消費者金融と銀行のカードローンの違い。種類別におすすめの人を解説

カードローンには消費者金融の商品と銀行の商品があります。さらに信販系カードローンも見られるので、どれを選べばいいか迷う人もいるのではないでしょうか。
カードローンは発行元別に大まかな特徴があり、申し込む人の状況や重視したいことによっておすすめのカードローンが異なります。
そこで今回は消費者金融カードローンと銀行カードローンの違いを解説して、発行元別におすすめの人を紹介します。信販系カードローンについても触れているので、ぜひ商品選びの参考にしてみてください。
- 即日融資希望でバレたくない人は消費者金融カードローン
- 少しでも低金利で借りたい人は銀行カードローン。ただし審査は厳しめで時間がかかるしバレやすい
- 消費者金融カードローンは無利息期間をつかえば利息0円になるのでおすすめ
目次
カードローンは3種類。発行元別に特徴を詳しく紹介
カードローンの発行元には、以下の3種類があります。
- 消費者金融
- 銀行
- 信販会社
発行元別に、商品の特徴とどのような人に向いているのかについて詳しく確認しましょう。
ポイント!発行元の種類別にメリットとおすすめの人を紹介
まずは細かな特徴を解説する前に、結論のまとめ表をご覧いただきましょう。発行元の種類別に、どのような人に向いているのかは次の通りです。
発行元 | メリット | おすすめの人 |
---|---|---|
消費者金融カードローン |
・即日融資が受けられる可能性がある ・無利息サービスサービスが受けられる借入先がある ・手続きが比較的簡単 |
・急いで融資が受けたい人 ・無利息サービスで金利を軽減したい人 ・面倒な手続きをしたくない人 |
銀行カードローン | ・金利が低め ※ただし審査が厳しい ・キャッシュカードで借入ができる商品がある |
・金利を抑えたい人 ・キャッシュカードで借入がしたい人 |
信販系カードローン | キャンペーンが実施されていればお得な場合もある | クレジットカードを持っているなど使い慣れているところから借りたい人 |
何を重視するかを決めて、借入先を選びましょう。
3種類のカードローンの特徴を一覧で比較しよう
まずは、3種類のカードローンの特徴を一覧にして紹介します。
発行元 | 消費者金融 | 銀行 | 信販会社 |
---|---|---|---|
上限の金利の目安 | 18.0%程度 | 14.5%程度 | 13.0%~18.0%程度 商品によって幅が大きい |
主に従っている法律 | 貸金業法 | 銀行法 | 貸金業法 |
即日融資 | 条件によっては可能 | 不可能 | 条件によっては可能 時間がかかる発行元も多い |
保証会社の有無 | 不要 | 必要 | 不要 |
優待など | 無利息サービスを実施している業者がある | 取引があると金利が優遇される可能性がある キャッシュカードで借入ができる商品がある |
キャンペーンでお得になる場合がある 優待サービスが受けられる場合がある |
それぞれについて詳細を確認しましょう。
金利が低い傾向にあるのは銀行カードローン
金利が低い傾向にあるのは、銀行カードローンです。金利は融資が高くなるほど低くなる傾向があり、初めての借入では最大の金利が適用されるケースも多く見られるため、上限の金利で比較しています。
金利の上限は利息制限法という法律が適用され、カードローンの発行元に関わらず以下のように決められています。
貸付額 | 金利の上限(年) |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
法律で決められた範囲を超えないようにしながら、カードローンごとに金利が定められています。
実際の金利の例を見てみましょう。まずは銀行から紹介します。
カードローン | 金利(年) | 利用限度額の上限 |
---|---|---|
りそな銀行カードローン | 3.5%~13.5% | 800万円 |
イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% | 800万円 |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% | 800万円 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.5% | 800万円 |
三井住友銀行カードローン | 1.5%~14.5% | 800万円 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8%~14.6% | 500万円 |
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% | 800万円 |
上記の表のように銀行カードローンの上限の金利は13.5%~18.0%程度の間に収まっていて、14.5%程度の商品が多いのが特徴です。
次に消費者金融カードローンの金利を紹介します。
