身近なテーマから思いも寄らないアイデアが

画像をホワイトボードに映し出し、その場でマインドマップを作成

アイデアの断片をかたちにまとめる手法として、定着してきた感のあるマインドマップ。これを活用したブレーンストーミングを中心に異業種交流会を行っているのが、C-style.cafe(シースタイルカフェ)だ。毎回、10人ほどが集まり、その日のテーマに沿って自由にアイデアを出し合っていく。それを参加者のひとりがマインドマップソフトを使い、すぐさまカテゴリー別に整理。これを繰り返すうちに、1つのまとまったアイデアへと発展していく。

「頭の中の回路がつながって、最終的には思いも寄らなかったアイデアや、実際に使えそうな企画ができ上がるのが、とても新鮮な体験です」と語るのは代表の羽田英司さんだ。実際、この会に参加して自己が秘めている可能性に目覚め、以降、毎回参加するようになったメンバーもいる。

C-style.cafeがスタートしたのは07年9月。以来10回の集まりを重ねてきた。これまで、「ビジネスに生かす恋愛術」「障害者支援」「大阪ミナミのショットバーのプランニング」「シニア向けコーラの商品企画」といった多彩な内容でブレストを行ってきた。今回のテーマは「エコな商品を開発する」。環境問題に関する身近な体験談や情報、意見をアトランダムに出し合ううち、いつしか商品がかたちになっていくのが実に興味深い。

「次回は交流会参加者のビジネスの『ブランディング』がテーマ。参加者が実際に行っている事業を題材にすることも多いんです。単なる頭の体操ではなく、ビジネスに直結する内容だから手ごたえもありますよ」

交流会参加が運営モデル誕生のきっかけに

食事をしながらのリラックスした雰囲気が自由な発想を生み出す

「最初、中古車販売業の同業者の集まりに参加していました。ところが、話題が同業の内輪話ばかりで全然面白くない。それで異業種交流会というものに参加してみたのです」

しかし参加回数を重ねるうち、単なる名刺交換の繰り返しではもの足りなくなってきた羽田さん。そこで勉強会的な要素を取り入れた独自の交流会をつくろうと思い立つ。それが現在のスタイルにつながったという。マインドマップを使うスタイルは、参加者のひとりである谷津正樹さんの提案を取り入れたもの。参加者は半数以上が女性で、職種も経営者、会社員、主婦、学生、士業などと幅広い。羽田さん自身は、交流会参加が自らのビジネスに役立った体験をこう話す。

「以前、本業の中古車販売事業でメルマガを活用し、それで売り上げを伸ばしたことがありました。そのきっかけとなったのがやはり異業種交流会。そこで出会った人物が身近な体験をメルマガに書いて会員数を伸ばしていたので、自分もそれを中古車販売に応用できるかもしれないと考えたのです。まだネットが普及しはじめた頃のことですが、自分が同業者仲間としか付き合っていなかったら、出てこなかった発想でしたね」

異業種の人たちと交流を持つことでビジネスを伸ばした体験があるからこそ、それをほかの人にも味わってほしいという思いが、この会のベースになっている。。

「ぜひマインドマップを使ったブレストで、日常にはない体験をたくさんの方に味わっていただきたいですね。これをキッカケに事業企画公募への参加や、新規事業プロジェクトなどにもチャレンジしたいと思っています」

参加方法

  • 参加資格

    特になし

  • 日時・会場

    毎月第3月曜日 19:00〜

    C-style.cafeオフィス(大阪市北区天神西町)

  • 参加費用

    2500円(軽食付き)

  • 申し込み方法

    メールにて申し込む

    dardarin@nifty.com

    http://c-style.in/

[2008.06.27]
代表
羽田 英司 さん

大阪芸術大で油絵を学んだ後、家業の中古車販売会社に入社。しかし、経営方針が合わずに独立。ナショナルクラブモータースを設立し、メルマガを営業に活用する独自のスタイルで事業を伸ばす。その一方でドッグカフェを経営したり、絵画教室を開催して自ら絵を教えたりするなど、多方面で才能を発揮している。

参加者のコメント

ワイズシップス
谷津 正樹 さん

Webシステムの制作会社を経営しています。羽田さんとはほかの交流会での仲間ですが、彼が「新たに交流会をつくり、そこで勉強会をやりたい」というので、マインドマップを使ったブレストを提案しました。実は、この会での成果を受けてマインドマップのブレストを自社のミーティングにも取り入れています。今後、参加者が増えていくことにより、ブレストがどう変わっていくのか、その点も興味深いですね。

パンライフ・プランナー
小林 友紀 さん

パンづくり教室の運営をしていて、この会にも手づくりのパンや料理を提供しています。食事をしながら自分の考えを自由に言える雰囲気がとても楽しいですね。そのおかげか、参加回数や男女の別なく、知らない方とでもいつの間にか意気投合することができるのが魅力です。私自身はパンの本を出版するのが今年の目標。それに関する意見をこのブレストを通じて集めてみたらどうなるのか、興味津々です。

社会保険労務士
黒谷 望 さん

神戸から大阪に移り住み知人も少ないので、何とか人脈を広げたいというのが参加の理由。マインドマップソフトを使ったブレストというのはここで初めて体験しました。思いも寄らない意見がポンポンと飛び出すのが何とも面白いですね。実は初めて参加した時、そのまま飲み会とカラオケにも行きました。非常にアットホームな雰囲気で、すぐに仲良くできるメンバーばかり。気後れしなくていいですね。

パソコンインストラクター
天井 亜矢子 さん

初回は友人に誘われて参加しましたが、今まで経験したことのない知的刺激を受け、以降は自分から進んで参加するようになりました。私自身は新しいことにチャレンジするタイプではないと思い込んでいたのですが、ここでブレストを経験して、様々なことに対して好奇心がわき出るようになりました。参加者には起業家も多いので、その人たちと組んで新たなビジネスやイベントの企画にも関わってみたいです。

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