB、Mastercard、VISA、American Express」などのことです。
お店によっては対応している国際ブランドが少ない場合もあります。
具体的にいうと「American Expressのみ決済可能」や「Mastercardのみ決済可能」という場合、その国際ブランドのクレジットカードを所持していなければそのお店でクレジット決済をできません。
最近では複数の国際ブランドに対応しているお店が増えてきているので、そのような事態に陥ることはあまりないでしょうが、今回解約することで同一の国際ブランドをほかに持っていないの「普段利用しているお店の対応可能な国際ブランド」を確認しておきましょう。
注意点6. 通販の決済はクレカがないと不便
通販での購入はクレジットカードで支払いをすることが多いのではないでしょうか?
解約するクレジットカードのほかにカードがない状況であれば不便に思うかもしれません。
通販では代金引換や、銀行振込では手数料が必要となるのでクレジットカード決済が便利です。
また、法人カードの場合は購入費を経費とすることが容易です。
手数料のカット以外にも経費の計上をかんたんにするためにも、解約する法人カードのほかにカードはあるか確認しましょう。
注意点7. 分割払い/ボーナス払い/リボ払いなどの「残債務」があれば解約予約となる(完済まで退会不可)
分割払いやリボ払いをしている場合はすべての支払いを完了してから解約となる「解約予約」や、場合によっては残債を一括返済しなければならないことがあります。
JCB法人カードでは、解約したい時に支払いが残っていても解約できます。
残りの支払いは利用明細が発行され口座から引き落とされます。
一括請求とはならないのでご安心ください。
JCB法人カードを解約してもデメリットがない退会タイミングはいつ?
クレジットカードの解約は、タイミングによってデメリットが生じてしまいます。
そこで、ここではJCB法人カードを解約してもデメリットがない退会タイミングを紹介します。
あらかじめ理解した上で解約を進めれば、損をする心配はなくなります。
タイミング1. 残ったポイントを交換するか、使い切ってから
JCB法人カードを解約すると溜まっていたポイントは、解約が完了した瞬間から利用できなくなります。
そのため、ポイントはすべて使い切ってから解約の手続きをすることがおすすめです。
特に使い道がないという方は、1ポイント=3円のキャッシュバックやポイント移行の選択肢もあります。
ポイントのキャッシュバックは利用金額から差し引く形で還元されるので、消耗品の購入やキャッシュバックを活用し無駄なく使い切りましょう。
タイミング2. カード自動引き落としの変更手続きをしてから
家賃や光熱費、携帯電話、インターネット代などの支払いにクレジットカードを利用している場合は次のカードの情報に変更するか、別の支払い方法を登録してから解約を行いましょう。
解約後に登録情報を変更せずそのままにしていると支払が滞り、未納となってしまうほかサービスを解約されてしまったり、最悪の場合差し押さえになる場合もあるので、必ず解約をする前に変更しましょう。
また、「未払い」は融資やクレジットカード作成に重要視される「信用情報」にきずが入ってしまうので十分注意しましょう。
タイミング3. カード入会から半年以上経過してから
よほどの理由がない限り、カード入会から半年間は退会(解約)せず半年以上経ってから退会しましょう。
理由としてはクレジットカードの入会・退会も信用情報には記録されていて、半年以内で入会・退会を繰り返していると信用情報に傷が付いてしまうからです。
傷が付いてしまうと新規クレジットカード作成のほか、携帯電話の契約もできなくなってしまいます。
そうなれば今後の会社運用に大きな影響を及ぼすでしょう。
そのため、JCB法人カードに限らずクレジットカードの解約は入会か半年以上が経過してから解約しましょう。
タイミング4. 年会費が発生する前月
クレジットカードにはものによって年会費が必要なカードがあります。
JCB法人カードも以下の通りの年会費が必要です。
【JCB法人カードの年会費】
- 一般:1,375円
- ゴールド:11,000円
- プラチナ:33,000円
上記がそれぞれの年会費となっており、一番高いプラチナでは年会費が30,000円を超えます。
そのため、「支払った年会費を無駄にしないため」または「無駄な年会費を支払わないため」に年会費が発生する前月の解約をおすすめします。
JCB法人カードの年会費が発生するタイミングはいつ?
