ハマらないための転ばぬ先の杖 まんが「独立の失敗」事件簿

ハマらないための転ばぬ先の杖 まんが「独立の失敗」事件簿

何をするにも失敗はつきもの。しかし、失敗は成功の母である。本連載では、独立を目指す方々が陥りがちな失敗事例を紹介していく。
最後にアドバイスもつけておいたので、参考にしてほしい。

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「リーマンショックのほとぼりが冷めるまで、独立は待とう。」 「東日本大震災の復興が終わるまで、独立は待とう。」 「今年は大殺界だから、独立は待とう。」 「とうとう定年か…。しばらくのんびりしよう。」
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自分の人生は一度きり。
やりたい時が始め時!

東京都・八王子市在住の風見鶏太郎さん(53歳)。大学卒業後、中堅印刷会社に入社し、一貫して営業畑を歩いてきたが、2005年の春、その会社は債務過多に陥り倒産。しかし、企画コンペの常連だった同業他社の営業部長から、彼の実直な営業姿勢が認められ、「営業課長としてうちに来ないか」と誘われた。実は風見さん、若い時から、いつか独立したいという思いを持ち続けてきた。これまで何度も、その機会をうかがっては、断念してきた経緯がある。会社が倒産したことを契機に、いよいよ温めていた事業計画を実行に移すつもりだったのだが、結局はスカウトの好条件に、転職を決めてしまった。

風見さんは、転職後、給料を得ながら、空いた時間を使って、独立のためのマーケティング活動に勤しんだ。独立のための資金は、コツコツため続けている。転職して3年目、2008年の秋、満を持して独立を決意した風見さん。しかし、その直後、リーマンショックが勃発。そこから始まった不景気を理由に、風見さんは独立を先送ることに。その次に気持ちが盛り上がったのは、2011年。しかし、東日本大震災が発生。そして2015年、この年は自分が大殺界……。結局、このように風見さんは周囲の環境にほだされ続け、2018年、60歳の定年退職を迎えることになる。

当たり前だが、人生は二度と後戻りすることはできない。やりたいことが明確なら、やる気が固まったタイミングでやるべきだ。世の中が不況などの影響で停滞している時は、ライバルもきっと少ない。そして、困っている人が多いということは、ビジネスによって助けられる人が多いということだ。悪環境の中でもまれながら生き残ることができれば、その事業は確実に強くなり、継続できる可能性も格段に高まる。ただし、起業・独立はあくまでも自己責任の世界。「雇われない生き方」を本気で目指すなら、事業計画、資金計画、個人としての人生計画を、どこまでも周到に準備をして挑戦することだ。

構成・文 / 菊池徳行 イラスト / 鈴木順幸

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