カードローン | 金利(年) | 利用限度額の上限 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% ※新規契約者の場合 |
500万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 800万円 |
レイクALSA | 4.5%~18.0% | 500万円 |
消費者金融カードローンの金利は18.0%程度が一般的です。中小消費者金融の中には、上限の20.0%程度に金利を設定しているところもあります。
最後に信販系カードローンの金利を見てみましょう。
カードローン | 金利(年) | 利用限度額の上限 |
---|---|---|
オリコカード「CREST」 | 4.5%~18.0% | 500万円 |
クレディセゾン「MONEY CARD」 | 15.0% ※新規入会の場合 |
100万円 |
JCBカード「FAITH」 | 4.4%~12.5% | 500万円 |
SMBCファイナンスサービス株式会社「セディナカードローン」 | 上限18.0% | 50万円 ※新規入会の場合 |
三菱UFJニコス「FAITH」 | 6.0%~17.6% | 500万円 |
信販系カードローンは商品によって幅が大きく、低いところもあれば高いところもあります。
銀行カードローンは利息が低いメリットがありますが、利息が低いカードローンは審査は厳しめです。利息とは以下の3つの意味を持つものなので、利息が低いカードローンは利益が出にくく万が一お金が返ってこなかった時への備えも少ないカードだと言えます。
- お金を貸す際に必要な人件費などのコスト
- 利益
- 貸したお金が返ってこなかった時への備え
金利が低いカードローンは、利益が出にくく備えが少ない分、返済をきちんとしてくれると思われる人に絞って融資をする必要があります。審査を厳しめにしないと、経営が成り立たないのです。
カードローンによって従う法律が違うため借りられる上限額が異なる
カードローンの発行元によって、従う法律が異なります。利息制限法のようにカードローン全体に影響する法律もありますが、すべて同じ法律の下で融資を行っているわけではありません。
貸金業者に分類される消費者金融や信販会社は、貸金業法に従っています。銀行は貸金業者ではないので、銀行独自の銀行法に従って融資を行っている点が特徴です。
銀行カードローンには法律上は融資できる金額に上限がないため、年収の3分の1を超えて借入ができる可能性もあります。
しかし、返してもらえないお金は貸さないという観点から、銀行でも年収の3分の1を1つの目安として融資が行われています。銀行ならいくらでも借りられるわけではありません。
即日融資を受けたい場合は大手消費者金融がおすすめ
銀行カードローンでは即日融資が受けられませんが、消費者金融カードローンや信販系カードローンなら利用する商品や申し込み時間・審査の進み方などの条件によっては即日融資も可能です。
以前は銀行カードローンも即日融資に対応していましたが、銀行の貸し過ぎによって多重債務者が多く出た問題を受けて、貸し過ぎを防止する目的で審査をより丁寧に行うようになりました。
融資したお金が犯罪に使用されるのを防止する目的で、融資の際には申込者が反社会的勢力ではないか確認するために警察庁のデータベースに情報を照会する仕組みも作られています。これらの作業に時間がかかるため、銀行カードローンでは即日融資ができません。
銀行カードローンには保証会社がつくのが一般的
銀行のカードローンには、保証会社がつくのが一般的です。保証会社は、次の2つの役目を持っています。
- 申込者が返済できない状況になったら代わりに返済をする
- 申込者を保証していいかという観点から審査をする
保証会社は、申込者が万が一返済できない状況になった時、銀行に申込者の代わりに返済を行います。保証会社が返済したお金は返さなくてよくなるのではなく、申込者は銀行ではなく保証会社に返済を続けていく仕組みです。
保証会社は万が一の時には代わりに返済を行わなければいけないので、申込者に返済能力があり保証しても問題はないかという観点から審査を行います。
保証会社がついている銀行カードローンを利用する場合は、銀行独自の審査だけでなく保証会社の審査も受けなければいけません。
以前は企業などに融資をする機会が多かった銀行が、個人融資のノウハウを持っている会社に保証会社を依頼している形です。
消費者金融や信販系カードローンには、保証会社はつきません。消費者金融や信販会社が銀行カードローンの保証会社を務めるケースが多く見られますが、これらの業者は個人融資に慣れていてノウハウを確立しているため、保証会社をつける必要がないのです。
優待やサービスも発行元の種類によって特徴が違う
カードローンを利用していると、優待やサービスが受けられる場合もあります。発行元の種類によって、以下のような特徴があります。
発行元 | 特徴 |
---|---|