年会費は有効期限月の3ヶ月後の10日に発生します。
例えば、有効期限が「××年4月」の場合は「7月10日」が年会費が発生。
「××年8月」の場合は「11月10日」に年会費が発生します。
上記の方法で確認して年会費が無駄にならないタイミングで解約しましょう。
JCB法人カードを解約した後の処分方法は?【悪用防止】
JCB法人カードを解約した場合、悪用防止のために適切に処分する必要があります。
なぜなら、クレジットカードには多くの「個人情報」が記載されているためです。
そのため、適切に処分をしないと、復元されて個人情報を悪用されたり、他のカードと混ざってしまうリスクがあります。
処分方法として一番確実な方法は、プラスチック対応のシュレッダーにかけることです。
もしシュレッダーを持っていない場合は、カード本体をハサミで切断しましょう。
その際、切る箇所にも注意が必要で「個人情報」が詰まったICチップや磁気ストライプは必ずハサミを入れましょう。
また、裁断したクレジットカードをゴミとして処分する場合、念のため何回かに分けて処分するのが良いでしょう。
解約したからと言って、裁断せずそのままゴミに捨てるようなことは絶対にしてはいけません。
解約が完了して利用できなくなったと言っても、クレジットカードは個人情報の塊なので処分する際は十分注意しましょう。
JCB法人カードの解約は代理でできる?
原則、クレジットカードの解約は契約者本人による申し込みでしかできません。
JCB法人カードにおいても同様で、契約者本人以外は基本的に認められていません。
しかし、本人が解約できない状況になるということも考えられるでしょう。
そこでここでは、契約者本人以外がJCB法人カードを代理解約できるケースについてご紹介します。
契約者本人が病気や死亡した場合、JCB法人カードの解約は本人以外でもできる?
原則、本人以外の解約はできませんが、契約者本人が死亡や病気で解約手続きができない場合は代理人や相続人による解約手続きが可能となります。
代理人・相続人による解約手続きの手順も本人の時と同様で、カード裏面に記載の番号へ連絡しましょう。
ひとつ注意点としては、場合によって必要書類の提出が求められるケースがあります。
契約者本人が死亡や病気で利用していない場合でも、年会費はかかります。
また、放置していれば不正利用される危険性もあるため必ず解約手続きをしましょう。
親が認知症になったら、子供や親族がJCB法人カードを解約できますか?
JCB法人カードを所持している親が認知症になった場合は、カード会社に相談してみましょう。
事情を伝えれば、カード契約者本人でなくても解約に応じてもらえます。
認知症だけではなく、その他に病気によって契約者本人が解約手続きできない場合もまずカード会社に相談してみましょう。
JCB法人カードの解約後に再入会できる?
