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「人生年表」でアピールポイントを洗い出そう【独立・起業のノウハウ集 第14回】

「人生年表」でアピールポイントを洗い出そう【独立・起業のノウハウ集 第14回】

今回から、あなた自身の職歴や経験、持っているノウハウ、資格などについてどのように記載していくかを取り上げたいと思います。

 経験年数は起業の成功と結びつく?

まずはじめに、認識していただきたいことがあります。

それは創業融資の審査では、その人の職歴が非常に重視されるという現実です。
例えば、その仕事の経験年数、職位、役職、転職回数、1社あたりの勤続年数、過去の年収、営業成績、業種、職種、独立前の空白期間に何をしていたか、などです。

「起業するんだし、転職するわけじゃないんだから、そんなこと関係ないでしょ!」と思われた方もいるかもしれません。しかし、転職同様に、あなたの職歴が創業融資の審査の合否に大きな影響を与えるのです。

その理由は明確です。経験年数と起業の成功、この2つの間に、ある程度の関連性があるからです。
起業家には一人一人の人生があり、起業して成功する人もいれば成功できない人もいます。ただ、成功している人は、その業界の経験者が圧倒的に多いのです。

逆に苦戦する人に多いのは、その業界の未経験者です。当然といえば当然かもしれません。このことは、金融機関側も過去のデータからおさえているため、非常に職歴を気にするというわけです。もちろん、これはフランチャイズ(FC)ではなく、自力開業の場合のお話。FCの場合は、本部のサポートやノウハウ提供があるわけですから、話は少し違ってきます。

金融機関も、自力で起業する場合とは違う尺度で経験年数を審査することになります。たとえ未経験でも趣味として長年培った知識がある場合は、それをしっかりアピールしましょう。

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アピールできる経験とは?

では、どれくらいの年数がアピールになるのでしょうか。基本的には3年以上の経験が欲しいところです。最低でも1年くらいは経験していないと厳しい戦いとなります。全くの未経験だと門前払いに近い対応をされる場合が多いのが通常です。

経験が大事とひと言でいっても、年数だけではなく、その経験の中身を問われます。例えば、飲食店で起業する人が、今までアルバイトだけを経験してきたのか、社員だったのか、店長まで経験したかで経験の質が違いますよね。
さらには店長だったとしても、関東エリア1位とか、就任後1年で前年比130%の売り上げを達成したとか、輝かしい実績を残してきたかでは、これもまた経験の質が違うということなります。

職歴欄はかなり重要なアピールの場

どうでしょうか。
ここまでお話ししてきて、ピンときた方もいるかと思いますが、大事なのは、事業計画書の職歴欄を書くときに、上記のような誇れる経験や職歴をアピールすることなのです。

間違っても、何年何月に入社、何年何月に退職…などと、普通の履歴書を書くような文章にならないようご注意ください。

そのためには、まず、過去の職歴や経験を一度棚卸ししてみてから書き始めることです。そして、自分で読み返して「恥ずかしくなるくらい」のアピールをしてください。意識的にです。そのくらいでちょうどいいのです。奥ゆかしい文章を書いちゃダメですよ。

たまに素晴らしい実績を持っているのに謙虚すぎるという人もいますからね。十分にアピールできているか、誰かに一度、読んでもらうのもいいですね。

 アピールできる職歴や経験を見極める方法とは?

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ここまで読んで「自分の経験では借りられないのではないか」といったように、読んで不安になってしまった方もいるかもしれません。でも、その気持ちはとてもよくわかります。起業相談でも質問の多い項目の1つですから。
そんな不安を打開するため、ヒントを書いていきます。

業種未経験というケースでは、その業界に転職してから起業するとか、経験豊富な人を連れてきて共同経営者にするなど、いくつかの方法はあります。一方、全然足りないのではなく、十分な経験として認められるかどうかがやや不安だというケースもよくあります。そんな場合、一度やってみたほうが良いのは、自分の人生で培ったことの「棚卸し作業」です。

ぜひ、まずは以下をやってみてください。

1)生まれてから今に至るまでの自分の人生を、年表のように書き出します。
2)年表を見ながら
 ●今までの人生で経験してきたこと
 ●自分が持っている属性(スキル、資格、性格など)
 ●自分が持っている人脈
 ●その他(好きなこと、趣味、特技など)

をそれぞれ書き出していきましょう。

その中で気になる言葉をキーワードとしてチェックします。出現するキーワードの中からあなたの強みを発見しましょう。

例えば、
・50代の人生経験豊富な自分には、若者にはない説得力がある
・趣味のトレーディングカード集めでは、誰にも負けないノウハウがある
・人事部長として社員研修選びについてはかなりの自信がある
などといったように。

つまり、自分の強みは何かや、経験としてアピールできることがほかにはないかを探し当てるための作業というわけです。自分にとっては当たり前にできることでも、ほかの人からみたら「スゴイ!」と思われるような経験だって実はたくさんあるはずです。それも経験としてアピールしてしまいましょう。

【まとめ】
・借入金の返済が始まる時点での「利益」に注意。
・資金繰りは融資の観点だけでなく、経営においても重要!かならず計画をたてましょう。

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