消費者金融 | 無利息サービスを実施している業者がある |
銀行カードローン | 取引があると金利が優遇される可能性がある キャッシュカードで借入ができる商品がある |
信販系カードローン | キャンペーンでお得になる場合がある 優待サービスが受けられる場合がある |
消費者金融では、初めて借入をする人を対象に、一定期間利息なしで借入ができる期間を設ける無利息サービスを実施している業者が見られます。大手の業者では、以下の4つの業者が無利息サービスを実施しています。
- プロミス
- アコム
- アイフル
- レイクALSA
SMBCモビットは無利息サービスは実施していませんが、Tポイントと連携できるTポイントサービスが特徴的です。返済額の利息分200円につき1ポイントが加算され、1ポイントを1円相当として返済にも利用できます。
銀行カードローンの場合、PayPay銀行カードローンのようにごく一部の銀行を除いて、無利息サービスを設けているところはほとんど見られません。
銀行では、住宅ローン利用者や普段から銀行を利用している人の金利を優遇したり、ローンカードを新たに作らなくてもキャッシュカードで借入ができたりするサービスを設けているところがあります。
銀行によっては、公共料金の引き落としの際などに口座の残高が足りなくなった時に自動融資が受けられるサービスを設けているところも見られます。
信販系カードローンの場合は、発行元によってサービス内容はさまざまです。いくつか例を挙げて、サービス内容を見てみましょう。
信販系カードローン | サービス内容 |
---|---|
オリコカード「CREST」 | インターネットからの入会で金利を優遇 最大2か月分の利息キャッシュバックキャンペーン※期間限定 |
オリコカード「CREST JEWEL」 ※女性向けカードローン |
エステやホテルなどの優待サービス インターネットからの入会で金利を優遇 |
JCBカード「FAITH」 | 最大2.5か月分の利息キャッシュバックキャンペーン※期間限定 |
期間限定のキャンペーンも見られるので、時期によってはお得になります。
急いで借りたい人におすすめの消費者金融カードローン4選
急いで借入をしたくて消費者金融カードローンの利用を考えている方におすすめの消費者金融を、4社厳選して紹介します。紹介している業者は、どれを選んでも最短であれば即日借入が可能です。
消費者金融でも借入先によって特徴が異なるので、希望に合うところを選んで借入をしましょう。
急いでいる時に特におすすめできるSMBCモビット
SMBCモビットは、急いで借入をしたい人に特におすすめの消費者金融です。申し込みを済ませた後にSMBCモビットコールセンターに連絡を入れれば、すぐに審査を開始してもらえます。
他にも以下のような特徴があり、便利です。
- 来店不要で契約できる
- Tポイントと連携できる
- 申し込み方法によっては電話連絡や郵送物をなしにできる
SMBCモビットは来店不要で契約できる方法があるため、人目が気になる人にも向いています。Tポイントと連携できるのは他の消費者金融にはないサービスで、普段からポイントを貯めている人には特にお得です。
指定の種類の健康保険証を持っている、指定の銀行に口座があるなどの条件を満たしていれば、「WEB完結」という原則電話連絡も郵送物もなしにできる申し込み方法が選べます。
カードローンに申し込むと、本当に収入を得ているか確認するために職場に電話が入るのが一般的です。プライバシーに配慮してくれるので電話をきっかけに借入がバレる心配はあまりありませんが、それでも電話が不安な人もいるのではないでしょうか。
SMBCモビットなら職場への電話連絡が避けられる方法もあるので、電話が不安な人にもおすすめできます。
急いで借りたいけれど金利も気になる人にはプロミスがおすすめ
出来れば即日融資が受けたいので消費者金融を選ぶけれど、金利も気になる方には、以下の2つの理由でプロミスがおすすめです。
- 上限の金利が他の大手消費者金融より低い
- 無利息サービスがある
- 会員サービスでポイントを貯めれば無利息サービスが受けられる
大手消費者金融の金利の上限は18.0%ですが、プロミスでは新規契約者の上限の金利が17.8%です。
30日間の無利息サービスもあるので、早めに返せばお得に借りられるメリットもあります。プロミスの会員サービスでポイントを貯めれば、初めての契約ではなくてもポイントを消費して最大30日間の無利息サービスも受けられます。
以下のような点もメリットです。
- 来店不要で契約できる
- 申し込み後すぐに電話をすれば職場への電話連絡に関する相談に乗ってもらえる
来店不要で契約が可能で、申し込み後すぐに電話をすれば職場への電話連絡に関する相談も受けてくれます。不安な時は相談してみると、安心して申し込めます。
お急ぎなら信頼と安心のプロミス!最短30分融資も可能で、web契約なら誰にもバレずにキャッシングできます。アルバイト、パート、学生もOK!今なら30日間無利息キャンペーン中!