「JCB法人カードを解約したけど再入会は可能?」と考えている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、JCB法人カードは一度解約しても再入会が可能です。
ですが、再入会にはいくつかの注意事項があるので、早速チェックしていきましょう。
JCB法人カードは再入会時にも審査が実施される
JCB法人カードでは再入会の際にも新規の時と同様の審査が入ります。
退会中に信用情報の変化があることも考えられるのでカード会社からすると、信用情報を確認しないと発行することはできないのです。
通常の審査にプラスして、前回のカード利用状況も審査結果に影響を与える場合もあります。
入会から退会までの期間が短いや、カードをほとんど利用していない場合は審査に通らない可能性もあります。
利用期間が短いのは信用情報に影響があるためで、カードを利用していないとなるとカード会社に利益が生まれないためです。
そのあたりも考慮されることを覚えておきましょう。
再入会の場合、新規入会の特典(ポイントや割引優待キャンペーンなど)は受け取れない
JCB法人カードでは再入会の場合、新規入会特典は受け取れません。
新規入会者に向けて「JCBギフトカードのプレゼント」など特典が用意されていますが、それらはすべて新規申し込み者限定です。
少なからず再入会した際も、入会特典を期待してしまうかもしれませんが再入会に適用される特典はありません。
もし入会特典が目的の場合は、特典は受け取れず申し込みの手間だけを負うことになるのでやめましょう。
カードの付帯サービスは再入会の際でも、もちろん付くので安心してください。
審査を通過しても以前のカードは利用できない
審査を無事に通過した際には、新たなカードが送られてくるのでそのカードを利用しましょう。
以前利用していたカードがもし手元に残っていた場合でもそのカードは利用できません。
そのため、再入会の予定があったとしても保管しておく必要はなく、保管にも危険が伴います。
たとえ解約が完了し利用できなくなったカードだとしても、悪用される可能性や管理に迷わないためにも必ず処分することをおすすめします。
JCB法人カードを解約すると信用情報に傷がつくって本当?
JCB法人カードを解約したいと思った時、解約することで「信用情報に傷がついてしまうのでは?」と不安に感じている人も少なくないようです。
しかし、カードを普通に使用し、「使わなくなったから解約する」というケースであれば問題はありません。
では、どのような状況で解約を行うと、信用情報に傷がついてしまうのでしょうか?
ここでは、JCB法人カードを解約して信用情報に傷が付いてしまうケースについて見ていきましょう。
信用情報に傷がつくとどうなる?(クレヒスへの影響)
まず、信用情報に傷が付いてしまうとどのようなことに影響があるのか具体的には以下の通りです。
- クレジットカードの審査が通らない・更新できない
- ETCカードが作れない
- 融資の審査が通らない
- ローンを組めない
- 携帯電話の分割払いもできない
クレジットカードが作れないやローンが組めないといったことから、身近なことでは携帯電話の分割払いも信用取引となるので信用情報に傷がある場合はできないことがあります。
信用情報はCIC・JICC・KSCの「信用情報機関」に登録されており、手数料を支払えば開示してもらえます。
信用情報に傷がつく危険性があるケース
クレジットカードの解約によって、信用情報に傷がつくケースとして、以下が挙げられます。
それぞれ詳しく解説します。
①短期間で解約した場合
クレジットカード入会から短期間で解約した場合は傷が付いてしまいます。
その期間は半年が目安となります。
クレジットカードの申し込みおよび、解約も履歴として信用情報に記録されており、頻繁にカードの解約が記録されていると「利用方法・支払い能力に問題があるのでは?」と疑われて信用を失ってしまいます。
一枚程度であれば問題ないかもしれませんが、よほどの理由がない限りは半年以内に解約するのは控えましょう。
②一度もカードを使わずに解約した場合
クレジットカード入会後に一度も利用しないまま解約することも危険です。
利用していないまま解約となると、入会自体が「入会特典が目的だったのではないか」と疑われてしまいます。
またカード会社は、カードを利用してもらって初めて利益を得ているので「利益が出ない悪いお客様」と認定され、ほかのJCBカードの申し込みに影響を与えるかもしれません。
よって、まったく利用せずに解約することは控えた方がよいでしょう。
JCB法人カードのよくある退会理由!解約した方がいいケースは?
「クレジットカードを解約したくなる理由」は、どんなものがあるのでしょうか?
