「儲け」とは何か知っていますか?
独立・起業をするなら、もちろん「失敗」したくないですよね。そんなあなたのために、独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」として、今回は1つ目の「儲けの仕組み」についてご説明します。
1)事業に必要なこと
ビジネスに必要なことは、一般的に「ヒト」「モノ」「カネ」と言われています。その中で、特に会社が製品・サービスを提供するために必要とするのは「カネ」です。「カネ」を調達し、その「カネ」を運用する活動が必要なのです。
顧客が「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供することができていれば、「儲け」の仕組みの一部ができていることになります。つまり、何よりも「顧客」の声を聴くことが大切であり、「儲け」とは、「顧客の言うことをしっかりと聴く者」の「活動」の結果であると言えます。
このように「儲け」を生み出す製品・サービスの仕組みのことを「ビジネスモデル」といいます。
2)「儲け」はどのように把握する?
顧客が「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供するために、会社が「活動」すると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。
その「活動」を金額で記録するのが、「会計」です。つまり、「活動あるところに会計あり」です。
例えば、ある会社が「みかん」という「モノ」を1個60円で「仕入れ」て、1個100円で「売る」とした場合、「会計」で示すと下の図のようになります。
1.商品を「仕入れた」ので、「パートナー」に「カネ」を支払う
2.商品を「売り上げた」ので、「顧客」から「カネ」を受け取る
3.労働力の「提供を受けた」ので、「従業員」に「カネ」を支払う
このように事業を経営する上で、「価値」を金額的に評価した「カネ」の流れを把握することはとても大事です。
3)「カネ」は天下の……?
上記の2)のように、「活動」をすると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。つまり「カネは天下の回り物」ですが、起業において限られた資源の1つとしても「カネ」が挙げられます。
事業を経営するために必要な資金がどのくらいかを把握しますが、こちらについては、《3「資金繰り計画」》で説明します。
4)事業を経営するための「カネ」は誰から調達する?
事業を経営するために必要な資金を把握した後は、資金を調達することになりますが、この際、調達方法により呼び方が変わってきます。株主から出資を受ける場合は「資本金」、銀行などから借り入れする場合は「借入金」となります。
5)まとめ
顧客の「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供することで得られた価値が「売上高」、顧客が求める価値を提供するために必要な価値が「売上原価」、その差額が「利益」、つまり、事業が作り出した価値です。つまり、「利益」がプラスであれば、「活動」の結果として「儲け」があったといえるのです。
その「儲け」仕組みがビジネスモデルといいますが、もしも「儲けが減ってきている」と思ったら、改めて「顧客」の声をしっかりと聴いてビジネスモデルの見直しを検討しましょう。