※メールアドレス登録、Web明細利用が必要。
あと
初めての利用でも使いやすいアコム
「初めてのアコム」というCMの言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、アコムは初めて借入をする人が便利に利用できる業者で、新規成約率が高い特徴があります。
新規成約率とは、申し込みをした人のうちどれくらいの人が審査に通ったかを示す数字です。アコムの審査が甘いという意味ではありませんが、アコムの基準で判断した時、他の業者よりも多くの人が審査に通っているという事実があります。
アコムが公表している2021年6月時点の新規成約率は、42.4%です。10人申し込むと、4人くらいが通ることを示しています。他の業者は記事記載時点で6月分の数字を公表していないため、2021年5月分の新規成約率で比較しましょう。
新規成約率を公表している消費者金融 | 新規成約率 |
---|---|
アコム | 42.6% |
プロミス | 37.3% |
アイフル | 37.0% |
レイクALSA ※2021年3月分 |
33.8% |
レイクALSAはまだ今年度分の数字を公表していないので、公表されている数字のうち最も新しいものを利用しています。40%台に達しているのは、アコムのみです。
他にも以下のようなメリットがあるので、審査に不安がある人はアコムを検討してみましょう。
- 来店不要で契約できる
- 申し込み後すぐに電話をすれば職場への電話連絡に関する相談に乗ってもらえる
気になる点がある場合は、事前の相談がおすすめです。
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ネットやATMから24時間借入できます。
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電話連絡が行われない可能性が高いのはアイフル
アイフルは、原則として申し込みの際の電話連絡をしない消費者金融です。審査上必要と判断されない限りは電話がかかってこないため、電話連絡が特に不安な場合におすすめできます。
他にも以下のようなメリットのある業者です。
- 来店不要で契約できる
- 申し込んですぐに連絡をすれば優先して審査を開始してもらえる
急いでいる時には、申し込み後すぐに電話をすると優先的に審査をしてくれます。
低金利で借りたい人におすすめ銀行カードローン3選
便利に利用できるよう、今回は口座開設が不要な商品をおすすめの商品として紹介しています。
上限の金利が特に低いイオン銀行カードローン
イオン銀行カードローンは、上限の金利が13.8%と銀行カードローンの中でも特に低い商品です。
イオン銀行に口座を作らなくても利用できますが、口座を持っていると以下の点で便利に利用できます。
- 審査完了後1回に限り振込で融資が受けられる
- キャッシュカードでも借入ができる
- 普通預金口座の残高が不足したら自動融資が受けられる
イオン銀行の口座を持っていると、審査完了後1回に限って振込で融資が受けられるためスピーディーです。キャッシュカードでの借入もできます。
公共料金などの口座振替の際に残高が不足している場合に自動融資も受けられるので、滞納が起きにくい点でも便利です。
楽天会員には特におすすめの楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員に特におすすめのカードローンです。
楽天グループの銀行という特徴を活かして、楽天会員ランクに応じて審査の優遇が受けられる場合があります。全員が優遇されるわけではありませんが、会員ランクが高い人の方が有利になる可能性がある点でおすすめです。
楽天銀行の口座がなくても利用可能ですが、口座を持っていれば借入の申し込みをすると24時間即時振込による融資が受けられます。
キャンペーンもたびたび行われているので、タイミングによってはかなりお得に借りられる場合もあります。
住宅ローンを利用していると金利優遇がある三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンは、住宅ローンを利用していると通常年1.5%~14.5%のところ年1.5%~8.0%で借入ができます。
三井住友銀行の口座がなくても利用できますが、口座があれば24時間WEB完結で申し込みができて、キャッシュカードでの借入も可能です。口座振替で返済をしたい場合は、三井住友銀行に口座が必要です。
消費者金融と銀行のカードローンは借入までの時間や金利に違いがある
消費者金融カードローンと銀行カードローンの大きな違いは、借入までの時間と金利です。消費者金融カードローンでは申し込んだ日のうちに借りる即日融資も可能ですが、銀行カードローンは即日融資には対応できません。
金利が低いのは、銀行カードローンです。金利が低いカードローンは審査が厳しめな傾向がありますが、不安がなく急ぎの借入ではない場合は、銀行カードローンを選ぶ方法もあります。
消費者金融は急いで借りたい人におすすめの商品で、銀行カードローンは金利を抑えたい人におすすめの商品です。信販系カードローンは商品によって特徴が違うため、内容を確認してから申し込みましょう。
カードローンの発行元によって商品の特徴が違うので、自分に合う商品を選んで申し込むと、便利に借入ができます。
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