人によってさまざまですが、ここでは「特によく当てはまる退会理由」をまとめました。
さらにJCB法人カードを「解約した方がいいケース」についても紹介しています。
使用頻度が少なく、年会費だけがかかり続けている時
JCB法人カードでは一般的なもので1,375円、一番高いプラチナで33,000円の年会費が必要です。
一般的なカードなら年会費がそれほど高くないといえど、数年単位となれば大きな出費となるでしょう。
もしほかに利用中のカードがあって、JCB法人カードの使用頻度が少ない、または利用してない場合は解約を検討した方がいいでしょう。
カード枚数が多く、管理がストレスに感じた時
クレジットカードは使い分けるとメリットがあるのは確かです。
ですが、枚数が増えるのと同じ数の暗証番号を覚えておかなくてはいけません。
引き落としの口座がそれぞれで違う場合はカードが増えるのと比例して管理の負担が増えてしまいます。
その結果、どのカードと口座を紐付けしているかわからなくなってしまうこともあり、ストレスに感じてしまうのです。
解約しても問題ないカードがある場合は、解約を検討してみましょう。
所有カードが多く、新しいカードを作れなくなった時
JCB法人カードに限らずクレジットカードの審査には「現在所有しているカードが多い」場合、審査に通らないことがあります。
また、利用限度額もカードを作るたびに減ってしまうのです。
利用限度額とは、年収をもとに計算されカード会社から利用が許されている額のことです。
利用限度額はカードを作るごとに少なくなっていき、一枚目は1,000,000円あった限度額が、2枚目は500,000円、3枚目は200,000円のように減っていき、最終的に利用限度額がなくなるとカードを作れないようになります。
このように、カードが増えすぎると新たにカードを作れなくなってしまうので不要なカードがあれば解約しましょう。
解約理由4. 月々の支払いの集計が複雑になってしまった時
複数のカードを利用していると引き落とし口座もそれぞれのカードで違うということもあるでしょう。
そうなると毎月の支払いの管理が難しくなってしまいます。
管理できているうちは問題ないのですが、管理が行き届かなくなってしまうと、未払いの支払いが出てきてしまうなどリスクが出てきます。
未払いは信用情報に影響を与えるため、カードを解約して管理体制を整えましょう。
JCB法人カードを強制解約されないためには?
クレジットカードは、カード会社の判断によって「強制的に解約」されてしまうケースがあります。
もちろん普通に利用している限り問題はありませんが、「不適切な使い方」をしていると強制解約となってしまう恐れがあります。
強制解約されると信用情報に履歴が残り、今後クレジットカードを作るのが難しくなってしまうので注意が必要です。
そこでここでは、JCB法人カードを「強制解約されてしまう事例」と「強制解約されないための注意点」を解説します。
クレジットカードが自動解約・強制解約された事例もある
自動解約、強制解約はカード会社の判断で行われるため、契約者本人の意思は関係ありません。
実際、どのようなことで強制解約をされるかというと「料金の未払い」や「不正利用」「登録情報の偽り」などが原因となります。
料金の未払いについては、引き落とし日の翌日より延滞金は発生します。
そのまま無視し続けて1ヶ月が経過してしまうと、強制解約の対象となるのです。
不正利用については、クレジットカードは契約者本人との契約です。
たとえ家族であってもカードの貸し借りは禁止されています。
カードを現金と引き換えで譲ってしまうことも御法度です。
不正利用と判断されます。
登録情報の偽りについては、申し込み時に申請した内容と実際には異なることが発覚した場合は契約違反となってしまいます。
正確な情報で申請しましょう。
強制解約されると一括での支払いが必要となる
強制解約された時に、分割払いの残債や、リボ残高がある場合は残りの支払いを一括請求されます。
そのため、分割払いやリボ払いをよく利用している方は高額な請求が一括でくるため、まとまったお金が必要となるのです。
もし支払えずに延滞や、無視してしまうと「職場へ連絡が入る」や最悪の場合「給与の差し押さえ」という事態に発展します。
そうなってしまえば信用情報に大きな傷が入るので、今後の生活に大きな影響があるでしょう。
特に短期間で繰り返し解約すると信用情報に傷がつく
前述でもありましたが、クレジットカードの契約・解約は信用情報に記録されます。
普通に記録されるだけならなんの問題もありませんが、「短期間で契約・解約を繰り返してしまう」と信用情報に傷が入ってしまいます。
新規入会特典は魅力的な特典が用意されていますが、それを目的に契約・解約を繰り返してしまうのはNGです。
どうしても解約したい場合は契約から半年経ってから解約しましょう。
また、カード会社より強制解約された場合は信用情報が「ブラックリスト」に載ってしまうので新たにカードを作ることはできなくなります。
強制解約には十分注意しましょう。
クレジットカードを断捨離する基準:複数枚あるカードの中でどれを残す?
