竹井 美和さん(41歳)
VOL.150組織づくりと業務改善のコンサルティングで企業を支援
無難な道より、挑戦を選んだ。
今の自分の生き方に満足!
前
前職のコンサルティング会社には創業から携わり、社長の右腕を務めてきました。ある時、社員や取引先とのトラブルが立て続けに起き、組織運営を見直すことに。社長と2人であらためて経営を学び、人前に出ることが苦手だった自分もコンサルタントとしての活動を開始しました。無我夢中で会社のために走り続け、再び運営が安定する頃、私は40歳に。人生の折り返し地点で自分の今後を考えた結果、「もっと組織づくりの面から会社経営を支えたい」と。そんな想いを意識するうち、社長と意見がぶつかることが増え、やがて「目指すゴールは同じでも、その道のりが違う」と気づいてしまった。会社が大好きだった自分。だからこそ、お互いのために辞める決意をしました。
当初、転職も考えましたが、40歳という年齢の壁があるし、私の理想とする組織に出合えなければ、また辞めることになるだろうと。一方、コンサルタントとして独立するにも、仕事のアテはない。そこで、先輩経営者や友人に相談したら、みんなが「応援する」と言ってくれて。とても心強かったですね。考えてみれば、この先、働ける時間は長くない。自分の使命と夢に向かう新しい挑戦をしてもいいと思えたんです。
独立後は、会社をより良くしたいと願うお客さまと、同じ目標に向かうやりがいを感じています。食べていくことに不安や危機感はあっても、喜びも大変さも肌で感じるおかげで「生きていくこと」に向き合えた。無難に会社に残る道を選ばず、人生初の挑戦に向かう今の自分に満足しています。
アントレ2016.春号 「独立VS転職 私たちの決断」より