増えすぎたクレジットカードの断捨離をする際に、どれを残すべきか迷ってしまいますよね?
解約や廃棄してから後悔しないためにも、断捨離で残すカードの選び方を抑えておきましょう。
基準1. 年会費無料のカードを残す
まず、年会費の有無は大きな基準となります。
完全無料のものから、初年度のみ無料のもの、年間指定の額以上使った場合は無料のものなど、さまざまありますよね。
断捨離する際は年会費が無料のものを残すようにしましょう。
カードを利用する・しないに関係なく年会費は単純に負担となります。
年会費がかからないに越したことはありません。
ただ、注意すべきなのは年会費がかかるクレジットカードは付帯サービスや特典などが豪華なことが多いため、それらのサービスを受けられなくなると都合が悪い場合はよく考えたうえで決めましょう。
基準2. ポイント還元率が高いカードを残す
ポイント還元率をひとつの基準とするのもよいでしょう。
クレジットカードを利用するメリットのひとつにポイント還元がありますよね。
買い物をする度に利用額の数%が利用者に還元される仕組みとなりますが、還元率はカードによって異なります。
一般的なポイント還元率は0.5%です。
1%を超えるものは高還元率です。
ポイント還元はカードを使うほどに恩恵を受けられるので、持っているカードの還元率をチェックしてみましょう。
基準3. 付帯サービスが充実したカードを残す
クレジットカードの付帯サービスが充実しているカードを残すというのもいいでしょう。
クレジットカードにはもともと付いているサービス(付帯サービス)があり、その充実度はカードによって異なります。
基本的に年会費の高いカードほど充実しています。
主なサービスを並べるとこのようになります。
- ポイントサービス
- 優待割引サービス
- マイレージサービス
- 付帯保険
- 電子マネー
- 追加カード
上記以外にもカードによってはさまざまな付帯サービスを受けられます。
注意点としては、付帯サービスがいくら充実していてもその恩恵をあまり受けていない場合や、年会費をカバーできるほどのサービスを受けられていない場合は「解約した方がいいカード」となります。
その辺りも含めて検討しましょう。
基準4. 海外で使用できる国際ブランドのカードを残す
カード右下に記載されている国際ブランドもひとつの基準となります。
「VISA」や「Mastercard」は有名どころの国際ブランドであり基本的に世界中で使用可能です。
強いていえば、VISAはアメリカ方面、Mastercardはヨーロッパ方面での使用が向いています。
「JCB」は日本初の国際ブランドということで日本国内やハワイ、グアムなどの定番観光地では問題なく使えますが、世界での使用を考えると少々不安な面もあります。
そのため、世界中で使用できるカードとなると「VISA」か「Mastercard」の2択になるでしょう。
JCB法人カードの解約でよくある質問と回答
ここではJCB法人カードの解約でよくある質問と回答についてまとめました。
疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- JCB法人カードを解約すると手数料(違約金/解約金)はかかる?
- JCB法人カードを解約したのに支払い請求や引き落としが続くのはなぜ?
- JCB法人カードの解約後、解約証明書(退会証明書)は発行した方がいいの?
- JCB法人カードを解約したいのにカード会社に電話が繋がらないときは?
- JCB法人カードを一度も使わず解約しても大丈夫?
- JCB法人カードを引き落とし前に解約したらどうなる?
- JCB法人カードの解約時に引き留めはある?
- JCB法人カードを解約し忘れていて年会費が引き落とされてしまったけど返金される?
- JCB法人カードを郵送で受け取れず、保管期限が切れたら解約になる?
- JCB法人カードで特定の請求や引き落としを停止させる方法はある?
JCB法人カードを解約すると手数料(違約金/解約金)はかかる?
「基本的にクレジットカードの解約には解約手数料や違約金は必要ありません」
JCB法人カードの解約時に解約金について問い合わせてみましょう。
ちなみに、下記の2つのJCBカードについては解約手数料が必要となります。
- JCB CARD EXTAGE
- JCB GOLD EXTAGE
この2つのJCBカードでは初回更新前に解約した場合は2,200円の解約手数料が必要となるのでご注意ください。
JCB法人カードを解約したのに支払い請求や引き落としが続くのはなぜ?
「解約や支払い情報の変更ができていない可能性があります」
JCB法人カードの解約後にも請求や口座引き落としがあるのは以下の2つのケースが考えられます。
- 定期料金などの支払い先情報を変更していない
- サブスクリプションの解約ができていない
公共料金や回線費用の支払いをクレジットカードで決済している場合は、カード解約の前に登録してある支払い情報を変更しておかなければなりません。
変更していない場合はカード会社に請求がくるため、結果的に口座から料金が引き落とされるのです。
サブスクリプションでは、登録初月がお試し期間に設定されていることが多いです。
また、契約は自動更新となっているケースがほとんどです。
登録の際に支払い情報としてクレジットカードを登録した場合、お試し期間内や自動更新前の解約を忘れてしまうと翌月料金の請求が来てしまうのです。
登録情報の変更や解約の忘れに注意しましょう。
JCB法人カードの解約後、解約証明書(退会証明書)は発行した方がいいの?
「必ず必要とはならないが、念のため発行しておいた方がいい」
はじめに「解約証明書とはなに?」と思われた方のために説明すると、解約証明書(退会証明書)は「JCB法人カードの解約が公的に証明できる」書類となります。
どのような場面で必要となるかというと、主に住宅ローンなどの高額なローンを組む際に提出が求められる場合があります。
なぜ必要なのかというと、高額なローンを組む場合にローン提供会社が最も懸念するのは返済が滞ることです。
クレジットカードもかんたんにいうと、契約者の利用料金(購入費)をカード会社が立て替えているわけなので契約者は借金をしているのと同じ状況なのです。
そこで住宅ローンなどの提供会社は、ほかで借金を作られていると「こちらの返済が滞ってしまうのではないか?」と不安に思い、ほかで借金をしていないと証明できる「解約証明書」の提出を求めてくる場合があります。
JCB法人カードを解約したいのにカード会社に電話が繋がらないときは?
「繋がらない場合は、時間をおいて改めてかけ直しましょう」
電話が繋がらない要因としては「混雑している」ことが予想されます。
11時~13時ごろは会社員の昼休みにあたる時間帯です。
そのため電話が混み合い繋がりにくい状況となるのです。
JCB法人カードの問い合わせ受付時間は「平日・土曜日 9:00~17:00」です。
日曜日と祝日は対応していないので、土曜日はどの時間帯でも混雑が予想されます。
以上のことを踏まえると、電話が繋がりやすい時間帯は「平日のお昼以外」となります。
JCB法人カードを一度も使わず解約しても大丈夫?
「使用しないままの解約は信用情報を傷つける可能性のほか、入会特典がもらえないことがあります」
JCB法人カードを一度も利用しないまま解約することは可能ですが、注意すべきなのは「信用情報に傷がつく可能性」です。
使用しないままの解約は「入会特典が目的だったのではないか?」と疑われてしまうほか、短期間での解約の場合は信用情報に傷が付いてしまいます。
また、入会特典をもらえないことがあります。
JCB法人カードにも新規入会特典があり、2022年12月現在実施中の「インターネット限定 新規入会キャンペーン」では入会後にまず3,000円分がもらえ、入会翌々月末までに10万円以上利用することで17,000円分、合計で20,000円分のJCBギフトカードをもらえる仕組みとなっています。
このような場合、入会後一度も使わずに解約すると入会特典の恩恵をすべて受けられませんのでご注意ください。
JCB法人カードを引き落とし前に解約したらどうなる?
「通常通り口座より引き落とされます」
支払い残高が残っている状況でも解約することは可能で、これまでと同様に登録の銀行口座から引き落とされます。
そのためカードを解約する際には、「支払い残高はあるか?」支払い残高がある場合は「銀行口座内に残高があるか?」確認しておきましょう。
万が一、口座残高不足で支払い遅延となってしまうと、信用情報に傷が付いてしまうので注意しましょう。
JCB法人カードの解約時に引き留めはある?
「無理な引き留めはない」
JCB法人カード解約の際には引き留められることはあまりないようです。
ただ、解約理由を聞かれることはあるので正直に答えましょう。
引き留めの有無や度合いは、電話対応がオペレーターか?自動音声か?にもよります。
JCB法人カードの電話対応がどちらなのかは、カード制作会社によって異なるので問い合わせ先に確認しましょう。
JCB法人カードを解約し忘れていて年会費が引き落とされてしまったけど返金される?
「年会費の返金はありません」
年会費が引き落とされた後に解約した場合、年会費の返金はありません。
JCB法人カードの年会費の引き落とし時期は「有効期限月、3ヶ月後の10日」です。
例えば、有効期限が「××年5月」の場合は「8月10日」が年会費が発生するのでご自身のカードを確認して引き落としがある前に解約しましょう。
JCB法人カードに限らず、年会費の返金は対応していないところが多いので年会費が無駄にならないよう注意しましょう。
JCB法人カードを郵送で受け取れず、保管期限が切れたら解約になる?
「解約されることはなく、再度送られてきます」
郵送されてくるJCB法人カードを受け取れず、配送会社の保管期限が切れた場合も解約になることはありません。
その場合は「JCB」に戻り、約1週間~10日後を目安に再送されます。
お急ぎの場合はJCBに問い合わせましょう。
再送の際に受け取れなかった場合は、確認のため「JCB」より書面か電話による連絡が入るので対応しましょう。
JCB法人カードで特定の請求や引き落としを停止させる方法はある?
「支払停止の抗弁権により停止できます」
クレジットカードには支払いを拒む権利「支払停止の抗弁権」が割賦販売法により決められています。
購入した商品が届かない場合や、不良品により正規のサービスが受けられない場合に「支払停止の抗弁権」を使うことで問題が解消するまでの間クレジットカードの請求を止めることができます。
法律で認められている権利なのでJCB法人カードだけではなくすべてのクレジットカードで行えます。
まとめ
- JCB法人カードの解約手続きは「電話のみ」
- 解約するとポイントも失効する
- 年会費の発生タイミングは「有効期限月の3ヶ月後の10日」
- ETCカードや家族カードも同時解約となる
- 再入会も可能だが、再度審査が必要
- 契約者本人の死亡や特別な病気による代理解約が可能
- 入会特典目当てで短期解約した場合、ブラックリスト入りする恐れがある
- 電話が繋がらない場合は平日12時~13時の時間を避け、15時以降など比較的空いている時間帯にかけ直す
この記事では、「JCB法人カードの解約方法」について詳しく解説しました。
JCB法人カードは解約と同時に使えなくなってしまうため、家賃や光熱費、サブスクなど「継続的な支払い」に使っている人は注意しましょう。
解約は電話一本で完了し、面倒な手続きも必要ありません。
連絡先
電話番号 | カード裏面に記載 |
---|---|
受付時間 | 9:00~17:00(日曜/祝日/年末年始を除く) |
手続きにかかる時間も「たった数分」なので、JCB法人カードは「解約しやすいカード」と言えます。
クレジットカードの解約には注意点もありますが、今回紹介した方法を参考にすればデメリットなく手続きを進められます。
最後に、JCB法人カードよりもお得で「おすすめのクレジットカード」を5枚紹介します。
JCB法人カードを解約してでも作りたい!
【おすすめカード5選】
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